アルコール消毒&手洗い増加で手が乾燥する!キレイな手を守るハンドケア4つのポイント

気温が下がり、日中は過ごしやすく、朝晩は肌寒く感じるようになりました。
また手荒れが気になる季節がやって来ようとしています。
手は、スマホを触ったり、家事をしたり・・・と常に動いているため、もともと他の部分より風雨や紫外線にさらされやすいもの。
さらにコロナの流行により、2020年からは手を洗う機会やアルコール消毒をする機会が増え、さらに手にダメージを受けやすくなっています。
今回は、悪化させる前に取り組みたい、ハンドケアのポイントについてお話しします。

1.ハンドクリームをこまめに塗ろう


お店に入るたびに、手指消毒を求められること、しっかりと手を洗うことが2020年より変わらぬまま続いています。
感染症予防のためにはどちらもとても重要ですが、肌にとっては過酷な状況。
頻繁に濡れたり、洗浄の旅に擦られたり、アルコールの脱脂力・脱水力にさらされることは、肌にとってはストレスとなり、乾燥や炎症の原因となることも。
手を洗ったり、消毒したりした後はハンドクリームなどの保湿剤をこまめに塗るようにしましょう。
また、手をきれいにした後に保湿剤を塗っても、消毒の有効性には影響がないことが報告されていますので、そこは安心してくださいね(出典:Indian Dermatol Online J. 2020;11(4):540-543. Published 2020 Jul 13)
手荒れが気になるときは、こまめな保湿を忘れずに。

2.急激な温度変化を避ける

外気温が下がると、反対に室温は高くなります。
出入りするたびに寒暖差を感じる肌。
実は、急激な温度変化はお肌にとってストレスとなり、バリア機能を低下させたりする可能性が。
また、気温が下がると湿度にも大きな変化がおこります。
通常、湿度は相対湿度で表されますが、これはその温度における空気中の水分の割合を表しています。
しかし、気温が下がると飽和水蒸気量(空気1㎥が含むことのできる最大の水蒸気量)も下がります。
そのため、気温が30℃のときと、15℃しかないときでは、同じ湿度50%であっても実際に空気に含まれる水分量としてはかなり異なるのです。
実際に空気に含まれる水分量は絶対湿度(1㎥あたりに含まれる実際の水蒸気の重量)で表されます。
例えば、同じ湿度50%であっても、30℃のときは絶対湿度15.2g/㎥なのに対し、15℃のときには6.4g/㎥となります。
同じ湿度であっても空気中に含まれる水分は半分以下になってしまうのです。
冬の空気が乾燥している理由がよくわかりますよね。
気温が低いときの湿度には要注意。
外に出る際はハンドクリームを塗ったり、手袋をはめたりして、冷たい空気や乾いた空気に肌を晒さないようにしましょう。

3.日焼け止めを塗る

紫外線が肌にとって強いストレスとなることはみなさんご存知だと思います。
紫外線によって炎症が起きるとターンオーバーが異常に速まり、NMF(Natural Moisturizing Factor=天然保湿因子のこと)が少なく形も不揃いな未成熟の角層ができてしまいます。
紫外線にあたることでお肌が乾燥するのは、夏が過ぎてもそれは同じ。
夏が終わったからといって油断せず、紫外線ケアを怠らないようにしましょう。

4.ナイトケアを万全に


就寝前にはしっかり保湿剤を塗布しましょう。
お風呂上りなど、まだ手に水分がしっかり残っているうちに塗るのがおすすめです。
たっぷり塗布した後は、綿やシルクの手袋をすると、保湿効果が高まる上、寝具を保湿剤で汚すこともないのでおすすめです。
出来れば加湿器をセットし、空気の乾燥も防ぎましょう。

この時季は、アルコール消毒が手にしみてツラいという思いをされた方も多いのではないでしょうか。
一度荒れてしまうと、治すのにはなかなか苦労する手荒れ。
悪化しないようにしっかりケアを続け、予防に努めるのが重要です。
4つのポイントを意識して、ハンドケアを!
そして、セルフケアで改善が見られないときは、かかりつけの皮膚科などを受診するようにしましょう。

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

関連記事一覧