気をつけて!ドライアイの原因はアイメークかも・・・アイメークの注意点とお家で簡単目元ケア

みなさんは、メークをするときにいちばん力を入れているのはどのパーツですか?

目ヂカラなんて言葉がブームになる世の中、アイメークを最もがんばっているという方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、他人のメークをチェックする際にいちばん見られているのも、やはり目の周りのメークのようです。

目を美しく、魅力的に見せるため、さまざまな技法やテクニックがあるかと思いますが、気づかないうちにアイメークが目に大きなダメージを与えているかも!

目が乾く、ゴロゴロする、かゆみが出る…などといった目の不調を抱えている方は多いのではないでしょうか?

その目の不調は、もしかしたら毎日のメークが原因かもしれません!

そのアイメークがドライアイの元に?! 危険なアイメークとは

アイメークに欠かせないのがアイライン

目が大きくキレイに見えるように、自然に見えるように。
アイライナーを剣に、鏡を盾にして、毎朝真剣勝負しているという方も多いと思います。

メーク雑誌やネットの情報などから、「より自然に見える」「目が大きく見える」と、黒や茶色、場合によっては白やイエローのアイライナーを使い、まつ毛よりも内側にラインを引いている方。

もしかしたら、そのアイメークがあなたの目の健康をむしばんでいるかもしれません。

実は、このまつ毛よりも内側の部分にマイボーム腺の開口部があります(上下にあり、よく見ると、鏡でも小さな点のような穴が確認できます)。

マイボーム腺といっても、聞き覚えがないかもしれませんが、実は目の健康を守るうえでは、非常に大切な器官なのです。

マイボーム腺は、まぶたの上下に数十個ある分泌腺で、油分を分泌しています。

この油分が涙と混ざることで油膜をつくり、眼球の乾燥を防いでいます。

そのため、マイボーム腺をアイメークで塞ぎ、その働きを妨げてしまうことで、ドライアイやものもらいといったさまざまなトラブルの原因になってしまうのです!

まつ毛より内側にラインを引くことは、絶対にやめましょう。

まつ毛メークに欠かせない、マスカラにも注意が必要です。

根元までしっかり塗ろうとすると、マスカラがマイボーム腺をふさいでしまう恐れがあります!

マスカラを塗るときは、根元から数ミリ程度空けるようにしましょう。

マイボーム腺をふさぐ恐れ以外にも、目の内側(粘膜部)へのメークは、さまざまな危険をはらんでいます。

涙で水溶性の色素や成分が溶け出したり、反対にウォータープルーフ性のものだと粒子が目の中に残って炎症を起こしたり・・・と危険がいっぱいなのです。

また、まつ毛パーマやマツエクをする方も、パーマ液やグルーが付着することでマイボーム腺が傷ついたり炎症を起こしたりすることがあります。

キレイになりたい気持ちは誰にでもあると思いますが、目の病気になってしまっては元も子もありません。

安全なアイメークを心がけましょう!

うるうる瞳のために! かんたんマイボーム腺ケア

自宅でできるマイボーム腺ケアとしては、目を温める温罨法(おんあんぽう)と呼ばれるケアがおすすめです。

蒸しタオル(絞ったタオルをレンジで温めればOKです)を目の上に数分間載せて、目をじっくり温めます(やけどに注意しましょう)。

シャワーを浴びるときに、目を閉じてまぶたの上から当ててもいいでしょう (水圧に注意しましょう)。

加齢により、マイボーム腺の機能が低下することもわかっています。

目の乾きが気になる方は、じんわり温めて、マイボーム腺のエイジングケアを始めてみましょう!

アイメーク以外にも、現代はPC、テレビ、そして今や手放せなくなってしまったスマホのため、目にはどうしても負担がかかりがち。

キレイな瞳のために最も大切なのは、目の健康です。

キレイと安全を両立して、いつまでも魅力的な瞳を維持しましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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