【後編】意欲やモチベーションが低下している方へ。アイテムを使った気分転換やモチベーション維持についてお伝えします!
季節の変わり目なせいか、気分やモチベーションを保つことができなくなっている人、いませんか?
今回は、いろいろなアイテムを使った気分転換や脳科学から見たモチベーション維持について、公認心理師でフラワー心理セラピストの芙和せら様にお話を伺いました。
香り(アロマ)をつかった気分転換もおすすめ
香りは人間の原始的な脳に働きかけ、気分を変えてくれます。
上手に活用してモチベーションをキープしましょう。
●ラベンダー
リラックスタイムに使うといいのが、ラベンダーです。
交感神経から副交感神経に切り替えたいときに、アロマポットに垂らして香りを楽しみましょう。
●ローズマリー
集中力を維持したいときにはローズマリーがおすすめです。
ティッシュやコットンに染みこませて身近に置くといいでしょう。
マグカップにお湯を入れて、1滴たらしても香りが漂います。
●シダーウッド
ウッド系の落ち着く香りです。トラブル処理の後などにはストレスをやわらげてくれます。気分をリフレッシュしたいときに使ってみましょう。
モチベーションを取り戻せます。
花やハーブをつかった気分転換もおすすめ
花や緑など自然を感じられるものはストレスを軽減させて、モチベーションの維持に役立ちます。
●花をデスクなど、目につく場所に置く
花を一輪だけでもいいので、デスクに飾ってみましょう。
ふと目を上げると視界に入る、かわいい花がほっとしたひと時を与えてくれます。
パソコンなどの機器類があり、水を使えない場合はサボテンなどのミニ観葉植物でも大丈夫です。
造花やドライフラワーではなく、生の花や観葉植物がおすすめです。
●ハーブティを飲む
寒い時には温かいハーブティを、暑い時には冷たいハーブティを飲んでリフレッシュしましょう。
ティーバッグになったものは忙しい時にも手軽に飲めるので便利です。
クールダウンしたい時にはミントティ、温まりたい時にはカモミールティなど状況に応じて味や香りを楽しんでみましょう。
ストレスを緩和してモチベーションを上げたい時には、紅茶にローズヒップをブレンドしてみるのもおすすめです。
ローズヒップはビタミンCがたくさん含まれていますし、紅茶のカフェインには覚醒作用があります。
●バラの3段階活用
値段が高い花という印象があるバラですが、女性の人気NO1です。
花の心理効果としては気持ちを高揚させたり、緊張をほぐしたりと多様な効果が期待できます。
特別感があるのでモチベーションもアップします。
せっかくのバラなので、長く楽しむための3段階の活用法をご提案します。
(1)花瓶に入れて飾る。水は毎日替えて、茎の部分を1センチ程度切ると長持ちします。
(2)少し花がしおれてきたと感じたら、花首のすぐ下でカット。
ガラスボールやワイングラスに浮かべると、またイキイキと咲いてくれます。
(3)最後はお風呂に浮かべて、贅沢なバラ風呂を楽しみましょう。
温かいお湯によって芳香成分が広がり、お姫様気分を味わえます。
花びらをちぎらないのがコツ。
お掃除がらくちんです。
脳科学からのアプローチ
モチベーションは気持ちの問題と考えがちですが、意欲や気分は脳のコンディションで決まります。
モチベーションを高めたり、保ったりするためには脳科学の知見が役に立ちます。
●適度に糖分をとり脳に栄養を与える
糖質カットがはやりですが、脳は主に糖をエネルギーとして活動しています。
極端に糖質をカットすると、モチベーションが下がってしまうことがあります。
適度に糖をとり、脳に栄養を与えましょう。
●腹式呼吸で脳に酸素を送る
脳には酸素が必要です。
血液中にある酸素を使って脳は活動します。
呼吸が浅くなると血液中の酸素濃度が下がります。
腹式呼吸をすることで、効率よく酸素を脳に送り込むことができます。
●リズム運動やウォーキングなどで幸せホルモンを補充する
モチベーションと関係が深い脳内ホルモンは幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」と「ドーパミン」です。
不足するとモチベーションが下がることが懸念されます。
ウォーキングやスキップ、リズミカルなダンスなどの運動によって、「セロトニン」「ドーパミン」が分泌されることが分かっています。
忙しくても適度な運動をすることがモチベーション維持には欠かせません。
ストレスや疲れを感じたときこそ、体を動かしてみましょう。
いかがでしたか?
すべてを取り入れる必要はありません。
あなたのライフスタイルに合わせて無理なく活用できる方法を2~3個選んで実践してみてください。
モチベーションをアップしてイキイキとした毎日を送ることができます。
[執筆者]
芙和せら(ふわせら)
一般社団法人<芙和せら>心理研究所 所長
花と心の学校/ハートステップ・カレッジ 代表
公認心理師・フラワー心理セラピスト・シニア産業カウンセラー・芸術療法士
心理カウンセラーとして、花やハーブを用いて心身の健康サポートに携わってきました。
フラワー心理セラピーは、花の芸術療法で、「色彩心理+アロマテラピー+フラワーアレンジメント」に心理学を加えたもので、暮らしに花を取り入れることで心身をととのえることを目的としています。
生花による芸術療法であり、1988年に世界で初めて芙和せらが理論体系化したものです。
著書:「花の心理セラピー(角川書店)」「花の心理学(せせらぎ出版)」など
花と心の学校/ハートステップ・カレッジ
https://heart-c.co.jp/