アルコール配合だからと避けるのは待って!

16.3.11UP

化粧品にアルコールが何故配合されているかご存知ですか?実はこんな目的があったんです!

みなさんが普段使われている化粧品。
箱や裏面を確認すると、どんな原料が使われているかきちんと明記されています。
でも、カタカナがやたら多いこの表示を見ても、何が何だかわからない…という方がほとんどなのではないでしょうか?
化粧品に使われている原料の働きや役割、肌への影響などについて、少しずつお話ししていきたいと思います。
今回は、最近「アルコールフリー」「アルコール不使用」などとパッケージに記載されることも多く、気にされている方も多いであろう“アルコール”についてお話しします。

化粧品にも使われる「アルコール」とは??

アルコールフリーと表現されることの多いアルコールは、エチルアルコールと呼ばれるもので、化粧品の配合成分としては「エタノール」「無水エタノール」と表示されています。
穀類などのデンプンやはちみつを発酵させたり、化学的に合成したりといろいろな方法でつくられていますが、表示名も働きも同じです。
無色透明の液体で、お酒に含まれるアルコールも同じ成分なので「酒精」とも呼びます。
化粧品に用いられるアルコールは、若干苦味や香りがつけられており、飲料に用いられないように加工されています。
少し化学的に話すと、アルコール類は、炭化水素の水素原子を水酸基(ヒドロキシ基。構造式では-OHで表される)で置換した化合物の総称のこと。
アルコールには、一価、二価、三価…と続く「~価アルコール」という呼び方や、第一級、第二級、第三級…と続く「~級アルコール」という呼び方があります。
-OH 基を 1 つ含む化合物を一価アルコールと呼び、2 つなら二価、3 つなら三価アルコールとなります。
-OH基に結合している炭素原子(C)に、他についている炭素原子(C)の数によって、1つなら第一級、2つなら第二級、3つなら第三級となります。
(ちなみに、化粧品の原料で「高級アルコール」と呼ばれているものがありますが、これは炭素原子の数が多いもの(5個以上とされることが多い)=高級アルコール、少ないもの=低級アルコールと分類されているだけなので、高級=上等、良い品のような意味ではありませんのでお留めおきくださいね)
今回お話しするエタノールは、C₂H₆Oで、構造式で表すと…
ethanolとなります。
-OHが1つ、OHがついたCについたCが1つなので、一価アルコールで第一級アルコールであることがわかりますね。
エタノールは、化粧品に用いられている他、消毒液としてもとてもポピュラーなもの。
それぞれ、エタノールはどのように働いているのでしょうか?

お肌にいいの、悪いの? アルコール(エタノール)の働き

化粧品にアルコールを配合する理由としては、以下の5つがあげられます。

①清浄
肌に残った皮脂や汚れ、色素などを浮かして取り除きます。
ふき取りタイプの化粧水などに利用されています。
②殺菌
消毒剤としても使用されていることからわかるとおり、防腐効果があります。
③収れん
肌をひきしめます。収れん化粧水などに利用されています。
④清涼
アルコールは蒸発するときに熱を奪います。
化粧品に爽快感を出す際に用いられています。
⑤可溶化
水にも油にも溶けにくい成分の溶解を助ける働きがあります。

多くの化粧品に、アルコールが配合されているのもわかりますよね。
それなのになぜ、アルコールフリーなどといってアルコールの無配合を謳う商品があるのでしょうか?
それは、お酒に強い人、弱い人、全く飲めない人がいるように、お肌にアルコールが合う人と合わない人もいるため。
注射や点滴の際のアルコール消毒が合わず、お肌が赤くなるような症状のある方は、アルコール配合の化粧品を使用されるときは注意した方がいいかもしれません。
ですが、アルコールの殺菌力は、アルコールの濃度が70~80%の時といわれており、消毒に用いられるものと、化粧水などに配合されることの多い5~15%という濃度とはかなりの違いがあります。
一概に、アルコールが入っているものをすべて刺激が強いと思うのは誤解ですので、アルコールに過敏な方以外はあまり気にする必要はないかと思います。
気になる方は、顔に使用する前に上腕内側(二の腕の内側)に使用して、確かめてみましょう。
また、爽快感の強いヘアトニック(主に男性用)や、オードトワレなどは、顔に塗布する化粧品よりアルコールの配合量が多くなっている場合が多いので、使用部位や使用量、使用方法などをしっかりと守ることが大切です。

最近は、○○フリー、○○無配合と記載している化粧品が目につくことが多いですよね。
ですが、その○○が本当にお肌に悪いものなのか、そうではないのか。
自分のお肌への相性も含めて、しっかり判断!
きちんとした目で商品を選びましょう。
(キレイ研究室研究員:船木)

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