そのストレッチに意味はありますか?キレイと元気のために正しいストレッチを始めましょう。
キレイと元気のために、ストレッチを始めました!
それはとってもいいことだからどんどんやってください!と言いたいところですが、実は落とし穴も存在します。
特に気を付けたいのが、意味のないストレッチをしていないか?ということ。
無意識にやりがちだけれど、意味のないストレッチは、かえって体を壊すことにもつながりかねません。
今回は意味のないストレッチの実例と、その改善方法をご紹介します。
1.意味のないストレッチその1:ぶんぶん回す
そもそもストレッチは何のためにするか、言葉の意味を確認されたことはあるでしょうか?
伸ばしすぎた筋肉は少し緩め、縮みすぎていた筋肉は緩やかに伸ばす。
こういった動きをすることで、筋肉にたまった負荷を解放し、疲れをとるのがストレッチの目的なのです。
でも実際にはいかがでしょう。手首や足首、腕、首を回す時、結構早い動きをされていませんか?
1周に5秒もかけていないようだったら、早すぎます。
回せる部位は、5~10秒かけて1周回すくらいでちょうどいいのです。
試しに足首を外向きにまわしてみてください。もちろん、5~10秒かけてです。
いつもは伸びない、内くるぶしの周りがぐんと伸びる感じがしませんか?
上手にできていると、すねの内側あたりまで、心地良く伸ばせているはずです。
首も、同じ秒数かけて回してみましょう。
普段、無意識のうちにぶんぶん回すのとは違い、なんとなく温かくなるのを実感できる方も多いはずです。
2. 意味のないストレッチその2:伸ばせていない、縮められていない
腕や足の曲げ伸ばしは心地いいもの。習慣的にされている方も多いでしょう。
でも、勢い良く動かすことや、回数を多くすることを重視してしまい、ストレッチになっていないことが多いのです。
先ほどの、回す動作とも共通するのですが、素早く動かしてしまうと、筋肉の伸び縮みが十分にできません。
また、早い動作は一部の筋肉しか使わないため、筋肉の疲れをとるどころか、疲れさせてしまうことにもなりかねません。
極力ゆっくり!がポイントなのです。
例えば腕のストレッチ。肘を曲げた状態から5秒かけて腕を伸ばしたら、そこから3秒ほどかけて、さらに伸ばしきることを意識しましょう。
曲げる時にも、5秒くらいかけてしっかりと曲げるのがポイントです。
足も同様。最低でも、5秒程度はひとつの動作にかけることを心がけましょう。
3. 意味のないストレッチその3:時間と回数を自分に合わせていない
ここまで読んでくださっている、賢明なあなたなら、それぞれのストレッチを5秒ずつ体験してくださっていることでしょう。
実感として、ひとつひとつがかなりくる、場合によってはキツい、と感じた方も多いのではないでしょうか?
実はそれで正解。しっかりと筋肉の曲げ伸ばしをしているので、いつもとは違う動きに、体がびっくりしてもおかしくないのです。
ですが、ストレッチや運動をやりたい!とやる気が高まっている時は、なんのこれしきと頑張ってしまいがち。
結果として、けがや、そこまではいかなくても動けないほどの筋肉痛になってしまうこともありえます。
1回やっただけでも、結構きてる。そう思われたら、1回でやめておいてください。
何週間か続けて、1回ならば普通にできるようになったら、2回にすればいいのです。
4.意味のないストレッチその4:片方だけやってしまう
例えば、首の右側が痛い。こうなると、気持ちいいだけに右側ばかり伸ばしてしまう、なんてことになりがちですが、これもNGです。
長期的に、右側の筋肉ばかりが柔らかくなり、左側の筋肉はガチガチに固まったままなので、バランスが悪くなります。
結果として、ストレッチしているのに、首の痛みが取れづらい事態に。
それだけでなく、姿勢がゆがんで、立ち姿もキレイに見えなくなってしまう可能性もあるのです。
さらにこれは、回せる部位に起きがちなことなのですが、外回しか内回し、どちらか片方だけやるのもNGです。
外回しと内回し、一見同じ動作に見えますが、関わる筋肉は真逆の動きをします。
一定方向の動きしかしていないと、逆に動きたい時、動きづらくなってしまう可能性があるのです。
外回しを2回したら、内回しも2回しましょう。
5.意味のないストレッチその5:息を止めてしまう
ストレッチに限らず、運動をする時についやってしまいがちなのが、これ。
無意識のうちに「んんっっ」と力を入れ、息を止めて体を伸ばし、終わった時に「ぷはーっ!」と息を吐くなんてこと、ありませんか?
実はこれ、ケガのもとなのでNGなんです。素早い動きをする筋肉だけをメインで使ってしまい、他の筋肉が無理に引っ張られることに。
結果として最悪、肉離れなどの大きなケガになることもあるので、注意しましょう。
さらに、酸素が筋肉にいきわたらないので、疲れた筋肉の回復を遅らせてしまうことにもなりかねません。
かえって疲れるストレッチになってしまうこともあり得ます。
大きく息を吐いて吸って、を意識しながら行うと、息をするのを忘れずにストレッチできるでしょう。
6.意味のないストレッチその6:普段はやらない
しんどくなくなると、やらなくなってしまう。これ、すごくもったいないことです。
理由は、こまめに疲れをとる習慣が付きつつあった筋肉が、また疲れをためる筋肉に逆戻りしてしまうことになるから。
シンプルな動きでいいので、少しずつ毎日続けるのがおすすめです。
また、途中でやめてしまうと、また各動作を1回から始めないと、キツく感じてしまうこともあり得ます。
実際私も、強度の捻挫をしてしまい、足首の運動をしばらくできない時期がありました。
再開した頃には、反対の足と同じ動きをしてもキツくてびっくり。
筋肉は、自分で思っているよりもだいぶ繊細な存在です。いきなり痛めつけず、いきなり放置せず、毎日少しずついたわりましょう。
おわりに
きちんとやれば心地良く、キレイをつくることにも役立ってくれるストレッチ。
肩こりや首の疲れの軽減や予防にもつながるので、やらない手はありません。
コツをおさえて行えば、今までよりぐっと気持ち良く、場合によっては回数も時間も少なく、毎日の生活に取り入れられるはずです。
ぜひ、意味のないストレッチを卒業し、毎日を元気にキレイに過ごしてくださいね。
祥月庵 fuu(しょうげつあん ふうう)
リラクゼーション祥月庵店長
[資格] 養護教諭2種免許状・からだゆるめセラピスト・公益社団法人 日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー
・日本総合カウンセリング付属 日本心理カウンセラー養成学院 心理カウンセラー養成講座修了・TCカラーセラピスト
もともと虚弱体質、また人間関係にも悩むことが多かった私。
健康にかかわる仕事を志し、経験する中で「もっと自分らしく健康を育てる仕事をしたい!」と思っていたとき、ちょうど母親からサロンを立ち上げたいという話があり、転身を決意。
サロンではカラーセラピーや、美しい立ち姿を作るセミナー、心を育てるセミナーをメインに活動しています。
[リラクゼーション祥月庵]
長野県飯田市中村の「したい時にしたいことができる体と心」を作るサロン。
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