寒い冬も元気に過ごしたい!どうしたらいい??その秘訣を新見先生に伺いました!
寒くなると、心身共に元気がなくなりがち。
今回は、新見正則医院の院長の新見先生に、冬を元気に過ごすコツについてお話を伺いました。
寒さに負けず、外に出ることが心を元気にする秘訣
冬は太陽を浴びる時間が減ります。
私たちは、日光に浴びることで体内でビタミンDを作り出しています。
ビタミンDが不足すると気分が落ち込みやすくなります。
是非とも日光を浴びる習慣を身に付けてください。毎朝のお散歩はお勧めです。
外出が減ることも気が滅入る原因になります。
冬は外出が面倒で、また屋内で過ごす環境も最近はネットの進歩で快適になりました。
レジャーも買い物も、部屋から出ないで済ませることもできてしまいますよね。
しかし、外に出ないと運動になりません。
そして外で過ごす刺激が実は精神状態の健康的に維持には必須なのです。
うつうつ気分となれば、そして日常生活に支障がでたら、是非とも心療内科やメンタル科を受診しましょう。
ウツウツ気分で日常生活に障害がでる程度には個人があります。
一概にこんな状態なら絶対受診、この程度の状態なら受診は不要とは言いきれません。
ご自身が生き辛いと感じたら、そしてそれがある程度の期間続くようであれば専門医の受診がお勧めです。
風邪を引きやすいタイプや引きにくいタイプは確かにあります。
和漢(日本の漢方)的には実証の人は風邪を引きにくいタイプで、虚証の人は風邪を引きやすいタイプとなります。
実証は元気溌剌で、筋肉量は多く力強く、また食欲旺盛です。
虚証はその反対で元気はなく、筋肉に力なく、消化機能は不良です。
また何事も我慢できるのが実証です。暑いのも寒いのも大丈夫。長時間立っていることもずっと寝ていることもOK。便秘でも下痢でも問題なし。早食いもゆっくり食べるのもOK。睡眠時間が短くても長くても大きな問題はなし。ストレスにも抵抗できて、少々の人間関係の不具合もスルーできます。クヨクヨせず何事にも楽観的に対処可能です。ちょっとした不調は気になりません。疲労も長く続きません。
虚証はその逆で、色々なストレスに影響を受けやすいタイプといえます。
冬を元気に過ごすには、適度の運動をして筋肉を付けて実証の体に近づきましょう。
そしてしっかりとタンパク質を食べて消化機能を鍛えましょう。
炭水化物や脂肪の取り過ぎは、肥満となり虚証に向かいます。虚証の人はあらかじめ漢方薬を飲む選択肢もあります。虚証の体を実証に近づけるための漢方薬は、朝鮮人参を含むもので、補中益気湯や十全大補湯、そして六君子湯などがあります。
予防投与ですから保険診療で出すには工夫が必要です。なにか訴えがあれば保険適用となります。「疲れ」とか「倦怠感」、「食欲不振」などがあれば保険適用漢方薬の適用になります。近くのクリニックで処方してもらって下さい。
最近は遠隔診療でも保険診療が可能です。また薬局での購入であれば予防投与でも問題ありません。薬剤師の先生にご相談ください。
執筆者
新見正則先生
オックスフォード大学医学博士
新見正則医院院長
[経歴]
外科医x免疫学者x漢方医としてレアな医師として活躍中。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)
新見正則医院は飯田橋駅西口の富士見教会に面した自費診療のクリニックです。
世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして
漢方薬を加えて、各種のがん疾患や難病・難症に対応している。
「フローチャートコロナ後遺症漢方薬」はAmazonでベストセラーとなっている。
新見正則医院ホームページ
https://niimimasanori.com/