
デートは出会いの瞬間と別れ際が重要!初デートで相手の心を掴む心理テクニックお教えします。
みなさんは、意中の方との初デートのときに、どのようなアプローチを考えていますか?
どうせなら、有効なアプローチをおこないたいものですよね。
今回は、結婚相談所SMART BRIDALの代表で心理カウンセラーの吉野麻衣子さまに、初デートで有効なテクニックについてお話を伺いました。
第一印象を最大化する「ピーク・エンド理論」の活用
今回は初デートで相手の心を掴む心理テクニックについてお伝えします。
これから紹介する方法は、心理学の研究に基づいた効果的なアプローチです。
ただし、テクニックを使う際は誠実さを忘れないことが大切ですよ。
心理学の「ピーク・エンド理論」によれば、人は体験の全体ではなく、そのピーク(最も印象的な瞬間)と終わり方で体験全体を評価する傾向があります。
初デートでは、特に出会った最初の数分間と別れ際の印象が重要です。
デートの始まり:出会いの瞬間
出会いの瞬間は、清潔感のある身だしなみと自然な笑顔で相手を迎えましょう。
研究によれば、笑顔は相手の脳内で幸福感を司るドーパミンの分泌を促進します。
また、アイコンタクトを取りながら相手の名前を呼び、「会えて嬉しい」という気持ちを素直に伝えると、相手の脳は「この人は自分に好意を持っている」と認識し、親近感が生まれます。
デートの終わり:別れ際
デートの終わり際には、「今日は楽しかった」と具体的な内容に触れながら感謝の気持ちを伝えましょう
例えば「あなたの〇〇の話を聞けて本当に楽しかった」と具体的に言及すると、相手は「自分の話に興味を持ってくれている」と感じ、好感度が高まります。
「類似性効果」を活用した共通点の発見
心理学の「類似性効果」によれば、人は自分と似た価値観や趣味を持つ人に親近感を抱きます。
これは進化心理学的に見ると、似た者同士は協力しやすく、生存確率が高まるという本能的な反応です。
会話の中で相手の価値観や趣味に共感する機会を見つけましょう。
「私もそう思います」「私も同じです」という言葉は、相手との心理的距離を縮める効果があります。
ただし、無理に合わせるのではなく、本当に共感できる部分を見つけることが大切です。
例えば、相手が「最近、自然の中でリフレッシュすることにハマっています」と言ったら、「私も自然の中にいると心が落ち着きますよね。特に〇〇が好きです」と、共感しつつも自分の具体的な好みを加えると、会話が広がりやすくなります。
「自己開示の互恵性」を活用した心の距離の縮め方
心理学者のアルトマンとテイラーが1973年に発表した「Social Penetration: Development of Interpersonal Relationships」によると、人間関係の発展には「自己開示の互恵性」が重要です。
つまり、お互いに少しずつ自分の内面を開示し合うことで、信頼関係が築かれていきます。
初デートでは、まず表面的な話題(趣味や仕事など)から始め、相手の反応を見ながら徐々に価値観や将来の夢など、より個人的な話題に移行していきましょう。
自分の弱みや失敗談を適度に交えると、「完璧な人」ではなく「親しみやすい人」という印象を与えることができます。
例えば、「実は料理が苦手で、先日も失敗して・・・」と笑いに変えられる程度の失敗談を話すと、相手も「私も実は・・・」と自己開示しやすくなります。
ただし、初デートで重すぎる悩みや過去の恋愛トラウマなどを話すのは避けましょう。
「リフレーミング」で会話を前向きに導く
「リフレーミング」とは、物事の見方や捉え方を変えることで、ポジティブな感情を引き出す技術です。
デート中に相手が少しネガティブな話題に触れたとき、それを別の角度から捉え直すことで、会話の流れを明るく変えることができます。
例えば、相手が「仕事が忙しくて大変です」と言ったら、「それだけ信頼されている証拠ですね」と言い換えたり、「雨で予定が変わってしまった」という話には「室内でゆっくりできるチャンスですね」と返したりします。
このように会話を前向きに導くことで、「一緒にいて楽しい」「前向きな人だ」という印象を与えることができます。
「プロスペクト理論」を活用した次回デートへの誘い方
行動経済学の「プロスペクト理論」によれば、人は得るものより失うものに対して敏感に反応します。これを応用すると、「次会えないかもしれない」という喪失感を軽く示唆することで、次回のデートにつなげやすくなります。
デートの終わり際に「今日はとても楽しかった。またこんな時間が持てるといいな」と言うだけでなく、「次はあなたの好きな〇〇に行ってみたいですね」と具体的な提案を加えると効果的です。
これにより、相手の脳内では「次会えないかも」という喪失感と「次はもっと楽しそう」という期待感が生まれ、次回のデートへの意欲が高まります。
実践する際の注意点
これらのテクニックは、相手を操作するためではなく、お互いの関係をより良くするために活用することが大切です。
心理テクニックに頼りすぎると、自然な会話の流れが損なわれ、かえって不自然な印象を与えてしまいます。
最も重要なのは、相手に対する誠実な関心と敬意です。
相手の話に真剣に耳を傾け、共感し、自分自身も素直に振る舞うことで、自然と心の距離は縮まっていきます。
また、初デートでは相手の価値観や人柄を知ることも重要です。
自分に合わない相手と無理に関係を進めるよりも、お互いの相性を確かめる機会と捉えることで、より健全な関係構築につながります。
これらのテクニックを自然に取り入れながら、自分らしさも大切にして、素敵な初デートを楽しんでください。
相手との化学反応を楽しみながら、二人だけの特別な時間を創り上げていきましょう。
出典:Irwin Altman & Dalmas A Taylor . Social Penetration: Development of Interpersonal Relationship.Holt,Rinehart & Winston of Canada Ltd,1973
執筆者
吉野麻衣子
株式会社SMART BRIDAL代表取締役社長/MBA婚活心理カウンセラー/モデル
「MBA(経営学)・心理学・AI・オンライン」を融合させ、科学的根拠に基づく戦略的婚活をサポート。
43歳で14歳年下の3高ハイスぺ男子と再婚し、経営者としての視点と心理学の知見を融合させた独自メソッドで、多くの方の幸せな結婚を実現。
ミセスコンテスト世界大会優勝者としてモデル活動も行いながら、全国の独身男女の人生設計をトータルサポート中。
SMART BRIDAL
https://smart-bridal.com/