防災の準備に加えてほしい「災害時のオーラルケア」についてみずた歯科医院理事長の楊先生にお話を伺いました。

能登半島地震から、もうすぐ2ヶ月…まだ震災の傷跡が残っているのが現状です。
もともと地震の多い日本ですので、防災意識が高まっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、防災の準備に加えてほしい、災害時のオーラルケアについてみずた歯科医院 理事長の楊義弘先生にお話を伺いました。

災害時にもオーラルケアは大切!

災害時には、避難生活においての栄養不足や睡眠不足、ストレス増大などのさまざまな要因から口腔機能が低下すると考えられます。
断水や歯ブラシなどのケア用品の不足も懸念されます。
そしてさまざまな原因から歯磨きが後回しになることにより、虫歯ができたり、歯周病が進行してしまうことが考えられます。
更に高齢者においては、十分な口腔ケアができず、口腔内細菌が増殖し、増えた細菌が誤って気管に入ることによって生じる誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。
災害時であっても、普段同様オーラルケアは口腔環境のためだけでなく、全身の健康を考える上でも大切なのです。

防災グッズに備えてほしい、オーラルケアアイテム

そのため、防災グッズなどの備蓄品には口腔ケアに必要なものを必ず用意しておくとよいと思います。
人数分の歯ブラシはもちろんのこと、歯間ブラシ、デンタルフロスといった歯間清掃用具も必要です。
またうがいに必要な水も、不足に陥る可能性が十分考えられるため液体歯磨き、デンタルリンスといった洗口剤、口腔用ウェットティッシュもあると良いでしょう。
口腔内を健康に保つ為には唾液も重要となります。
災害時においては極度の緊張感から唾液も出にくくなるため、ガムを噛み唾液が出やすい環境をつくるのも良いのでガムも常備しておくと良いでしょう。

実際に災害が起こったときは、こうしよう

今述べたように唾液は重要な要素になります。
良く噛んで食べる事で唾液量が増え、口腔内の健康に役立ちます。
口腔内やお顔まわりには唾液腺といい、唾液を作り出す組織が多々存在します。
口の体操をしたり、マッサージなどをすることで刺激し、唾液が出やすくしましょう。
舌を回したりする舌の運動をするのもよいでしょう。
歯ブラシや補助器具がある場合は普段通り、なるべく生活リズムを崩さず時間を決めて歯磨きができるとよいです。
ただし何もないことも十分考えられます。
その場合ハンカチ、ティッシュ、タオル等を指に巻き付けて歯を拭くだけでも何もしないよりは効果的です。
また食べたものを口の中に残さないのも大事で、良く噛んで食べ唾液を出し、舌を使って残らないように意識するとよいと思います。

いつどこで起きるかわからない災害です。
オーラルケアグッズの用意も重要ですが、痛みが強いなどの症状がある場合には、早めに受診して治療を済ませておくことも大切です。
日頃からしっかりと準備して、災害に備えましょう。

[執筆者]

楊義弘先生
歯科医師
みずた歯科医院 理事長

略歴
日本歯科大学卒。
都内歯科医院勤務後、みずた歯科医院勤務開始。
2019年よりみずた歯科医院継承、理事長就任。
丁寧で正確な治療を心がけています。
患者さんのご希望に添い、必要な治療についてわかりやすくご説明いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。

所属学会など
日本成人矯正歯科学会
日本メタルフリー歯科学会
日本小児歯科学会  所属

みずた歯科医院 ホームページ
https://www.mizuta-shika.com/

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