口臭の6割は舌苔が原因って知ってた?舌のケアとトレーニング方法についてデンタルテラス中之島院長の小森一輝先生にお伺いしました。
歯や歯茎、歯周ポケットなどのケアを気にされている方は多いと思いますが、舌のケアってしていますか?舌にもケアって必要なの?
今回は、デンタルテラス中之島院長の小森一輝先生に舌ケアについてお話を伺いました。
舌につく苔、舌苔って何?どうやってケアするべき??
舌についている白っぽい物体、何かわかりますか?
これは舌苔(ぜったい)といって、古い食べかすや細菌が固まってできたものです。
実は、口臭の6割は舌苔が原因とも言われており、舌苔が細菌の繁殖場所となることで口臭が発生します。そのため、舌苔を取り除くことは口臭対策に非常に重要です。
普段のオーラルケアで使用している歯ブラシやマウスウォッシュは、歯垢や歯周病菌を除去するのには効果的ですが、舌苔はこれらだけでは十分なケアができません。
専用の舌ブラシやジェルを使い、やさしく丁寧に除去をおこないましょう。
舌ブラシやジェルは、舌苔を効果的に除去し、口臭予防にも効果が期待できます。ドラッグストアやネットショップでさまざまな種類が販売されていますので、自分に合ったものを選びましょう。
良い舌というのは、ピンク色で、舌苔が薄く均一に付着し、表面が滑らかで、ひび割れや傷がなく、唾液の分泌量が多く、潤っている状態です。
まずは一度、舌苔の付着量とともに、自分の舌の状態をチェックしてみましょう。
舌苔ケアのポイント
舌を過度にこすりすぎると、舌の粘膜を傷つけてしまうことがあり、炎症や味覚障害の原因になることが考えられます。
舌のケアは、週2~3回程度を目安に、やさしく丁寧にケアすることが大切です。
硬い歯ブラシでゴシゴシこすり過ぎたり、毎食後の歯みがきで舌を磨くなど、過度なケアをしないよう心がけましょう。専用の道具で、やさしく丁寧におこなうことが基本です。
加齢やストレス、水分不足などが原因で、舌が乾燥することがあり、味覚障害や口臭の原因にもなります。舌ケア用のジェルなどには保湿効果があるものありますし、舌専用の保湿ジェルもありますので活用しましょう。舌も肌同様に保湿することが大切です。
それでも改善が見られない、ケアするとしみるなどのトラブルがあれば、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
舌苔が付かないように予防できる?
なるべく口腔内を過剰な舌苔がない状態に保ちたいですよね。
舌苔を予防するためのポイントは5つです。
・口の中を清潔に保つ
・水分をこまめに摂取する
・バランスの良い食事を心がける
・ストレスを溜めない
・禁煙する
舌ケアも大切ですが、舌苔を増やさない、健康的な生活を心がけたいですね。
舌のトレーニングはした方が良い?
舌のトレーニングは、舌の筋力を鍛え、嚥下機能の向上や発音の改善に効果があるという報告があります。毎日数分間行うのがおすすめです。
さまざまなトレーニング方法があるので、専門家がすすめるトレーニングの中から自分に合ったものを選んでやってみましょう
。舌を口腔内で大きな円を描くようにして、ゆっくり動かしてみるだけでも、結構いいトレーニングになります。
デスクで作業中、入浴中など、どこでもすぐにできるのでぜひお試しください。舌トレーニングは、顔の表情筋も鍛えられるので、美容効果が期待できるのもうれしいですよね。
まとめ
舌ケアは、口臭や虫歯、歯周病などのトラブル予防だけでなく、美しさや健康維持にも効果が期待できます。
毎日数分間、自分に合った方法で舌ケアを習慣化することで、より健康で美しい舌を手に入れましょう。
お好みの色の舌ブラシを選んだり、好きなフレーバーのジェルを選ぶと、ケアが楽しくなり継続しやすくなるのでおすすめです。
舌ケアは、毎日の生活に取り入れやすい美容と健康習慣です。
ぜひ今日から始めてみましょう!
[執筆者]
小森一輝先生
デンタルテラス中之島院長
日本口腔インプラント学会所属
略歴
九州歯科大学歯学部歯学科 卒業
所属スタディグループ
Club GP 理事
大森塾
FDP
SSS
口元が美しいと気分が明るくなり、他人に好印象を与え、自信も湧いてきます。当院では、幅広い診療メニューとリラックスできる雰囲気を提供し、皆さまに気軽に通っていただける医院を目指しています。
毎日、真心を込めた診療で「ここに来てよかった」と思っていただけるよう努めております。
デンタルテラス中之島
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