良い眠りのためには落ち着ける空間づくりが大切。五感に心地よい睡眠環境を整えましょう。

良い眠りのためには、五感をリラックスさせることが大切です。
快眠を促すインテリアやライフスタイルアイテムを活用し、五感に心地よい睡眠環境を整えるには?
今回は、ネクストイノベーション株式会社の広報課ブランディング室インテリアコーディネーターの鈴木晴江さまにお話を伺いました。

視覚:照明でリラックス空間を演出

寝る前は、明るすぎる照明を避け、柔らかい光で落ち着ける空間を作りましょう。
強い光は脳を刺激し、睡眠の妨げになります。
特にスマホのブルーライトは交感神経を刺激するため、就寝1〜2時間前には控えるのが理想的です。
どうしても使う場合は、ナイトモードやブルーライトカットメガネを活用してはいかがでしょうか。
寝る前のリラックスタイムには、小型で調光可能なスタンド照明がおすすめ。
お気に入りのデザインを選び、心を落ち着かせる空間を演出しましょう。

触覚:寝具やナイトウェアにこだわる

肌に触れる素材は、睡眠の質に大きな影響を与えます。
シーツやパジャマは、コットン・リネン・シルクなどの天然素材を選ぶと、心地よい肌触りが得られます。
天然素材を選ぶ人の方が幸福度が高いとの報告も。肌触りの良い素材は、オキシトシン(安心感・幸福ホルモン)の分泌を促し、リラックス効果を高めるともいわれています。

嗅覚:香りで心を落ち着かせる

リラックスには、香りを取り入れるのも効果的です。
アロマディフューザーやインセンス(お香)は、寝室を心地よい空間にしてくれます。
手軽に楽しむなら「寝香水」もおすすめ。お気に入りの香りを肌や寝具に軽くつけたり、コットンやティッシュに含ませて枕元に置いたりすると、ほのかな香りがリラックスを促します。
強すぎない自然由来の香りや、アルコール控えめのタイプを選ぶと、穏やかに香りが広がります。
お気に入りの香水瓶をナイトテーブルに飾るのも素敵なインテリアアイデアです。

聴覚:ヒーリングミュージックや水音のインテリア

心を落ち着かせる音も、快眠を助けます。手軽に取り入れるなら、スマホやタブレットでヒーリングミュージックを再生すると効果的です。
「睡眠用BGM」「リラックス音楽」「α波」「432Hz」「雨音BGM」などのキーワードで検索し、お気に入りの音楽を見つけましょう。
スリープタイマーを活用すると、睡眠中に自動的に停止し、快眠をサポートします。
さらに、インテリアアイテムとして小型の噴水(ウォーターファウンテン)などを取り入れると、自然な水音がリラックス効果を高めます。

味覚:お休み前におすすめの飲み物

甘味と旨味のある飲み物は、リラックスを促します。
例えば、ホットミルク・カモミールティー・ルイボスティー・アーモンドミルク・豆乳・白湯などが睡眠をサポート。
甘みのある飲み物は副交感神経を優位にし、出汁やアミノ酸を含む飲み物は脳を落ち着かせます。
逆に、カフェイン(コーヒー・緑茶・紅茶など)やアルコール、炭酸飲料、ジュースは交感神経を刺激するため、就寝前は控えましょう。
おやすみ用のマグカップをお気に入りのデザインにすると、リラックスタイムがさらに楽しくなります。

人生の3分の1は眠りの時間と言われるほど、睡眠は私たちの健康や美容に大きく影響します。
インテリアやライフスタイルアイテムを活用し、心地よい睡眠環境を整えることで、さらなる「美・力」のアップを目指しましょう。

[執筆者]

鈴木晴江
ネクストイノベーション株式会社
ブランドマネージャー/インテリアコーディネーター

日本唯一のインテリアソムリエ/カラー心理カウンセラー/カラーセラピスト
空間を色彩と心理的効果からアプローチするデザイナーとして、経営者・著名人のご自宅や別荘を多数手がける。
建築・内装・インテリア・小物までもトータルにプロデュースし、完成や引渡の頃には「鈴木ロス」になってしまうと…その後のリピート物件や紹介案件につながること多数。
注文住宅のトータルデザイン&スタイリング、モデルハウスの企画・デザイン・プロデュースをおこなう。

ネクストイノベーション株式会社
https://nexthouse.jp/

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