ゴールデンウイークが終わった頃、なんだかやる気がでない。これって五月病?自分でできるセルフケアってある?
今回は、五月病にならないためのセルフケアについて、カイロプラクティック施術院・KCSセンター武蔵小杉のセラピスト まくらくまさまにお話を伺いました。
五月病ってそもそもどういうもの?
今年も五月病の時期がやってきましたね。
会社に勤められている人は、この時期に「会社辞めたい」なんて考えたこともある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしこの「五月病」というのは、正式な病名ではないんですね。
「何かしんどい」「気が進まない」という症状で、適応障害の一種と考えられています。
新年度がはじまって新環境のストレスから1か月経った五月頃に現れることが多いので、この名前が付いてるのです。
この体調面での不調は、私たちの体内で分泌されるホルモンの働きが大きく関わっていると考えられます。
特に関わりの大きいとみられるものを以下に2点挙げます。
(1)幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」
(2)ストレスホルモン「コルチゾール」
セロトニンは、睡眠や食欲、感情の制御などに関わっており、分泌されると幸福感が得られるホルモンですが、セロトニンが低下したり、他のホルモンとのバランスが乱れたりすると、精神症状を引き起こすといわれています。
コルチゾールは、ストレスを感じると分泌量が増えるホルモンです。
交感神経を刺激し、脈拍や血圧の上昇を促してストレスに対して耐性を獲得する、抗炎症作用や免疫関連の働きなど、生体にとって必須のホルモンではありますが、過剰に分泌されると精神疾患や生活習慣病などストレス性の疾患につながると考えられています。
どのようなホルモンであっても、そのバランスが重要なのです。
では、ホルモンバランスを正常に保つにはどうすればよいか。
メンタル面と身体面で1つずつ挙げてお話しします。
五月病のセルフケア
(1)メンタル編
まず、メンタル面では、「モノや人への依存を避ける」ということを心がけてください。
ストレスというのは、人やモノに期待しすぎて、思うとおりにいかないことから起こることも多いものです。
自分以外の人やモノに対する執着や過度な期待は避けましょう。
あなたの人生の主人公は間違いなくあなた自身ですから、他の人と比べて自分や他人のパフォーマンスをひがむ必要はありません。
『他人は変えられない、変えられるのは自分だけ』
ということを心において日常を過ごしてみてください。
(2)睡眠編
次に、身体面では、睡眠時間をしっかりと確保してください。
睡眠というと、よく「睡眠の質を上げるにはどうすればよいか」とかいうことが話題になりますが、「睡眠の質」というのは未定義な言葉ですし、そこにこだわるよりは、まず、睡眠時間を確保することに努めてください。
1日に少なくとも7時間、可能であれば8時間は寝るようにしましょう。
では、なぜあなたがそれをできていないかということなんですが、厳しいかもしれませんがそれは、あなたが「時間管理ができていないから」ということになります。
睡眠に対する優先順位を上げてください。
睡眠時間を確保するために時間管理をしましょう。
仕事で残業なんかしている場合ではなくて、定時までに仕事を終わらせて、早く帰宅して、早い時間に就寝ができるようにタイムスケジュールを考えてみてください。
また、睡眠のためには適度な運動は非常に相性がいいということも、付け加えておきます。
この時期は連休明けで気が滅入ってしまう人もいるかもしれませんが、メンタルと睡眠に気を付けて、のりきっていきましょう。
[著者]
まくらくま
関西カイロプラクティック医学院卒業
一般社団法人KCS会員
KCSセンター武蔵小杉セラピスト
「背骨をやさしく動かして不調を改善します。キレイな身体はキレイな脊柱から。」
KCSセンター武蔵小杉
https://www.kcs-center.com/centers/2804/