歯をキレイにしないと、メタボに?!歯周病菌が引き起こすリスクについて。

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6月4日は、6(む)・4(し)にちなみ、1928年に虫歯予防デーとされました。

その後いくつかの変遷を経て、現在は6月4日から10日までを「歯と口の健康週間」とされ、さまざまな活動がおこなわれています。

2018年の標語は「のばそうよ 健康寿命 歯みがきで」

(出典:https://www.jda.or.jp/enlightenment/poster/)

歯の健康が、口腔内の問題だけに留まらないことが分かる標語ですね。

今日は、口腔内の状態が与えるさまざまな影響についてお話ししたいと思います。

 

飲み込んだ歯周病菌が、あなたをメタボに?!

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歯周病菌が引き起こす、さまざまなリスク。

歯が抜ける・口臭など、口腔内のトラブルはもちろん、心疾患や脳血管疾患、認知症、リウマチ、肺がんや大腸がんなど全身への影響が明らかになっています。

私たちは、1日になんと約1~1.5兆もの歯周病菌を唾液と一緒に飲み込んでいるのだそうです。

そして、その飲み込んだ歯周病菌が腸内フローラに大きな影響を与えるとの研究結果が報告されました。

マウスに歯周病菌のひとつであるP.ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)を経口投与したところ、腸内フローラに肥満や糖尿病の際に見られるものと似た乱れが起きたとのこと。

更に、ブドウ糖負荷試験とインスリン負荷試験をおこなったところ、糖代謝にも影響を与え、血糖値が上昇しやすく下がりにくくなる傾向が現れること腸や肝臓、脂肪組織に置いて炎症が起こる傾向があることも報告されています。

(出典:Arimatsu et al., Sci. Rep. 4, 4828; 2014)

血糖値の急上昇や、高血糖状態が続くことが私たちに与える影響については以前お話ししたとおり(http://kirei-lab.jp/?p=5097)。

唾液を飲み込むだけで、さまざまな疾患やメタボのリスクを高めるなんて怖いですね。

さすがに、全く唾液を飲み込まないというわけにはいかないので、美容と健康のためには、口腔内を清潔に保つことが重要なようです。

唾液に含まれる歯周病菌の種類や数について検査をしてくれる歯科医院もあるので、気になる方は一度検査を受けて専門医のアドバイスをもらってみてはいかがでしょうか?

 

歯みがきだけじゃダメ! 効果的な口腔内ケアとは?

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口腔内のケアで最も重要なものは、やはり歯みがき。

大人でもきちんと磨けている人は意外と少ないのではないでしょうか?

毎食後歯を磨いているから大丈夫と思っている方もいるかもしれませんが、不十分な歯みがきを何回もおこなうよりも、1日のうち、夜の1回だけでもいいのでしっかりとていねいに磨くことが効果的です。

歯周病は歯と歯茎の境目(歯周ポケットとも呼ばれています)から起こることが多いので、特にしっかり磨きましょう!

普通の歯ブラシでおこなう歯みがきだけでは届かない歯と歯の隙間(歯間)には、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することも重要です。

磨きにくい奥歯の後ろや細かいところにも届く、タフトブラシと呼ばれる先が細くなった特殊なブラシもあります。

洗口液や液体ハミガキが有効な場合もあるでしょう。

自分に合った道具がわからない方、使い方に不安がある方は、歯科医院などで相談してみてはいかがでしょうか?

 

また、歯周病のリスクを高める生活習慣として、

喫煙:タバコの煙に含まれる有害物質が、歯周病を悪化させてしまいます

ストレス:疲労やストレスが溜まると、免疫力低下を招き、歯周病に罹患しやすくなります

間食:だらだらと食事をすると、歯周病菌や虫歯菌の住処となるプラークがつくられやすくなります

などがあげられます。

口腔内の清潔を保つことはもちろん、生活習慣も一度見直してみましょう。

歯は、骨と同じくカルシウムからできています。

丈夫な歯を保つためにも、カルシウムなどの栄養を食事から摂ることも重要です。

『清潔を保ち、生活習慣を整え、しっかり栄養を摂る』

アンチエイジングや美肌のための生活と、口腔内のための生活、どれもほぼ同じです。

やはり魔法のような近道はなく、日々の心がけが大切なのですね。

 

歯周病は自覚があまりないといわれています。

気が付いた時には遅かった、なんてことにならないように、毎日のケアと年1~2回の定期検診を心がけましょう。

歯茎の腫れや、出血が気になるなどの症状を見つけたときは、早めの受診をおすすめします。

歯を失うと、記憶力や歩行能力が低下するとの報告もあります。

(出典:J Am Geriatr Soc. 2015 Jan;63(1):91-9)

口腔内の健康は、私たちが思う以上に、私たちの生活の質(QOL)に大きな影響を与えるのです。

いつまでも元気で楽しい人生を送るためにも、口腔内のケアに努めましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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