実は『冬=太りやすい』わけではないって知っていた?やっぱり、重要なのは食べているものを見直すこと。
冬になるとつい太ってしまって・・・と思っている方、いませんか?
本当に冬は太りやすくなるのか、どうすれば太らずに済むのか、新見正則医院院長の新見先生にお話を伺いました。
意外!実は『冬=太りやすい』わけではない?
冬になると太りやすいと言われますが、人はいつでも太ります。
摂取カロリーと消費カロリーのバランスで、摂取カロリーが多くなると、余剰のカロリーが脂肪として貯えられるので太るのです。摂取カロリーとは食物から得られるエネルギーのことです。
消費カロリーはまったく動かない状態でも体温を維持して、生命機能を働かせるために必要なカロリーがあるのでゼロにはなりません。冬になると実は体温を維持するシステムのためにエネルギーが必要となります。
ですから、外気温が低い方が必要カロリーは多くなるのです。ところが最近は冬でも家の中は温かく、また運動する機会が減るので、結果的に消費カロリーが減ります。
ですから、本当に健康に自信があれば薄着をして寒さを楽しむと、体温維持のためにカロリーを消費するので太らない、痩せる環境になります。しかし、健康でない方が寒さを楽しむ減量作戦を行うことはちょっと危険です。
ダイエットの鉄板は運動?
痩せるほどの運動をすることは実は結構難しいのです。是非ともジムなどのランニングマシンで消費カロリーを測定してください。30分走っても300キロカロリーを消費するのは大変です。相当な速度でランニングマシンの上を走らないと消費できません。一方で、500mlの甘い飲み物や、小さめのドーナツなどは300キロカロリーとなります。
「なにを食べてもOK」と言える程の運動は、朝から晩までフルマラソンの練習や長い距離のトライアスロンへの挑戦などが当てはまり、通常の人が行えるものではありません。
やっぱり、重要なのは食べているものを見直すこと。プチ断食もおすすめ
よって摂取カロリーを制限するしか方法はありません。
3大栄養素である炭水化物、脂肪、たんぱく質のなかで、実はたんぱく質は余剰が出ても体に貯えることができません。
炭水化物は脂肪に変換されて、そして脂肪は脂肪として体に蓄積されます。ですから大切なことは、たんぱく質で満腹にして、その後にちょっと炭水化物や脂肪が多い食品を食べることです。
実はこういう風にカロリーを摂取することで太りにくくなるのです。
そして、体に溜まった脂肪は、飢餓状態になると燃焼を始めます。
飢餓状態とは「お腹が減った状態」です。ですから、お腹が減ってもしばらく食べない習慣をつけると痩せるモードに体が入ります。お腹が減って、直ぐに何かを食べると、余った炭水化物や脂肪は蓄積されてしまいます。ですから空腹を楽しむか、お腹が減ればたんぱく質で空腹を補うといいでしょう
たまには昼ご飯を抜く、または夕ご飯を食べないという挑戦もいいでしょう。
週末にプチ断食をするのもいいです。飢餓に体を慣れさせることが必要です。
ストイック過ぎる生活は面白くありません。上記を理解して、たまには羽目を外して忘年会を楽しむのも悪くありません。
また、太る傾向にある人は毎日体重計に乗ることが体重管理の基本です。
ちょっとした意識の変化で、冬太りにさよならしましょう!
執筆者
新見正則先生
オックスフォード大学医学博士
新見正則医院院長
[経歴]
外科医x免疫学者x漢方医としてレアな医師として活躍中。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)
新見正則医院は飯田橋駅西口の富士見教会に面した自費診療のクリニックです。
世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして
漢方薬を加えて、各種のがん疾患や難病・難症に対応している。
「フローチャートコロナ後遺症漢方薬」はAmazonでベストセラーとなっている。
新見正則医院ホームページ
https://niimimasanori.com/