もぐもぐ食べても罪悪感なし!秋の食材「きのこ」を食べて、食欲の秋を楽しもう!

食欲の秋というだけあって、秋にはおいしい食べ物はたくさんあります。しかしさつまいもやカボチャ、栗…体によいとはいえ、ダイエットが気になる女子としては、山盛り好きなだけ食べるという訳にはいきませんよね。
そんななか、ほとんど罪悪感なしで食べられる秋の食材といえば…きのこ!
栄養価といわれてもピンとこない方もいると思いますが、きのこには女性にうれしい栄養素や、貴重な成分が含まれているのです。
今回は、きのこの秘密に迫ってみたいと思います。

食物繊維+ローカロリー!ダイエットの心強い味方、きのこ


まず、特筆すべきはそのカロリーの低さです。
しいたけ、まいたけ、えのきたけ、しめじ…など、きのこには様々な種類がありますが、いずれもカロリーは100g中10~20kcal!
白米100gがおよそ170kcalとなるので、きのこはその1/10以下ほどしかありません。
しかも、脂質はほとんど含まれず、糖質もわずか、きのこはダイエット中でも気にせず食べることができる食材なのです。
また、きのこには食物繊維(特に不溶性食物繊維)がたっぷり含まれます。
便通に悩みがある方にはもちろん、満腹感も高まるので、食欲の秋の到来とともに右肩上がりの体重が気になる方は、きのこを積極的に食べましょう!
さらに、きのこには、その姿形からは意外な栄養素…ほうれん草などに多く含まれる成分である、葉酸が含まれています。
葉酸は、赤血球をつくるのに必要な成分で、貧血気味の方にはぜひとってほしい成分。
妊婦や胎児にも重要な栄養であるといわれています。
ブロッコリーやほうれん草といった、緑色の野菜から摂れるイメージがあるかと思いますが、エリンギやえのきたけにもしっかり含まれていますので、葉酸を積極的に摂取したい方は、きのこの存在も忘れずに!
他にも、カリウムやマグネシウムといったミネラルも豊富です。
きのこは、干ししいたけやきくらげのように、乾燥させたものも多く出回りますが、乾燥させることでビタミンDの含有量が高まります。
乾燥きのこは保存も利き、旨味も栄養もぐっと増すので、上手に利用したい食材ですね。

これは食べるしかない!きのこに含まれる貴重な成分たち


ある一定のきのこに多く含まれる、貴重な成分が最近注目を集めていますので、いくつかご紹介したいと思います。
◆抗老化&美肌に!エルゴチオネイン
キノコなどの菌類や一部の細菌のみが合成できる成分で、ビタミンEやCoQ10、グルタチオンなどよりも抗酸化作用が強いとされ、DNAの損傷や過酸化脂質の生成を防ぐ働きが期待されています。
その美しい色合いと希少性から「黄金のきのこ」とも呼ばれるタモギタケというきのこに多く含まれますが、ひらたけ、エリンギ、えのきたけ、しいたけといったおなじみのきのこにも含まれているので、手軽に摂取できますね!
エルゴチオネインは新しいビタミンとなる可能性も示唆されており、さまざまな研究が進められています。
◆免疫力UP!βグルカン
βグルカンは多糖類の一種で、摂取しても胃腸で消化吸収されず、腸管免疫を活性し、免疫力やウイルスなどへの抵抗力を高めてくれます。
自己免疫を高めることによる間接的な抗がん作用も期待でき、様々な研究がされています。
レイシやアガリスクといった高級な漢方薬に用いられるきのこに多く含まれていますが、まいたけやしめじ、なめこといったきのこや大麦などからも摂ることが可能。
風邪やインフルエンザの流行が気になるこの時期、摂っておきたい成分ですね。
◆記憶力対策に!ヘリセノン
ヤマブシタケというきのこにしか含まれないとされるヘリセノンは、神経成長因子(NGF)分泌促進作用を示すことが報告され、アルツハイマー型認知症の予防・改善効果があるものとして、最近注目を集めています。
ヤマブシタケは、山伏の胸部分につく梵天から取られた名前のとおり、白くてふさふさした独特の見た目をしているため、地域によっては「うさぎたけ」「ハリセンボン」などと呼ばれることもあるそうです。
あまり目にする機会はないかもしれませんが、クセも少なくとても食べやすいそうなので、見かけた際はぜひ手に取ってみてくださいね。
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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