「痛い!」と思ったときには進行している!わずかなサインを見逃さないために。定期的に歯科検診を受けて欲しい理由
痛くなったら行けばいいかな・・と後回しにしがちな歯科検診、でも、痛みを感じた時にはすでに進行しているそう!手遅れになる前に正しいタイミングを知っておきたいですよね。
今回は、高谷秀雄歯科クリニック高谷秀雄院長に、わずかなサインを見逃さずに歯科検診を受けるポイントについてお伺いしてみました。
「痛い!」と思ったときには進行している! 痛みが出る前に受診してほしい理由
口は人間で最も使われる器官のひとつです。
飲食だけでなく、会話でも、寝ているときでもその状態は変化していきます。
そのため、お口のトラブルになる原因はとてもさまざまであり、わずかな変化がバランスを崩してしまいます。
たとえば、片側が痛いからといって咀嚼(噛むこと)が反対側に偏ってしまったり、ストレスによって睡眠中に噛み締めが生じたり、単純に生活習慣が変化するだけでも影響がでる可能性があります。
そして、そのほとんどが慢性的に進行します。
もちろん時間の経過で良くなることもありますが、定期的に歯科に通っていれば、その変化を歯科医に診断してもらえるでしょう。
ゆっくりであるから気づきにくい変化でも、進行すると歯を抜くなどの大事につながってしまう恐れはあります。
単純に「痛み」として症状が出ていればわかりやすいのですが、日本人の多くは「痛くないからまだ大丈夫」だと感じやすい気がします。
痛くなったときには手遅れになっているケースは少なくありません。
冷たいものが滲みる、口臭に悩みがある、色が変わってきたなど、わずかなサインを歯科医に伝えて、しっかりと診察してもらいましょう。
気になる症状がなくても、歯科検診に行こう
虫歯は、比較的予防できる感染症ともいえるでしょう。
風邪をひかないように気を付けるのと同様に、虫歯にならないように気を付けていれば予防効果は高まります。
実際に診療している感覚として、1年経つと口腔環境が大きく変わるケースがあります。
そのため当院では半年に一度のペースで再来院いただけるようハガキを出しております。
みなさんにも、特に気になる症状がなくても定期的に受診することをお勧めします。
また、歯科治療は10年、20年経つと大きく進歩しており、保健制度も変化している分野です。昔に治療したところの変色や変形についても相談できます。
さらには審美歯科も確実に広まっており、ホワイトニングをはじめとしたさまざまな商品を、安全に提供できるようになりました。
最近の歯科クリニックはホームページだけでなく各SNSにて情報発信していることがありますので、なかなか足が遠のいている方は、気になるクリニックを検索してみると行きやすいかもしれませんね。
「治療が痛いのでは?」「音が怖い」「昔からこわい」
歯医者に苦手なイメージを持たれる方も多いと思いますが、治療も日々進歩しています。
何よりご自身のために、歯科検診をしっかり受けてほしいと思います。
[執筆者]
高谷秀雄(たかたに・ひでお)先生
歯科医師(歯科口腔外科)
医療法人雄愛会 高谷秀雄歯科クリニック 院長・理事長
[プロフィール]
「断らない医療」をモットーに、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、ひとりひとりに合った歯科治療の提供を心がけた病院を目指している。
専門は親知らずの抜歯・口腔癌等、歯科口腔外科全般。
審美歯科治療・インプラント治療も得意とする。
高谷秀雄歯科クリニック ホームページ
https://www.takatani-dental.jp