ありがとうが人間関係と環境を変える?感謝の言葉でその場の空気を整えましょう

身近な言葉過ぎて、つい雑に使用したり、伝えなかったりしてしまうこともある「ありがとう」。
あなたはきちんと使うことができていますか?
今回は、EICHI. BALANCED代表取締役 Webビジネスコンサルタントの萩嵜智子さまにお話を伺いました。

「ありがとう」は、自分の心を整える

人間関係を築くのが苦手な方もいると思います。
「なんか周りにうまく馴染めていない気がする・・・」
そんな時、人間関係の潤滑油になってくれる魔法の言葉があります。
それが、「ありがとう」です。
誰かに「ありがとう」と伝えると相手が喜ぶだけじゃなく、自分の気持ちまで明るくなること、知っていますか?
これは偶然ではなく「ありがとう」と言うこと自体が、自分にとっての癒しや励ましになるからなんです。
人の無意識は「主語」を理解しないということが心理学の分野で研究されています。
無意識は「誰が言ったか」を判断してはいなく、言葉そのものを自分へのメッセージとして受け取る傾向があるそうです。
なので、誰かに「ありがとう」と言った時、「自分が自分にありがとうと言われた」とも受け取ってしまうのです。
だからこそ、「ありがとう」を口にすればするほど、自分の心も満たされ、自然と前向きな気持ちになれるのです。

相手の心もふっとやわらかくなる

もちろん、「ありがとう」は聞いた相手にも大きな力を与えます。
「助かりました。ありがとう!」
「〇〇さんがいてくれて本当に心強いです。ありがとうございます!」
そんな言葉をかけられた瞬間、ハッとして嬉しくなりますし、言われた人の表情がパッと瞬間的に変わるものなのです。
感謝の言葉は、「あなたの存在が意味あるものだった」と伝える行為。
それは、相手の承認欲求を満たし、信頼や好意へとつながっていきます。

「ありがとう」が飛び交う場所は空気まで変える

「ありがとう」が自然と行き交う場所には、なんとも言えない安心感があります。
ギスギスした空気が減り、思いやりが循環。
職場、学校、家庭・・・どこであっても、感謝の言葉があるだけで「その場の空気」が整っていきます。
反対に、「当たり前」「言わなくても伝わるよね」と言葉にしないことが増えると、すれ違いや無意識の不満が蓄積されてしまうことも。
だからこそ、小さな「ありがとう」を意識的に交わすことが、居心地よい環境づくりの第一歩になります。

自分自身と「今ここ」にも、ありがとうを!

「ありがとう」は、誰か人のためだけではなく、今日、今ここに生きて存在することができている自分自身にもしっかりと感じて欲しい大事な言葉です。
「今日もなんとか頑張れた、私、ありがとう!」
「忙しいけど、一歩踏み出した私、ありがとう!」
「普通に過ごせる一日に、ありがとう!」
日常にあふれている「当たり前」は、実はまったく当たり前ではありません。
生きていることも、誰かと話せることも、笑えることも、全部「有り難い(=有ることが難しい)」こと。
そのことに気づけたとき、自分の存在そのものや今ある状況に対しても、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
そしてその感謝の言葉は、「主語を持たない無意識」を通じて、自分自身への優しさや安心感にもつながっていきます。

「ありがとう」は関係性も自分自身も整える魔法の言葉です。

・言う人の心も整えてポジティブにしてくれる
・聞いた相手の心をやわらかくし、信頼を育む
・その場の空気をふんわり明るくしてくれる
・人に言ったはずの言葉が自分にも響いて、安心や自信につながる
新しい環境に飛び込むときや、ちょっと緊張している時は、意識的に「ありがとう」を増やしてみてください。
それは人との距離を縮めるだけでなく、自分との関係もあたたかく整えてくれる言葉になるはずです。

[執筆者]

萩嵜智子

(株)EICHI. BALANCED代表。
10年来のうつ病を克服した自身の経験をもとに、「心のトリセツ講座」や潜在意識を活用した独自メソッドを開発し、1000名以上をサポート。
#生きづらさをぶっ壊せ をモットーに、メンタルケアと自己肯定感向上、日本人リーダー育成に尽力。
ビジネスコンサルやアパレル事業も展開中。

EICHI.BALANCED
https://www.eichibalanced.com/

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