なんかスッキリしない。肌の調子もイマイチ。原因は体の「巡り」かも!?

一年で一番寒い時季といわれる立春。

この日をピークに寒さがやわらいでいくのですが、そうはいっても寒い日はしばらく続きます。

気温が低く空気も乾燥するこの時期は、いつもよりもていねいなスキンケアを心がけているという方も多いのではないでしょうか?

それでもお肌が乾燥しがちなこの時期…実は、スキンケア以外にも重要なポイントがあるのです。

皮脂の分泌量は夏の半分!重要なのは「保湿+油分」!


私たちのお肌の乾燥を守ってくれている、天然のクリームの役割を持つ皮脂。

実は、皮脂の分泌量は季節によって大きく変わるのです。

夏の分泌量を100%とすると、秋はおよそ75%に減り、冬は49%!

この時期の皮脂の分泌量は、なんと夏の半分ほど。

皮脂量が減少すると、外的な刺激に対する防御力が弱まり、お肌は乾燥しやすい状態になってしまいます。

そのため、特にこの時期は化粧水などでしっかり保湿した後は、クリームや美容オイルなどで油分を補ってフタをしてあげることが重要です。

こってりした使用感が苦手…と、今までクリームを敬遠してきた方も、適度に油分を補うことで、お肌の調子がグッとアップすることも。

乾燥が気になる季節は、保湿+油分のケアを忘れずにおこないましょう!

お肌の調子が悪いのはカラダの“巡り”が悪いかも!


冬の「乾燥」がお肌に悪影響なのは誰もがイメージすると思いますが、実は、冬の「寒さ」もお肌にとっては大敵なのです。

寒さによって皮膚の温度が低下すると、血液やリンパの循環が悪くなってしまいます。

血液の循環が悪くなり血流量が減ると、お肌の赤みが減少し、黄ぐすみや黒ずみが目立つように。

また、栄養や酸素の供給量が減ってしまうため、お肌のターンオーバーも乱れ、角層が厚くなり、透明感が失われてしまうのです!

くすみ・黒ずみ・失われた透明感…ただ気温が低いというだけで、これらがお肌に一気に起こると考えたら、気が滅入ってしまいますよね。

さらにリンパの循環までも悪くなり、老廃物も溜まってしまいます。

こうなるといくらスキンケアをがんばっても、厚い角層に浸透は妨げられ、酸素と栄養不足の細胞は元気もないため、お肌はなかなか回復してくれません。

「こんなにがんばってケアしているのにどうして…?」と思い悩む前に、一度、体の「巡り」を見直してみましょう!

体の巡りをよくするためにできることをご紹介します。

体を温める

シャワーで済ませず入浴してしっかり温まりましょう。

・熱すぎるお湯はNG!38~40℃のお風呂にゆっくり浸かり、副交感神経を優位にするのがポイントです。

・ショウガやシナモン、ヒハツなど、体を温め血行をよくする食べ物や飲み物を摂りましょう。
バナナ・マンゴーといった熱帯の果物や、キュウリやトマトなど、夏に旬を迎えるものは、反対に体を冷やすとされているので控えめに。

マッサージやストレッチ

人体の構造上、血液やリンパ液は下半身に溜まりやすいので、ふくらはぎをマッサージしたり、足首を回したりして、循環を促します。ふくらはぎは、第二の心臓とも呼ばれる循環の重要箇所。特に、むくみや冷えが気になる方は、意識的に動かしたり、揉んだりして刺激しましょう。

上半身は、背中の筋肉をほぐすのがポイント!

・凝り固まりやすい肩甲骨がしっかり動くように肩を回します。
・顔をマッサージする場合は、何もつけない状態でおこなうと、摩擦でかえってダメージとなりかねないので、必ずクリームやジェルなどをつけて滑りをよくしましょう。
・高周波やマッサージ機能などで血行をよくする美顔器もあります。手でする場合も、機器を使用する場合も、やさしくすべらせるようにおこないましょう。

適度な運動

・軽い運動は全身の血の巡りをよくしてくれます。少し回り道をして帰る、ランチの後に軽くお散歩する…といった無理のない範囲で構わないので、軽いウォーキングを日課にしちゃいましょう。

体の巡りが悪くなると、お肌の調子が悪くなるだけでなく、冷えを感じたり、便秘になったり、頭痛や肩こりが起こったり…と、全身にさまざまな悪影響が。

体の巡りがよくなると、体がポカポカしてきて、顔色もお肌の調子もぐっとよくなります。

流れる水は腐らずとのことわざもありますが、血液もリンパも、流れを滞らせないことが大切なのです。寒いとどうしても身も心も縮こまりがちですが、寒い時期こそ積極的に動いて“巡り美人”になりましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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