冬のカサカサ乾燥肌のお悩みの方必見!自分でできる予防策や改善策は保湿と加湿にありました!
皆さま、冬の乾燥肌にお悩みの方、多いのではないでしょうか?どのように対策していますか?
今回は、まず自分で出来る予防策、改善方法、そして、病院・クリニックで出来ることをとみ皮膚科クリニック院長の川村都美先生に伺いました。
自分でできる予防策
冬になると、空気が乾燥するため肌の水分もとられて乾燥してきます。ですから、まずしたいこと、それは部屋の加湿です。乾燥肌の方は、10月から加湿器を使うことをおすすめします。
次に自分で簡単にできること。それは、洗浄力の強すぎる洗顔料の使用を控えることです。元々皮脂が足りなくて乾燥するのだから、必要以上に皮脂を取りすぎることはやめましょう。
ナイロンタオルやブラシでこすることも厳禁!
乾燥しがちな肌は、バリア機能も落ちています。さらにこするとバリア機能はボロボロになり保湿機能が落ちてさらに乾燥しやすくなってしまいます。肌はやさしく扱いましょう。
お風呂のお湯の温度は熱すぎないように気をつけましょう。
入浴後に乾燥しやすくなります。39℃くらいがよいのですが、少しぬるいかも。
風邪をひかないように注意してくださいね。
また、保湿をする入浴剤をお風呂に入れるのもよいです。
カミツレという成分の入浴剤などおすすめです。
下着の素材も要注意です。
寒いときは、暖かい下着を着たいですよね。でも、最近ブームとなっている吸湿発熱タイプの下着は、肌から蒸散する水分を吸収して発熱させ暖かくしています。つまり、肌を乾燥させてしまう可能性があります。
バリア機能が低下している肌の方が着続けることで、知らないうちに肌が乾燥してしまっていることも。乾燥肌の方は、なるべく綿の下着にするか、たっぷりと保湿剤を塗ってから着るようにしましょう。
女性の方で顔の乾燥に悩んでいる方は、夜のダブル洗顔を見直してみてもいいかもしれません。ダブル洗顔をしなくてもよいクレンジングもあります。クレンジングの種類はミルクかクリームをおすすめします。
また、肌の調子によっては朝は洗顔料を使わないでぬるま湯だけで洗顔してもいいでしょう。タオルで拭くときも擦らないでくださいね。
乾燥肌を改善させるには
乾燥肌のケアでは、とにかく保湿剤をたっぷりと何回もまめに塗ることが大切です。
保湿剤にはいろいろな種類があります。
肌の表面を覆うワセリンに代表されるようなものだけではなく、肌の内側から保湿を促すようなヘパリン類似物質やセラミド入りのもの、ヒアルロン酸やコラーゲン配合のものなどがあります。角層が厚い踵や膝などには尿素クリームがよいです。
飲むセラミドのサプリもあります。
サプリに抵抗がある方は、生芋こんにゃくを食べることをおすすめします。生芋こんにゃくにはセラミドが含まれているのです!
内側からも乾燥肌をケアしていきたいですね。
病院・クリニックでできること
いろいろ自分でやってみたけど改善しない時は、病院やクリニックに行きましょう。症状に合った薬を処方してもらえます。
乾燥により炎症が起こっている肌にはステロイド軟膏が主になりますが、最近ではプロトピック軟膏、コレクチム軟膏、モイゼルト軟膏などステロイド以外の湿疹の外用薬があります。
また、保湿もベタベタはしますが市販にはないアズノール軟膏というものもあります。
市販では買えない薬や自己流では使い方を間違えるかもしれない薬、特に顔は市販のステロイド軟膏では強すぎる場合があるので、病院やクリニックで処方してもらいましょう。大事なことは、必ず薬は保湿と一緒に塗ることです。薬だけでは、改善しないので気をつけてくださいね(通常、乾燥肌からの皮膚トラブルでしたら保湿剤も処方されるか薬と混合されています)。
また、美容皮膚科では、塗るだけでは肌の中に入りにくいヒアルロン酸などの美容成分を肌の内部に浸透させるイオン導入やエレクトロポレーション、またヒアルロン酸を注射する水光注射などの施術やヒアルロン酸とアミノ酸の混合したものを注射で打っていく方法などがあります。
適切な化粧品も紹介してくれると思いますので、困ったときはぜひ皮膚科を受診してみて下さいね。
執筆者
川村都美先生
とみ皮膚科クリニック院長
[経歴]
専業主婦から一念発起、アトピーに悩む長男をきっかけに、医師になることを志す。
子育てと両立しながら医学部生・研修医時代を乗り越え、念願の皮膚科医に。
その後多くの患者と関わるうちに、見た目が変わることによって、笑顔を増やしたり、自信を持てたりなど、患者自身の人生を変えていけることを実感し、美容皮膚科の重要性を知る。
現在は、病気から美容まで皮膚のお悩みにお応えでき、地元の皆様に愛され頼られるクリニックを目指して、静岡県富士市にてとみ皮膚科クリニックを運営。
保険皮膚科と美容皮膚科の両方を大事にしながら、患者と日々向き合っている。
とみ皮膚科クリニックホームページ
https://tomiskinclinic.com/