顔の歪みは舌の位置で変わるの?顎と舌のセルフチェックでスマホ顔を予防しよう!

顔の印象を決めるうえで重要なのは、大きさだけではありません。
フェイスラインに影響を与えるたるみや歪みも重要なポイントです。
顔の歪みやたるみの解消に重要なのは舌?
柔道整復師の山本翼さまによる解説です。

スマホがあなたの顔の印象を変える?!

マスクを外す生活が日常に戻り、改めて自身の「顔の印象」に向き合う人が増えています。
特に、自分では気づきにくい「横顔」のラインや、年齢とともに気になる「顔のたるみ」は、多くの女性にとって切実な悩みです。
私は、こうした悩みの根本原因が、「顎の位置」と「舌のポジション」にあることに注目しています。
現代病とも言える「スマホ姿勢」が顔に与える影響と、今日からできる改善策を詳しく解説します。

なぜ「横顔」が印象を左右するのか?


対面で会話をする際、私たちは相手の正面を見ていますが、実はふとした瞬間に見られる「横顔」こそが、その人のプロポーションや清潔感、若々しさを印象づけています。
歯科や矯正の視点で見ると、美しい横顔の定義には「顎の安定」が欠かせません。
顎が適切な位置にあると、首からフェイスラインにかけてのラインがなだらかでスッキリと見えます。
しかし、現代社会はスマートフォンやパソコン作業の影響で、無意識に顎が前に出る「ストレートネック(いわゆるスマホ首)」になりやすい環境です。
この姿勢が続くと、下顎が前方に引っ張られ、顎まわりの筋肉に過度な負担がかかります。
その結果、フェイスラインが角ばって見えたり、首との境目が曖昧になったりする「スマホ顔」を招いてしまうのです。

「舌の位置」が顔の土台を崩しているかも

横顔の美しさを内側から支えているのが「舌」です。
「舌の位置なんて意識したことがない」という方が大半かもしれませんが、実は舌の定位置が顔の造形に多大な影響を及ぼしています。
本来、舌は「上顎」に軽く吸い付いているのが正しい状態です。
しかし、筋力の低下や姿勢の悪化により、舌が下の歯の裏側に落ちてしまう「低位舌(ていいぜつ)」の状態になると、以下のような美容上のトラブルが発生しやすくなります。

エラ張りと食いしばりの悪循環

舌が下がると、口まわりのバランスが不安定になり、無意識に上下の歯を噛みしめる癖が出やすくなります。
通常、1日の中で上下の歯が接触している時間は、食事を含めても「わずか20分程度」が理想です。
意外に思われるかもしれませんが、上の歯と下の歯は接していないのが普通の状態なのです。
それ以外の時間に歯が接触していると、咬筋(エラの筋肉)が発達し、顔が横に広がって見えてしまう可能性があります。

顔全体のたるみと二重顎

舌は根元で首や顎の筋肉とつながっています。
舌が正しい位置(上顎)にないと、これらの筋肉が使われず、顔全体の筋肉が緩みます。
これが、皮膚や脂肪を支えきれなくなる「顔のたるみ」や、太っていないのにできる「二重顎」の隠れた原因なのです。

あなたの「顔の歪み・老け見え」リスクをセルフチェックで判定!

まずは自分の現状を知ることが、改善への第一歩です。
以下の項目で、自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

【顎と舌のセルフチェックリスト】
・ふとした時に、上下の歯が接触している(食いしばっている)
・鏡で横顔を見ると、首よりも顎が前に出ている
・舌の先が、下の前歯の裏に当たっている
・理由もなく顎のまわりが疲れやすい、または重だるい
・以前に比べてフェイスラインが角ばってきた(エラが張ってきた)
・痩せているのに二重顎になりやすい
・集中している時、無意識に口が半開きになっている
・朝起きた時、顎の付け根に違和感がある

<判定>
0~1個:比較的良好ですが、疲れが溜まると姿勢が崩れやすいので注意です。
2~4個:「予備軍」です。顎の筋肉が緊張し始めており、顔の印象が変わりつつあります。
5個以上:「イエローカード」。顎の位置と舌のポジションが大きくズレており、放置すると顔の歪みやたるみが定着してしまう恐れがあります。

理想の小顔をキープするために出来ることは?

小顔矯正などのプロの施術で整えたバランスを、いかに長く保てるかは、日頃の意識にかかっています。
「舌は上顎」を合言葉に
舌先を上の前歯の付け根の少し後ろにある、膨らんだ部分(スポット)に置くよう意識しましょう。
舌全体が上顎にピタッと吸い付いているのがベストです。

「安静空隙(あんせいくうげき)」を保つ
前述のとおり、人間がリラックスして口を閉じているとき、実は上の歯と下の歯は接触していないのが正常です。
このときにできる1~3mm程度のわずかな隙間を「安静空隙」と呼びます。
デスクワーク中など、気づいた時に「歯を離す」習慣をつけるだけで、エラ張りの予防になります。

姿勢をリセットする

スマホを見る時は、端末を目の高さまで上げ、顎を引くのではなく「頭を後ろにスライドさせる」イメージで首の骨の上に頭を乗せましょう。

専門家によるワンポイントアドバイス

顔の歪みやたるみは、単なる加齢のせいだけではありません。
顎の位置や舌の使い方という「日常のクセ」が、長い年月をかけて顔の形を作り上げているのです。
当院では、顔のバランスを整えるのはもちろん、顎が本来の位置で安定するための環境づくりを重視しています。
「最近、顔の印象が変わったかも?」と感じたら、それは身体からのサイン。
正しい知識とケアを取り入れて、何年先も自信が持てる横顔を手に入れましょう。

[執筆者]

山本翼
柔道整復師

ailesシンメトリー矯正院 院長
武蔵ヶ丘短期大学スポーツ科卒業後、スポーツトレーナーをしつつ呉竹医療専門学校で柔道整復師を取得、体のメカニズムや施術について学ぶ。
顎顔面領域の口腔内からの施術を始め現在は歯科医師と共に顔と体の歪みや食いしばり、顎関節症、顔の左右差などの施術を行なう。

ailesシンメトリー矯正院
https://aileskyouseiin.com/

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