
日焼けした時は何が正解?日焼け前後のケアについてPRIDE CLINIC院長の久野先生にお話を伺いました。
紫外線が気になる季節です。
最近はほとんどの方が対策をされていると思いますが、思いがけず晴れたり、予定が変わって外出の時間が増えたりして、うっかり日焼けをしてしまうことも。
日焼けしてしまったとき、美容クリニックではどんなケアができるのか、PRIDE CLINIC院長の久野賀子先生にお話を伺いました。
人気の美容クリニックでの施術
日焼け直後は肌が炎症を起こしているため、直接的な施術は避けましょう。
1)日焼けしてしまった!と思ったら
まずは点滴などで、日焼けにより失われたビタミンやグルタチオンを補給することをお勧めいたします。
炎症が落ち着いたら、保湿ケアが可能な施術から始めるのがおすすめです。たとえば、エレクトロポレーションやボライト(ヒアルロン酸注入)などは、肌に潤いを与え、ダメージの進行を防ぐ効果が期待できます。
2)日焼け後、しみやくすみが気になってきたら
日焼けから時間が経つと、シミやくすみなど色素の変化、さらにコラーゲンやエラスチンの損傷による肌の弾力低下が現れます。
これらの変化を予防・改善するために、最も人気が高いのがフォトフェイシャルです。
フォトフェイシャルは、肌に光を照射してシミやくすみ、弾力低下にアプローチする施術です。使用するフィルターにより効果が変わります。
・515nm・560nmの波長:浅いシミやくすみに有効。メラニン色素の分解を促進します。
・695nmの波長:コラーゲン生成を促し、肌のハリを回復させます。
・1064nmの波長:深層に落ち込んだ色素に対応。通常はレーザーによるトーニング治療として行われます。
美容皮膚科での美白対策
光治療以外にも、美白や肌の弾力回復には注射による施術も効果的です。
これらの施術は、肌の再生力を高め、均一で透明感のある肌へと導きます。
代表的な成分には以下があります:
・ポリ乳酸(ジュベルック)
・ポリヌクレオチド(リジュラン)
・ヒアルロン酸(ボライト)
これらの注入剤は、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌の厚みや弾力を取り戻すのに効果があります。
日焼け前の準備とケア
1)事前の対策としてのスキンケア
紫外線は肌にとって大きなダメージ源です。
外出前には、保湿ケアと日焼け止めを欠かさず行いましょう。
また、ビタミン類(特にCやE)をしっかり摂取することで、肌の修復力を高められます。
2)日焼け止めの重要性と選び方
日差しが強い季節や、日焼けが予想されるイベント前には、SPF値が高く、PA(+)の数が多い日焼け止めを選びましょう。
また、汗や皮脂で流れやすいため、2~3時間おきの塗り直しが推奨されます。
こまめなケアで、紫外線ダメージから肌を守ることができます。
しょう。
日焼け前後のケアと美容医療を活用し、肌の健康と美しさを守りましょう。
[著者]
久野賀子(くのよしこ)先生
2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
皆様に気軽に先進的な治療を受けていただき、自分らしさをもっと引き出せる、自由で明るい美容クリニックづくりを目指し、2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICをオープン。
PRIDE CLINIC
https://pride-clinic.com/