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乾燥したお肌と潤ったお肌、何が違うの?冬の乾燥が肌に与える影響について

前回、寒さがカラダに与える影響についてお話ししましたが、今回はこの時期のお肌についてお話ししようと思います。

冬の過酷な条件は、お肌にどのような影響を与えるのでしょうか??

お肌は乾燥するとどうなるの? ケアはどうすればいいの??

まずは、2枚の写真をご覧ください。お肌の拡大画像(×50)
これは、お肌をマイクロスコープという機器で50倍に拡大したものです。
この機器を使用すると、お肌の皮溝や皮丘、すなわちキメを観察することができます。
良い状態のキメは、皮溝が浅く細かく、皮丘も平らで規則的(きれいな三角形が並んでいる)です。
実際の写真を見てみると、きれいな三角形が並んだように見える、良い状態のお肌に比べて、乾燥しあれたお肌はキメがきれいな形を保てず、流れたような形になっています。
少し赤味も増し、炎症を起こしてしまっているようです。

では、もう少し拡大してみましょう。お肌の拡大画像(×200)良い状態のお肌のきれいな三角形が見えるでしょうか?
それに比べると、あれた悪い状態のお肌は、キメが乱れ、角層が浮き上がってしまっているのが分かります。
こんな状態では、どんどん肌のうるおいは蒸散してしまいます。
見ただけでも、早急なケアが必要なのが分かりますね。
化粧水などでしっかり保湿し、保湿した水分が飛ばないように、乳液やクリームなど、油分のあるものできちんと閉じ込めることが大切です。
冬は、皮脂の分泌量がなんと夏場の半分ほどに低下します。
皮脂は、お肌を乾燥から守る天然のクリームとも言え、失われると外的な刺激に対する防御力が弱まる上、水分もどんどん乾燥してしまいます。
乳液の使用量を増やす、クリームを使用するなど、夏場よりもオイルリッチなスキンケアを心がけましょう。

かさかさリップにもご注意!

くちびるは、お肌よりも皮膚が薄く、皮脂腺・汗腺を持たないため皮脂膜を形成できず、乾燥しやすくとてもデリケートです。
もともとの保湿力も弱いため、冬になり気温と湿度が下がるとさらに乾燥してしまいます。
くちびるが乾いてくると、思わずぺろり・・・と舐めてしまいがちですが、実は、これが更にくちびるの乾燥を招くことに。
舐めると、しばらくは唾液により乾燥は治まりますが、同時にくちびるの保湿成分を舐めとってしまうことになるため、結果的には乾燥を促進してしまうのです。
くちびるにうるおい不足を感じたら、リップクリームを塗るなどして、こまめにケアしてあげてくださいね!

冬は乾燥した空気に、真夏以上の室内と外との温度差など、お肌にとってもとても過酷な季節です。
水分と油分をしっかり補うていねいなケアで、この季節を乗り越えましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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