
夏バテってまだあるの?体と心を整えるセルフケアについてお教えします
9月に入っても猛暑が続いていますね。
まだまだ気を付けたい夏バテについて、親子ヨガ講師・健康運動指導士の岡部えりかさまに、呼吸法やヨガを用いたセルフケアについてお話しいただきました。
年々暑く、そして長くなる猛暑
年々暑さが厳しく、そして長くなる夏。
体がだるい、やる気が出ない、食欲が落ちる・・・といった「夏バテ」の症状に悩む方も10月頃になってもいらっしゃるのではないでしょうか。
夏バテは医学的な病名ではありませんが、暑さや湿度、冷房環境などの影響で自律神経や消化機能が乱れることによって起こる不調の総称です。
夏バテの主な症状としては、全身の疲労感、頭痛、肩こり、胃腸の不調、食欲不振、さらに気持ちが落ち込みやすいなどメンタル面の影響も挙げられます。特に、冷房の効いた室内と屋外との温度差で自律神経が過剰に働き、体がうまく対応できなくなるのが大きな原因のひとつです。
では、どのように予防し、セルフケアをしていけばよいのでしょうか。
自律神経を整える習慣を取り入れる
自律神経は、呼吸のリズムや血流、消化などをコントロールしています。
夏は交感神経(活動モード)が優位になりやすいため、副交感神経(リラックスモード)を意識的に高めることが大切です。
おすすめは「ゆったりとした呼吸法」や「軽いヨガ」。
例えば、両手をお腹に添え、4秒かけて息を吸い、6秒かけて吐く腹式呼吸を数分行うだけで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
寝る前のストレッチや簡単なヨガポーズも、血行を促し深い眠りを助けてくれます。
食事で内側からサポート
夏バテ予防には栄養バランスも欠かせません。
特に不足しがちなのが ビタミンB群(疲労回復を助ける) と ミネラル(汗で失われやすい)。豚肉や大豆製品、旬の夏野菜を意識して取り入れましょう。
また、食欲が落ちると冷たい飲み物やそうめんなど炭水化物に偏りがちです。
消化機能を助ける発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルトなど)を組み合わせると腸内環境も整い、体調を崩しにくくなります。
親子でできるリフレッシュ法
小さなお子さんがいるご家庭では、自分のケアは後回しになりがちです。
そこでおすすめなのが「親子ヨガ」や「一緒におこなうストレッチ」。
子どもと遊ぶ感覚で体を動かすと、運動不足解消になるだけでなく、スキンシップによる安心感も得られます。
親子で笑いながら過ごす時間は、心の夏バテ解消にもつながります。
無理をしすぎないこともセルフケア
「夏バテかもしれない」と感じたら、まずは生活リズムを整え、しっかり睡眠をとることを優先してください。
それでも発熱や強い倦怠感、食欲不振が続く場合は、内科などでの受診を検討しましょう
セルフケアと医療機関のサポートをうまく組み合わせることが、長引かせないコツです。
夏バテは、体の疲労だけでなく心の不調にもつながります。
だからこそ、毎日の小さな習慣で「整える」ことが大切です。
深い呼吸、軽いヨガ、栄養バランスの良い食事、そして親子で笑い合う時間。
これらを取り入れることで、暑い夏を快適に過ごすための土台がつくられていきます。
無理をせず、自分の体と心にやさしい選択を重ねて、この夏を健やかに乗り切りましょう。
[著者]
岡部えりか
親子ヨガ講師/健康運動指導士、3児のママ。
出産・育児を経験し、ママたちの心と体のケアの大切さを実感。
オンライン・対面レッスンを通じて、産後ママや子どもたちに寄り添いながら「自分を大切にすることが家族の笑顔につながる」をテーマに活動。
Instagram(oka.eri__yoga)にて、親子ヨガや子育てアドバイス等を配信中。
ママニティヨガ
https://mamanity.yoga/