悩んだ時、不安を感じた時、泣きたい時、勇気が欲しい時に読んで欲しいおすすめの4冊の本。
悩みを解決するときに、ふと答えをくれるものが1冊の本だったりすることがありますよね。
今回は、ヨガインストラクターとして活躍される原さまに、おすすめの本についてお話を伺いました。
反応しないってどういうこと? ブッダの考えを学んでみて
最初にご紹介する本は、『草薙龍瞬著 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」(2015) KADOKAWA/中経出版』です。
仏教の教えを学ぶというと、敷居が高いと感じられるかもしれません。
しかし、こちらは原始仏教に学びながらも、特定の宗派に属さず活動する「独立派」の出家僧である著者が書いたユニークな本で、原始仏教の入門編としてもおすすめです。
タイトルにもなっている『反応しない』は、「無反応」や「思考停止」という意味ではありません。
●自分の心の反応を理解する
●自分自身に主軸を置く(比較しない、評価を他人に委ねない)
●自分がなすべきことに集中する、貪欲、怒り、妄想 執着や自分以外に対しての妄想は無駄
●不快をなくし快を増やす
●自分の感覚に集中する
など、客観的に自分を見ることが理解しやすい言葉で書かれており、実践しやすい内容になっています。
不安を感じているときに読みたい、「アドラー」の教え
次にご紹介するのは『岸見一郎・古賀史健著 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(2013)ダイヤモンド社』です。
こちらはベストセラーとなりドラマ化もされたので、ご存知の方も多いと思います。
この本は、フロイトやユングと並ぶ心理学者、アドラーの考えを、哲学者と青年の対話形式でとても分かりやすくまとめたものです。
・世界が複雑なのではなく、あなたが世界を複雑なものとしている。
・人は客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味付けした主観的な世界に住んでいる。
・アドラー心理学は、過去の「原因」ではなく、今の「目的」を考える。
・怒りとは出し入れ可能な道具である。 問題は「何があったか」ではなく、「どう解釈したか」である。
・答えとは誰かに教えてもらうものではなく、自らの手で導き出していくべきもの。
・大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか。
など、心がスッキリしたい時に読みたくなる1冊です。
自分が感じている不安と、対処の仕方を知るきっかけになる本です。
将来に不安を感じている時におすすめ!
前に進む勇気が欲しいときに。「アドラー」からさらに学ぶ
次に、先にご紹介した嫌われる勇気の続編である『岸見一郎・古賀史健著 幸せになる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ(2016)ダイヤモンド社』をご紹介します。
こちらは嫌われる勇気の続編となる本著は、3年ぶりに哲人を訪れた青年と哲人との哲学問答から成っていますが、青年の毒舌がパワーアップしています。
本書の中に、
人の大抵の悩みは「私がいかに可哀想か」もしくは「あの人がいかに悪い人か」の2つに詰められていると書かれています。
しかし、この2つは悩んでも何の解決にもなりません。
大切なのは、「じゃあ私はどうするのか」と考えること。
これこそが人生における大きな1歩なのだと前に進む勇気をもらえます!
思わず涙がこぼれてしまう1冊。涙活にもおすすめ
これまで、宗教や心理学といった、哲学的な本をご紹介してきましたが、最後はあっという間に読むことができて、心が温かくなるような、素敵な本をご紹介したいと思います。
『アリスン・マギー著 ちいさなあなたへ(2008)主婦の友社』です。
お母さんの子どもへの気持ちってこんな感じなのかな...と、温かく揺れる気持ちがやさしく伝わってくる絵本です。
母側の立場として読んでも、子どもの立場から「自分の母もこんな気持ちだったのでは」と思いながら読んでも、感動や発見があると思います。
涙なしでは見られない!大人に読んでほしい1冊。
プレゼントにもおすすめです。
[執筆者]
原 奈都美(ハラ ナツミ)先生
COLOR ME YOGA (全米ヨガアライアンス認定スクール)代表
YOGAプロフェッショナルアカデミー主宰
インド政府公認ヨーガインストラクター
ヨーガ療法士(ヨーガセラピスト)
ヨーガ教師
全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター(E-RYT500)
BEAT YOGA®インストラクター
管理栄養士
山梨大学非常勤講師
COLOR ME YOGA
https://www.color-me-yoga.com/