ホルモン補充療法(HRT)で人生後半をセルフマネジメントしよう!クリニック理事長の國見先生が解説します

更年期障害の治療というと「よっぽどつらい人だけが行う特別なもの」と思われるかもしれません。
ですが、ホルモン補充療法(HRT)には、更年期症状を和らげる以外にも、さまざまな効果が期待されています。
人生の後半を元気に楽しむためのセルフマネジメントとして、HRTを検討してみませんか?
山城公園レディースクリニック理事長國見幸太郎先生による解説です。

閉経は人生の折り返し地点

閉経と聞くと、女性としての人生の終わりではと感じてしまう方もいるかもしれません。
ですが、現代の女性の平均寿命は約87歳。
閉経は平均50歳前後で、まだまだ折り返し地点を少し過ぎたところです。
つまり女性は人生の後半40年近くを、女性ホルモンが少ない状態で過ごさなければならないのです。
もし50歳で老眼になったら、多くの人は眼鏡をかけます。
もし足が悪くなったら、杖を使います。
それと同じように、「女性ホルモンが減ったなら、必要に応じて補う」というのがHRTです。

更年期の症状は、人によってさまざま!「ほてり」だけではありません

更年期というと、
「暑くなる」
「汗が出る」
というイメージが強いかもしれません。
しかし実際には、
・朝から疲れている
・やる気が出ない
・夜眠れない
・イライラする
・関節が痛い
・肌が乾燥する
・性交時に痛みがある
・頻尿や尿もれが増えた
など、一見更年期とは気づかない不調もたくさんあります。
「年齢のせい」と思っていた不調が改善することも少なくありません。

もっと元気に働きたい人へ

50代はまだまだ現役です。
・仕事で責任ある立場にいる
・子育てが一段落した
・趣味や旅行を楽しみたい
・孫と遊びたい
そんな時期です。
ところが更年期症状によって、「以前のように頑張れない」と感じる女性が少なくありません。
HRTは若返りの薬ではありません。
しかし、「本来の自分を取り戻す治療」と言うことはできるでしょう。

骨や血管も守ってくれる

更年期症状がなくなれば終わりではありません。
女性ホルモンは、
・骨
・血管
・膣や尿道
・皮膚
など全身を守っています。
閉経後に急激に骨粗鬆症が増えるのもそのためです。
実際に骨折によって寝たきりになる女性は少なくありません。
HRTには骨量低下を抑える効果があり、将来の骨折予防にも役立ちます。

我慢する時代から、整える時代へ

HRTを受けた患者さんからよく聞く言葉があります。
「こんなに楽になるなら、もっと早く始めればよかった」です。
症状が強い方ほどこの言葉を口にされます。
何年も我慢した後に治療を始め、
・よく眠れるようになった
・イライラが減った
・朝から動けるようになった
・趣味を楽しめるようになった
という変化を実感されるのです。
ひと昔前の女性は、「更年期は我慢するもの」と言われてきました。
しかし今は違います。
高血圧を治療するように、糖尿病を治療するように、更年期によるホルモン不足も適切にケアできる時代です。

HRTは人生の後半を楽しむための選択肢

HRTは単なる更年期治療ではありません。
「人生100年時代の女性の健康投資」です。
閉経後の40年を、
・元気に働きたい
・旅行を楽しみたい
・スポーツを続けたい
・パートナーとの時間を大切にしたい
・いつまでも自分らしく過ごしたい
そう考える女性にとって、HRTはその実現を支える有力な選択肢です。
更年期を我慢して乗り切る時代から、更年期を上手にマネジメントする時代へ。
HRTは、女性の人生の後半をより豊かに、より快適にするための治療なのです。

執筆者

國見幸太郎先生
山城公園レディースクリニック 院長

徳島市の産婦人科医。
女性のライフステージに寄り添う医療を提供し、更年期医療やホルモン補充療法、フェムテック領域に注力。
予防医療の啓発や地域医療への貢献にも積極的に取り組む。
クリニック運営と並行し、講演・執筆活動を通じて正しい医療情報の発信に努めている。

山城公園レディースクリニック
http://yamashiro-park-lc.jp/

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