「マスクで肌はうるおっている」は間違い!?今年の秋冬は特に注意!マスクによる肌トラブル

未だにコロナの影響は色濃く、マスクが手放せない日々が続いています。

東京大学医科学研究所の報告もあり、新型コロナウイルスの空気伝播のマスクの予防効果が再注目され、ますますマスクの重要性は増すばかり。
(出典: mSphere:10月21日オンライン版)

そんな中、やはり気になるのがマスクによる肌トラブルです。
夏場とはちょっと違う、秋冬マスクの肌トラブルについてお話しします。

マスクの中は湿度が高い……それなのに乾燥しやすい?!

暑い夏とは異なり、日々寒さが増す今の時期。
汗でマスク内が蒸れていた頃とは違い、マスクも快適に装着できるようになってきました。
マスクによる肌トラブルとは、ようやくバイバイできる、と思いきや。
増えているのが乾燥による肌トラブル。
マスクの中は湿度が高く、一見、肌はうるおっているように感じるのに、どうして乾燥してしまうのでしょうか?

湿度も気温も高いマスクの中から、マスクを外し、湿度も気温も低い外気に触れると、マスク内で肌に付着した水分が蒸発するのですが、この時にお肌に含まれる水分まで一緒に蒸発させてしまいます。
さらに、マスク内で蒸れた状態だと肌の表面の角層がふやけてしまい、マスクで擦れるなど、ちょっとした物理的な刺激ではがれやすくなってしまいます。
そのため、肌がヒリヒリとあれたり、バリア機能が損なわれたりする可能性が。
マスクの中で蒸れている状態は、保湿されているわけではないどころか、乾燥しやすい状態になっているのです!

そもそも秋以降は肌が乾燥しやすい!

夏の皮脂量を100%とすると、秋は75%と3/4に減少してしまいます。
秋の皮膚は夏に比べると、皮脂量が減少し、外的な刺激に対する防御力が弱まり、乾燥しやすい状態になっているのです。
さらに発汗量も夏と比較すると同じく3/4ほどに減少します。
そのため、乳酸(汗に含まれる成分)の量が、発汗の多い夏と比較すると秋には1/3ほどの量に。
乳酸は肌のpHの調整にはたらく成分ですが、夏にはpH5~6程度だった肌が秋冬にはアルカリに傾き、中性に寄ってしまうのです(出典:粧技誌.15(3),233~236(1981))。

とはいっても通常は弱酸性の範囲内に保たれているので、健康な肌であれば微生物などに対する抵抗力も問題ないと考えられます。
ですが、肌の乾燥や肌あれが気になるときには、夏用の皮脂をさっぱり落とすような洗浄力の強い洗顔料は避ける、洗顔後は速やかに化粧水をつける(肌を弱酸性に戻す働きがある)など、スキンケアをおこなうときに少し気を配りましょう。

どんどん乾燥する肌…どうケアする?!

まず、帰宅をしたら速やかにマスクを外します。
部屋の空気が乾燥していたら、加湿器を。
マスクで擦れ、いつもよりダメージを受けている可能性が高いので、洗顔をする際はぬるま湯を使い、やさしく洗うことを心がけて。
洗顔料はしっかり泡立てて、指で擦るのではなく、泡で包み込むように洗います。
生え際など、洗い流しにくいところに洗浄成分が残らないよう、ぬるま湯でしっかりすすいでください。
タオルで拭くときも、ゴシゴシこすらず、肌触りの良いタオルで水気を押さえるようにやさしく肌にのせるように使いましょう。

そして、洗顔後はスキンケアを速やかに。
先ほども述べましたが、洗顔後はすぐに化粧水などで肌を整えます。
そして、乾燥が気になるこの時期は、クリームの使用がおすすめです。
お気に入りの乳液がある方は、重ね付けをするのも◎。
油分をしっかり補い、うるおいを閉じ込めましょう。

マスクの素材選びも大切です。
皮脂が少なくなる秋冬は、いつもより外的刺激に弱くなっています。
コットンガーゼやシルクなど、肌にソフトな素材のマスクを選んではいかがでしょうか。
また、マスクと肌の間に肌当たりの良いガーゼやティッシュペーパーを挟んでもいいでしょう。

マスクによる乾燥は、肌だけじゃない! リップケアも忘れずに

マスクの付け外しによるダメージを受けているのは、肌だけではありません。
同じくマスクに隠れる、唇も同様です。
角層の薄い唇は、肌よりさらにダメージを受けやすいと考えられます。
マスクを着ける前には、リップケアも忘れずに。

最近は、「マスクで隠れるから」「マスクが汚れるから」と、口紅を使用されない方も多いと思います。
ですが、マスクを外したちょっとした際に唇の色がくすんでいると、顔色が悪く見えたり、老けて見えたりしてしまいます。
こんな時はうるおいと自然なカラーが実現できる、ナチュラルな色付きリップの使用がおすすめ。
うるおいを保ちながらもくちびるに血色感を与え、仮にマスクに色が付いてしまっても、口紅より落としやすいというメリットもあります。

感染を防ぐのに重要なマスク。
ですが、そのせいで肌へダメージを受けてしまうとしたら、毎日使わなくてはいけない事実が憂鬱になってしまいますよね。
肌を労わりながら、キレイの維持と感染防御の両立を目指しましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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