歯ぐきが下がってきたかも。正しい歯磨き習慣についてヨコデンタルクリニック院長の横引先生にお伺いしました。

「最近、歯が長く見える」「歯と歯の間にすき間ができてきた」と感じている方はいませんか?
実はそれ、歯茎が下がってきているサインかもしれません。
今回は、ヨコデンタルクリニック院長の横引良評先生に、歯茎が下がる原因や改善策についてお話を伺いました。

歯茎が下がる主な原因と起こること

歯茎が下がる原因は主に以下のようなものが考えられます。
・過度なブラッシング
歯磨きの際に強くこすりすぎると歯茎がダメージを受け、少しずつ歯茎が下がってしまいます。特に硬い歯ブラシを使用している場合は注意が必要です。
・加齢による変化
年齢を重ねると歯茎の組織が自然に減少し、歯ぐきが下がりやすくなります。
・歯周病
歯茎の炎症が続くことで歯を支える骨が減り、歯茎が下がる原因となります。
そして、歯茎が下がると、歯の根元が露出してしまうため、知覚過敏が起こりやすくなります。
また、歯が長く見えたり、歯と歯の間にすき間ができたりします。
そのため、見た目にも変化が出てしまったり、食べ物が挟まりやすくなり虫歯へのリスクが高まったりしてしまいます。
さらに進行すると、歯がぐらぐらしたり、抜けやすくなったりすることもあります。

歯茎を守るためのセルフケア

歯茎が下がらないようにするためには、毎日のケアと適切な治療が重要です。
・正しい歯磨き習慣
歯ブラシはやわらかめのものを選び、力を入れすぎずに優しく磨きましょう。特に歯と歯茎の境目はデリケートなので、丁寧にケアすることが大切です。
・デンタルフロスや歯間ブラシも併用する
歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは落とせないため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して汚れをしっかり取り除きましょう。
・定期的な歯科検診
歯科医院で歯石の除去や歯茎の状態をチェックしてもらうと、何かあった際には早めに治療を行えます。

セルフケアと歯科定期健診で健康な歯茎を

歯茎が下がる原因には、強すぎる歯磨きや歯周病などの問題などが関係しています。
やさしいブラッシングを心がけ、定期的に歯科医院でチェックを受けることで、健康な歯茎を維持しましょう。
歯茎が下がってきたと気になる場合は、早めにお近くの歯科医院で相談することをおすすめします。
抜けてしまった歯を取り戻すことはとても難しいです。
早めのケアを心がけましょう。

[執筆者]

横引良評先生
ヨコデンタルクリニック院長
歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員

1988年生まれ、広島県出身。
2023年に千葉県佐倉市ユーカリが丘・四街道地区にヨコデンタルクリニックを開院。
保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーションなど幅広い治療を提供している。
趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。

ヨコデンタルクリニック
https://yoko-dental.jp/

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