【前編】もしかして「警告反応期」かも?なんだか調子が悪い・・原因がわからない不調について横倉クリニック 院長の横倉先生に伺いました!

現代人にとって、切っても切り離せないさまざまなストレス。
過剰なストレスは私たちの心と体に大きな影響を与えます
今回は、ストレスについて、横倉クリニック 院長の横倉恒雄先生にお話を伺いました。

ストレスと脳の変化

脳はさまざまなストレスに対して即時に反応し、正常な肉体と精神を保とうする機能があります。
健康的な当たり前の日常生活を送るための司令塔になっています。
ストレスは現代社会では実に多く存在し、五感の感覚器を通してストレスが脳に伝達されます。
最初に自律神経の交感神経が緊張しストレスに対して戦闘モードの身体と精神をつくります。
心臓・肺・腸に作用します。
この時期をストレスの「警告反応期」といいます。
次に脳では防衛反応が自然に起り戦闘モードをリラックスさせようとして副交感神経が緊張します。
副交感神経は私たちにエネルギーを補給して身体や精神をリラックスさせて安定させます。
この時期をストレスの「抵抗期」といいます。

元気プログラムによる「健幸脳」

脳でストレスを小さく軽く感じられれば、交換神経の緊張が軽度に済み、副交感神経によって素早くエネルギーが補給され、リラックス状態となり元の元気な状態に戻ることができます。
これは脳の元気プログラムが作動した結果です。
このように元気プログラムの指令が出せる、すなわちストレスを軽度に感じられる脳を「健幸脳」と名付けました。
元気プログラムが作動しやすい健幸脳の人は、さまざまなストレスを比較的小さく軽度に感じられ、日々生き生きとした生活が出来ることになります。

疲弊プログラムによる「疲弊脳」

一方ストレスを必要以上に大きく過剰に感じてしまう脳では、強いストレスに対して交感神経が極度に緊張し、副交感神経も交感神経の緊張をほぐすため更にエスカレートして緊張を続けていきます。
そのため抵抗期が長く続いてしまいストレスの「疲弊期」に入り、だるい・疲れやすい・動悸・めまい・肩こりなどさまざまな症状が出現し、医学的な自律神経失調症状が出現します。
女性では疲弊期に入ると間脳の視床下部から卵巣への異常な指令により、月経不順・排卵障害となり無排卵症や無月経症となってしまうことも考えられます。
この症状は交感神経の緊張状態による結果です。
このプロセスは脳の元気プログラムに対して疲弊プログラムといえます。
この状態の脳を「健幸脳」に対して「疲弊脳」とします。
実は肥満・メタボ体質・生活習慣病・自律神経失調症は大きなストレスに対して脳が過剰に防衛反応を起こした結果で、体がストレスに対して警告反応を起こしているのです。

さまざまなストレスに苛まれる現代人。
「健幸脳」で日々すごしたいものですよね。
次回は、「健幸脳」でいるための、脳へのアプローチ方法についてお話しします。

[執筆者]

横倉恒雄(よこくら・つねお)先生
医学博士、医師。

婦人科・心療内科・内科 横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。
東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。
故・日野原重明先生に師事。
病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。
著書『今朝の院長の独り言』『病気が治る脳の健康法』『脳疲労に克つ』『ハッピースイッチの入れ方』他。
<所属学会など>
日本産婦人科学会認定医 /日本医師会健康スポーツ医/日本女性医学学会 /更年期と加齢のヘルスケア学会ほか。

横倉クリニック
https://yokokura-clinic.com/

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