甘酒には2種類ある!?「酒粕」と「米麹」、美容におすすめなのはどっちの甘酒?
桃の節句の時には、ちらし寿司やハマグリのお吸い物、そして甘酒を用意される方も多いのではないでしょうか?
本来は白酒が飲まれるのが一般的ですが、アルコールが含まれるため、代用として甘酒が飲まれることが多いそうです。
その甘酒ですが、最近は「飲む点滴」などと呼ばれ、栄養価の高さに注目が集まっています。
ところが、甘酒には2種類あり、種類によって美容効果に大きな違いがあるのです!!
今回は、甘酒の秘密とそのパワーをご紹介します!
つくり方が全然違う!2種類の甘酒…どっちがおすすめ?!
甘酒の種類は、米麹からつくられるものと、酒粕からつくられるものの2種類があります。
意識せずに飲まれている方も多いかと思いますが、美容効果・健康効果には大きな違いがあるのです!
酒粕が用いられるものは、酒粕を水でのばし、砂糖で甘味を付けたものになります。酒粕とお砂糖があれば手軽につくれることと、日本酒の風味がしっかり残っているところがポイントです。
若干のアルコール分が残っているため、小さなお子さまやお酒に弱い人・車を運転する人は注意が必要かもしれません。
酒粕には不溶性の食物繊維とたんぱく質が豊富に含まれていますので、健康にも美容にもいい飲み物です。
ですが、今回特におすすめしたいのは、米麹を原料としているタイプの甘酒になります!
米麹とはお米を麹菌によって発酵させたものなのですが、麹の酵素は米のでんぷんをブドウ糖に、たんぱく質を必須アミノ酸に分解し、体への吸収をアップさせてくれます。
さらに、米麹は白米に含まれるビタミンB2を約6.3倍に、葉酸を約2.8倍に増やしてくれる働きがあります。
ビタミンB2は成長促進作用があり、皮膚や粘膜の発育や機能の維持に大きな役割を担っており、美肌には欠かせないビタミンといえます。
さらに、脂質の代謝に働くためダイエットには欠かせないビタミンで、抗酸化作用も持っています。
葉酸は、赤血球の働きに関わるビタミンの一種で、貧血の予防に効果があります。
どちらも、女性にとっては必須といえる栄養素ですよね!
体内へ素早く吸収され、栄養価も高い…となると、甘酒が「飲む点滴」と呼ばれるのも頷けます。
このことからもわかるとおり、最近注目を集めている甘酒は「米麹由来の甘酒」なのです。
砂糖不使用な点も、女性にはうれしいポイントですよね!
ただし、市販の甘酒の中には、米麹からつくられたものでも砂糖が加えられているものもありますので、購入する際には原材料をチェックしてください。
アレンジで栄養もアップ!甘酒のおすすめの楽しみ方
おいしくて栄養豊富、最強の美容ドリンクともいえる甘酒ですが、独特な風味に濃厚な甘さやどろりとした口当たりが苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方には、甘酒をアレンジして飲むとぐっと飲みやすくなり、栄養価もアップするので、いくつかご紹介します!
●ミルク割り
牛乳と甘酒を1:1で混ぜるだけで簡単にでき、あっさりして飲みやすくなります。
甘酒に含まれるGABAなどのアミノ酸と牛乳に含まれるカルシウムやトリプトファンの効果で、安眠やリラックス効果が期待できるので、ほっとしたいときやぐっすり眠りたいときに特におすすめです。
●豆乳割り
こちらも、豆乳と甘酒を1:1で混ぜるだけ。
甘酒に含まれるたくさんのビタミンやアミノ酸、そして豆乳に含まれる大豆イソフラボンにより、高い美肌効果が期待できます!
豆乳は、無調整タイプを選ぶようにしましょう。
●+レモン
コップ一杯の甘酒に、大さじ1/2~1杯程度のレモン汁をプラスします。
さわやかな味になり、特にアイスで楽しむときにおすすめです。
甘酒に含まれないビタミンCも摂れるようになるため、日焼け後や疲れを感じたとき、もちろん美肌のためにもピッタリです。
●+しょうが
甘酒にすりおろしたしょうがをお好みでプラスします。
ホットで飲めば、体はもうポカポカ!
冷えを感じたときに、ぜひお試しください。
●甘酒ラッシー
プレーンヨーグルトと甘酒1:1をミキサーにかけると、甘酒ラッシーの完成。
お好みでレモンやはちみつを加えてもOK!
発酵食品は組み合わせて摂ることで整腸効果がアップしますので、お腹の調子を整えたいときにイチオシの組み合わせです。
いかがでしたか?
甘酒は、日本書紀にもそのルーツが記録されているほど、古来より日本人に愛されてきた飲み物。
おいしさと、その豊富な健康&美容効果から、21世紀の現在も人気を集めているスーパードリンクなのです!
甘酒には満腹感もあるので、ダイエット時に小腹が空いたときや、時間のないときの朝ごはんの代わりなど、いろいろお試しください。
最近はさまざまな発酵食品が注目されていますが、日本人の腸(欧米人とは長さや腸内フローラが異なる)には納豆、糠漬け、味噌、そして今回の甘酒など、日本に昔からあるものの方が合うという説もあります。
日本人になじみ深い発酵食品を上手に取り入れて、大和撫子を目指しましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]