涙袋は美容医療で作れるって本当!?どんな方法があるの?涙袋を作る美容医療のメリット・デメリットについて安藤かおり先生にお伺いしました。

「目が大きく見える」「魅力的になる」として注目される涙袋。
涙袋メイクや、専用アイテムも人気で、「私の顔にも涙袋があればなぁ」と思う方もいるのではないでしょうか。
美容医療ではどのような対応ができて、デメリットはあるのか、あんどう歯科・美容ヒフ科の安藤かおり先生にお話を伺いました。

美容医療で涙袋はつくれる?

美容医療で涙袋をつくるというと、一般的なのは涙袋のヒアルロン酸注入です。
脂肪注入による涙袋形成をしているクリニックもありますが、今回はより手軽に受けられるヒアルロン酸での涙袋形成についてお話ししていきます。

涙袋のヒアルロン酸注入のメリット

(1)短時間の注射で涙袋をつくることができる
施術時間は10分程度です。
(2)ダウンタイムが少ない
少し内出血をしたり腫れることもありますが、お化粧で隠すことができたり数日で腫れも引くことが多いです。
(3)目が大きく見える
涙袋を形成すると目が大きく優しい雰囲気になります。
(4)中顔面が短く見える
涙袋ができることによって頬が短く見えるため、間伸び感が消えて小顔に見せることができます。
(5)メイク時間を短くできる
毎日のメイクで涙袋を描く時間を短縮することができます。
(6)気に入らなければ溶かすことができる
ここが脂肪注入との違いになります。
ヒアルロン酸はメーカーにもよりますが、半年~1年程度で溶けるため、もし仕上がりが気に入らなくても一生残ることはありません。
また、ヒアルロン酸を溶かす薬もあるため、イメージと違ったり似合わなかったりする場合には、溶かすこともできます。

涙袋のヒアルロン酸注入のデメリット

(1)永遠に持続しないので定期的に治療する必要がある。
ヒアルロン酸は徐々に溶ける製剤のため、涙袋を維持したい場合は減ってきたら再度治療を受ける必要があります。
(2)入れすぎると不自然になったり皮膚が伸びる
ヒアルロン酸を入れすぎると皮膚が伸びて将来の小皺の原因になってしまったり、不自然になってしまったりすることがあるので適切な量を入れてもらうようにしましょう。
個人差はありますが、涙袋に使用するヒアルロン酸は片側0.1cc~0.3cc位がおすすめです。
(3)注入時に痛みがある。
注射の治療のため痛みはあります。
痛みが苦手な方は麻酔を使用してもらいましょう。
目の下の皮膚は薄いため極細の針やカニューレといって先端の尖っていない針を使用するのが一般的です。
(4)内出血や腫れなどのダウンタイムがある
内出血は出ない可能性もありますが、人によっては紫色の内出血が1~2週間があったり、入れたヒアルロン酸が原因で数日目元が腫れてしまう方もいます。
念のため、術後2週間ほどは大事な予定のない日にちを選びましょう。
(5)失敗する可能性もある。
左右差ができてしまったり、チンダル現象という、入れたヒアルロン酸が青く透けてしまう事象が起こることもあります。
どうしても気に入らない場合は溶かすことも考えましょう。

いかがでしたでしょうか?
涙袋のヒアルロン酸形成をする際は、左右差を見ながら、その方の顔に合わせて細かく調整をして注入する必要があります。
しっかりとカウンセリングを受けてご自身の希望を伝え、経験のある病院・先生を選んで治療を受けましょう。

[執筆者]

安藤かおり先生
皮膚科専門医

名古屋大学卒業後、初期研修を得て名古屋大学医学部皮膚科に入局。
その後、総合病院の皮膚科に従事し、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医を取得。
2023年に愛知県名古屋市であんどう歯科・美容皮フ科を開院。
シワ・たるみやシミなどの治療をおこない、患者様の美を保つサポートをしている。
ヒアルロン酸注入やボトックス注射が得意。

あんどう歯科・美容皮フ科
https://ando-db.jp

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