
恋愛しない若者が増えてるって本当?ひとり時間も大切にする現代型パートナーシップ
「若者の恋愛離れ」「結婚しない若者」・・・といった言葉を新聞やニュースなどで目にしたことがある方も多いと思います。
若者が恋愛や結婚をしないって本当?その理由とは??
撫子Plus株式会社代表鮎永麻琴さまによる解説です。

「恋愛=当たり前」ではなくなった時代
「未婚者の約8割に恋人がいない」
この数字だけを見ると、どこか「恋愛離れ」や「人とのつながりの希薄さ」を感じるかもしれません。
ですが、コミュニケーションの視点から見ると、これは単なる「恋愛しない時代」ではなく、「人との関わり方を自分で選ぶ時代」に変わったと捉えるのが本質です。
かつては、
「ある年齢になったら恋愛し、結婚する」という無意識の「前提」がありました。
しかし今は違います。
・一人の時間も充実している
・SNSやオンラインで人との距離感を自由に調整できる
・働き方・生き方の選択肢が広がった
つまり、「恋愛をしなくても満たされる状態」が成立しているのです。
これは決してネガティブな変化ではなく、むしろ「自分の幸せを自分で定義できるようになった」成熟とも言えます。
「結婚したくない理由」はここまでリアル
データにある理由を見てみると、非常に象徴的です。
・自由な時間が減る
・自由なお金が減る
・誰かと一緒にいるのが面倒
これらに共通しているのは、「失いたくないものが明確」という点です。
つまり現代の若者は、無理に誰かといるよりも自分の心地よさを守ることを優先するという、とても合理的で自己理解の深い選択をしているのです。
コミュニケーションの視点から読み解く「変化」
ここで重要なのが、「関係の築き方」の変化です。
1)「深さ」より「負担のなさ」が重視される
以前は「深く関わること」が価値でしたが、今は「心地よい距離感」が重視されます。
「無理に踏み込まない優しさ」や「必要なときだけつながる関係」が主流になっています。
2)「察する文化」が通用しにくくなった
恋愛や結婚は本来、「言わなくてもわかる」が前提になりがちですが、現代のコミュニケーションは、
言語化しない関係=ストレスになる
傾向が強いので、「面倒」「わずらわしい」という感覚につながるのです。
3)「自己完結型コミュニケーション」の増加
SNS・動画・オンラインコミュニティなどにより、誰かと深く関わらなくても心が満たされる手段が増えたため、結果として、「人に頼らなくても生きられる」状態が標準化しています。
それでも恋愛・結婚がうまくいく人の共通点
恋愛や結婚を選ぶ人は減っていても、うまくいく人には共通点があります。
それは、「自由を奪い合わない関係」を作れていることです。
◇現代型パートナーシップのキーワード
これからの時代の関係性は、
・束縛しない
・依存しすぎない
・相手の時間と価値観を尊重する
つまり、「一緒にいると楽になる人」が選ばれる時代です。
現代の恋愛・結婚観において最も大切なのは、「相手を変える」ではなく「関係を設計する」ことです。
たとえば、
・どれくらいの頻度で会うのか
・一人の時間をどう確保するか
・お金や価値観をどう共有するか
これらを曖昧にせず、言葉にしていくことが求められています。
恋人がいない人が多いのも、結婚したい人が減っているのも、決して「愛がなくなった」わけではありません。
むしろ、「無理をしてまで関係を持たない」という誠実さが広がっているのです。
だからこそこれからは、誰かといることで疲れる関係ではなく
誰かといることで「自分らしくなれる関係」を築けるかどうかが、すべてです。
[執筆者]

鮎永麻琴
大学時代にはプロスノーボーダーとしてW杯に出場し、世界ランキング20位を記録。卒業後は国際線CAとして13年間勤務。
現在は、コミュニケーションスキルと統計学を融合させた「コミュニケーション帝王学®」を体系化し、自分らしく生きるためのコミュニケーションの在り方や、他者との関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。
また、2020年にはTEDxFukuokaで「自由への切符」というテーマで登壇。
2022年には書籍『Philosophy of Success 〜成功者の名言』において、成功者35人の一人として選出される。
撫子Plus株式会社
https://makotoayunaga.com/



