白髪って抜いてもいいの?自分に合ったケアやスタイルを選択してポジティブに!

「ちょこんと生えてくる白髪が気になる・・・これって抜いてもいいの?」
「最近、グレイヘアも流行っているけど、実際どうなの?」
今回は、白髪のケア方法やトレンドについて、美容師の渡邊雄也さまにお話を伺いました。

気になる白髪・・・抜いてもいい?

白髪を抜く行為は推奨されません。
抜くことで毛根にダメージを与え、これが蓄積してしまうことで炎症や毛穴変形につながる可能性があります。
また、「抜いたら増える」という説がありますが、抜く事で髪を黒くする色素細胞自体がなくなり、同じ毛穴から3〜4本生えている髪の毛が全て白髪になるというケースがあります。
そのため、白髪が増えたように感じることもあり、あながち間違いではありませんが、必ずしも抜けば増えるというわけではありません。

染める以外のケア方法

白髪に悩む方にとって、ファーストチョイスは白髪染めになるかと思います。
しかし、最近は「あえて染めない」という選択肢も増えています。
染めない場合も、以下の方法で白髪ケアをおこない、キレイな髪を保ちましょう。
・ブラッシング:然素材のブラシで血行促進と艶出し効果が期待できます
・オイルケア:ヘアオイル(椿油や杏油などで)でパサつきを抑える。

全体的なケアは難しいですが、生え際や分け目など、部分的な白髪を隠せるアイテムもあります。
マスカラタイプやパウダータイプなどアイテムがあり、白髪を一時的に隠すことができ、便利です。
これらは簡単に使用でき、シャンプーで洗い流せるため手軽な対策として人気があります。
お出かけや特別なイベントがあるときなど、TPOに合わせて手軽に使用できます。
ただし効果は一時的なので、常時白髪を隠したいという方は毎日使用することとなります。
また汗や雨などでぬれたり、時間経過によって効果が薄れることもありますので、場合によっては携帯することも必要になるかもしれません。

白髪=真っ黒に染めるのはもう古い!最近は白髪を活かした白髪染めが人気

近年、白髪は隠すものから活かすものになりつつあります。
現在、白髪を隠したいと思われる方の多くがいわゆる「白髪染め」を利用しているのではないでしょうか。
しかし、2、3週間するとすぐ白髪が目立ってきてしまうため、頻繁な白髪染めが欠かせませんし、白髪染めはブラウン量が多い分、常に暗めな色に仕上がったり、染めた後も赤みが強く嫌な色落ちをしてしまったり、本当にご自身が望む色を楽しむことは難しいのが現状です。
そのため、白髪染めに「面倒」「キレイに仕上がらない」など、マイナスイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
従来の様に白髪をしっかり染めてしまうと、周りの毛が黒い分、白髪が生えてきた時に白髪が目立ちやすいのが難点でした。
しかし、白髪ぼかしや白髪活かしが流行り、最近は白髪をしっかり染めすぎないことで、白髪が生えてきた時に目立たないようなスタイルが増えています。
従来の染め方では1ヶ月後に白→黒のツートンだったのが、最近は白→薄いベージュになり、白髪が目立たないだけでなく、理想の明るさや色味も楽しめる様になりました。
しかし、しっかりとしたカラーの知識がある美容師でないと、元の髪は望の色になったとしても、白髪にしっかり色が入らず、「ただ目立たない様にしてるだけ」「ハイライト入れて誤魔化してるだけ」になってしまうことがあります。
担当の美容師にしっかり相談するか、美容院のホームページやSNSなどで脱白髪染めが得意な美容師を見つけるのがおすすめです。

白髪が気になりにくいヘアスタイル

白髪が気になりだした方におすすめのヘアスタイルを3つご紹介します。
1)ハイライトでぼかすスタイル
ライン感を出すというよりは細かめのハイライトをいれましょう。
2)トーンアップしたショートスタイル
暗い中に白髪が出てくるよりは明るい方が目立ちにくいので、ベースカラーを明るい色にしましょう。
また、ショートスタイルにすることで、髪全体にボリュームが出ますので、若々しい印象に。
シャンプーなど、日ごろのお手入れも楽になります。
3)分け目を変えたスタイル
白髪が多い分け目から、少ない部位へ分け目を変えることで、白髪が目立たなくなる効果が期待できます。
一度ついた分け目の癖をセルフで変えるのは少し難しいかもしれません。
ヘアリセッター(根元の生え癖を直したり調整したりする施術)の様な特殊な技術がある美容師であれば、分け目を変える事は簡単にできます。
生え際の白髪を自然に目立たなくすることも可能となりますので、ヘアリセッターをしている美容師にご相談ください。

グレイヘア:新しいトレンドと魅力

最近、メディアでも話題となっている「グレイヘア」とは白髪染めをせず、自然体で楽しむスタイルです。
その魅力として以下があります。
・コストの軽減
白髪染めから解放され、時間と経済的余裕ができます。
・髪への負担軽減
白髪染めはアルカリが強くダメージしやすいといえます。
・自分らしいスタイルの確立
今までできなかった髪色を楽しめるのと、白髪染め特有の嫌な赤みが出ず、透明感のある色が楽しめます。

白髪に悩まれたとしても、自分に合ったケア方法やスタイルの選択でポジティブに白髪と向き合うことができます。
染める場合も、グレイヘアを楽しむ場合も、自分の望むヘアスタイルを楽しみたいですよね。
是非、信頼できる美容師にご相談ください

[執筆者]

渡邊雄也

地元の山梨の美容専門学校を卒業後、山梨の美容室に3年間勤務し、都内の有名サロンで15年ほど務め、店長として1年半スタッフの育成に携わる。
現在は新宿で独立し、ヘアリセッターという特許技術でセミナー講師や雑誌やメディアでのヘアメイク、AGOスクールのセラピストとして幅広く活躍している。

AGO global株式会社
https://www.agoglobal.co.jp/

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