あなたは何分歯磨きしていますか?実は、歯磨きタイム、全然足りていないかも!五反田駅前歯医者院長、大木先生に伺いました!

きちんと毎日歯を磨いているのに、虫歯になったり、口臭が気になったり・・・。
今回は、五反田駅前歯医者の大木烈先生に、虫歯になりやすい人となりにくい人の違いについてお話を伺いました。

あなたは何分歯磨きしていますか?実は、歯磨きタイム、全然足りていないかも!

まず歯磨きに要する時間の問題です。
日本人の半数の平均歯磨き時間は1~3分です。
親知らずを含めて歯が全て生え揃っていると何本だと思いますか?
実は32本もあるのです。
つまり、3分で32本の歯を磨くとすると1本あたり約5.6秒しか磨けないことになります。
特に奥歯は内側、外側、噛む面の3面を磨かなければなりません。
奥歯に使える時間は1本あたり約1.8秒です。
歯の形はとても複雑です。
目をつぶってシャンデリアをキレイに掃除するようなものなので、1.8秒ではとても磨けません。
さらに歯は1本ずつ独立していますが、歯と歯の間は接触しています。
通常の歯磨きに加えて、歯と歯の間も歯間ブラシやフロスをするとなるとやはり1〜3分では時間が足りません。
まずは磨く時間をしっかりと確保しましょう。
できれば15分程度はしてもらいたいです。

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虫歯になりやすい部分は歯の噛む面の凹凸部分と歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間です。
とくにその3点を注意して磨きましょう。
口臭の原因は歯の周りに付着した汚れや食べかすの他、歯周病による口臭などもあります。
また舌の表面に付着している舌苔というものも口臭の原因になるので、やわらかめの歯ブラシや舌ブラシなどを用いてキレイにしましょう。
また、歯磨きはただ回数をたくさんすればいいというものではなく、毎食後または間食後、それらの直後にしっかり上記を意識して磨くことが重要になります。
間食が多い場合にはかなりの確率で虫歯になります。
虫歯菌は糖分を栄養源として酸を産生して歯を溶かしていきます。
間食は決められた時間にとり、直後に磨くようにしましょう。
またスポーツ飲料などのジュースの中には糖分が多量に含まれていますので、注意が必要です。

虫歯になりやすい人・なりにくい人はいる? その差はどこから生まれる??

上記の内容を踏まえて、歯をしっかり磨けており、食事や間食のコントロールもされていても、虫歯になりやすい場合にはその人自身の問題があることがあります。
例えば歯の質がもともと弱い、唾液が少ない、唾液の性質が悪い、歯並び、頬や舌などの厚みやお口の中の形、などです。
とにもかくにも、変えられない部分に関してはあまり考えずに、磨く時間を確保することが最優先になります。

虫歯を予防するには、まずは、正しく歯を磨くことが大切です。
しっかりと時間を確保し、フロスや歯間ブラシ、舌ブラシなどの補助アイテムも利用しながらていねいにケアしましょう。
自分では変えられない、歯並びなどのお悩みについては、是非かかりつけの歯科医師を受診してください。
また、正しい歯の磨き方やお手入れのコツについても、気軽にご相談ください。

[執筆者]

大木烈先生先生
五反田駅前歯医者 院長

[プロフィール]
昭和大学歯学部卒業後、複数の歯科医院での勤務を経て、2020年12月に五反田駅前歯医者を開院、医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニック理事長も兼任。
2021年6月より、昭和大学歯科病院高齢者歯科学講座兼任講師。
子どもから大人まで、歯のお悩みを全てケアする総合歯科医。
仕事の流儀は、『力を惜しまず日々研鑽。患者さまに提供する治療の選択肢を多く持ち、よりよい結果に導けるようにすること』。
自分が患者の立場なら、何よりも治療の上手い先生に診てもらいたいはず。
そう考え、技術や知識を磨き上げながら、何年先もご満足頂ける歯科医院を目指している。

五反田駅前歯医者 ホームページ
https://gotanda-dc.jp/

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