洗口液(マウスウォッシュ)の正しい使い方を知っていますか?ヨコデンタルクリニック院長の横引先生にお伺いしました。

うがいをするだけで口腔内がすっきりする洗口液。
あなたは普段のオーラルケアで使用していますか?
洗口液の効果は?いつ使うべき??
今回は、ヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生にお話を伺いました。

洗口液とは

洗口液とはマウスウォッシュやデンタルリンスとも呼ばれ、お口の中をきれいにしたり、口臭を予防したり、保湿したりする液体です。
使い方は簡単で、洗口液を口に含み、20~30秒ほどゆすいで吐き出すだけです。
口の中がさっぱりして気持ちがいいものですが、歯磨きが面倒なときに洗口液で口をゆすいだだけで寝よう・・・といった使い方はNG!
洗口液は、歯の汚れを落とす歯磨き、歯と歯の間の汚れをかき出すフロスや歯間ブラシとは役割が違うため、歯磨きの代用にはなりません。
あくまでも歯磨きの補助的なツールとして使用します。

先生は洗口液をいつどうやって使っているの?

私自身は、洗口液を朝起きた時と、夜寝る前に使っています。
朝起きたときは口の中が乾いていますし、細菌が多くいますので、汚れを取りながら口の中が潤うようにしています。
私の朝のルーティンは、起きたらまず洗口液で口をゆすぐ。
朝食を食べた後に、歯ブラシとデンタルフロスを使用して歯を磨く。
このパターンです。
ちなみに昼は歯ブラシとデンタルフロスのみで、夜は夕食後に電動歯ブラシとデンタルフロス、そして洗口液で口をゆすいでから就寝します。

おすすめはある?洗口液の選び方

洗口液には、さまざまな種類があります。
お口の中の状態や得たい効果により、ご自身に合ったものを選ぶようにしましょう。
●虫歯予防タイプ
虫歯予防のための洗口液には、フッ素成分が含まれています。
フッ素は、歯を強化する効果がありますので、虫歯になりたくない方には良いでしょう。
●歯周病・口臭予防タイプ
歯周病や口臭予防としては、殺菌作用や消炎作用などの成分が含まれている洗口液を選びましょう。
歯周病菌を殺菌したり、歯垢が付着しにくくなったりといった効果があります。
●低刺激タイプ
洗口液を初めて使う方や、肌が弱い方、口の中に炎症がある方は、低刺激タイプの洗口液を選ぶといいでしょう。
ノンアルコールタイプなので、刺激が苦手な方にもおすすめです。

まとめ

最近は歯磨きだけでなく、フロスや歯間ブラシ、洗口液といったデンタルケアに興味を持たれる方が多くなってきています。
自分の歯を守るため、いつまでも美味しく食べ物を食べられるようにするためにも、歯磨き以外の習慣も身に付けられるといいですね。
洗口液を使ってみたいけれども、どれを選んでいいかわからない方がいましたら、ぜひお近くの歯科医院へ足を運び、歯科医師に相談してみてください。

[執筆者]

横引良評先生
ヨコデンタルクリニック院長
歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員

1988年生まれ、広島県出身。
2023年に千葉県佐倉市ユーカリが丘・四街道地区にヨコデンタルクリニックを開院。
保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーションなど幅広い治療を提供している。
趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。

ヨコデンタルクリニック
https://yoko-dental.jp/

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