美肌の意識高い系はみんな知ってる。日焼けからキレイを守る5つの方法。

これからますます紫外線が気になる季節。
今回は紫外線対策先進国オーストラリアで推奨されているスローガン、5Sを基にした紫外線対策についてお話ししたいと思います。
日焼け止めを塗っているから安心、と思っていると、後で後悔しちゃうかも!

肌を守るスローガン、5Sとは?


まず、5つのSについて説明したいと思います。
皆さんはどのくらい実践できていますか?

1.Slip on a shirt(長袖のシャツを着よう)
暑くなってくると肌を露出した服を着る機会が増えると思いますが、炎天下に出るときは一枚羽織るものがあると安心です。
このとき、色の濃いものの方が紫外線を通しにくくしてくれます。
反対に、薄手で色の明るいものだと紫外線を防ぐ効果に欠けてしまうので、気をつけましょう。
ただ、黒い服は熱を吸収してしまうので、紫外線対策には向いていますが、暑い!
黒を着るのが難しいときは、生地が厚めのものや目の詰まった素材のものを選ぶと紫外線防御効果が高まるのでおすすめです。
最近は、紫外線防止効果を持つ素材でできた服もありますよね。
SPF表示の衣類バージョンともいえる『UPF 50』などの記載がある服を見たことがある方もいるのではないでしょうか。
UPFはオーストラリアなどで使用されている数値で、紫外線を浴びてから日焼けを起こすまで(赤くなるまで)の時間をどれほど遅らせることができるかの目安になる数字です。
たとえば、日光に当たると10分で赤くなる人の場合、UPF 50の服を着ると、10分×50=500分、つまり8時間以上肌を守ってくれることになります。
炎天下の中でレジャーを楽しむ際には心強い味方になってくれそうですね。

2.Slop on the sunscreen(日焼け止めを塗ろう)

服では隠せない部位には、やはり日焼け止めが有効です。
日常生活を送る場合はSPF20 PA++前後、炎天下でのレジャーを楽しむときはSPF50+ PA++++のものを選ぶなど、TPOに合わせて選ぶのがコツです。
日焼け止めの効果を最大限引き出すには、たっぷり厚めにムラなくきれいに塗ること(2度塗りがおすすめ)とこまめに塗りなおしをすることが重要。

また、日焼け止めが肌になじむ前に活動してしまうと、擦れて取れてしまったり、汗で流れてしまったりすることがあります。
しっかり肌になじんで、化粧膜ができてから動くようにしましょう。
製品にもよりますが、塗布後15分ぐらいが目安です。

3.Slap on the hat(つばの広い帽子を被ろう)
つばが7センチ以上ある帽子を選ぶと、顔に当たる紫外線を60%ほどカットしてくれるそうです。
帽子を被ることで、日焼け止めが塗りにくい頭皮や髪を保護できるようになることも、大きなポイントですね。
うっかり焼けの多いうなじを守るためにも、キャップタイプではなく、ハットタイプの帽子を選ぶのがおすすめです。

4.Seek shade (日陰を探そう)
たとえば道を歩いている時。
もう少し、建物側に寄ったら日陰に入れるなと思ったら、必ず日陰に入るようにしましょう。
どうしても日陰がない場所に行くときは、自分で日傘を持って行って、日陰をつくっちゃいましょう!
日傘も上着同様色の濃いものや、UV加工のあるものがおすすめです。

5.Slide on some sunglasses(サングラスをかけよう).

目の組織である角膜や水晶体も、紫外線により炎症を起こすなどダメージを受けることがわかっています。
通勤や通学など、日常生活を送るうえで浴びる分はそれほど気にする必要はありませんが、海やプール、山に出かける日など、アウトドアでのレジャーを楽しむ際は、サングラスを着用して目を守るようにしましょう。
ガラス部分が大きめで目をしっかり守ってくれるもの、そして紫外線透過率もチェックしましょう。
透過率が1%未満(=カット率が99%以上)のものを選ぶのがコツです。
また、角膜が紫外線を吸収すると、脳が肌に「紫外線がある、メラニンをつくろう!」という指令を出し、肌には日焼け止めを塗っていてもメラニンがつくられ、肌が黒くなってしまうという、美白を心がける者にとっては驚きの研究結果も報告されています。
目を守るためにも、美白のためにも、サングラスの着用は大切なのです。

5Sで紫外線対策、いかがでしたか?
「5S全部完璧です!」
という方は意外に少ないのでは、と思います。
美肌を維持しながら、太陽の下で心から楽しむために、5Sを忘れないようにしましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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