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食欲はあって当たり前!ダイエットを考える上で欠かせない食欲との向き合い方について、横倉クリニック 院長の横倉先生に伺いました!

ダイエットをしたいのに、食べたいものがたくさん。
我慢するにも限界があり、食欲がコントロールできたらいいのに…と思う経験は誰しもあるはず。
今回は、ダイエットを考える上で欠かせない食欲との向き合い方について、横倉クリニック 院長の横倉恒雄先生にお話を伺いました。

食欲はあって当たり前!

ダイエットしたいのに食欲が止まらない。
この食欲こそ健幸になるには最も良いことです。
『美味しいものが欲しくなる食欲』は健幸な証拠です。
このような場合、大いに食べても体重が増えることはないです。
もう一つの食欲亢進は『ダイエットすればするほどますます食べてしまう食欲』です。
この食欲を我慢するのが難しいのは、決して意志が弱いからではありません。
これも脳のメカニズムから見れば、実は普通のことになります。
従来から肥満の原因は摂取カロリーの過剰と消費カロリーの不足として捉えられていますが、実は肥満の原因は過剰なストレスが多いです。
一般的に、体重をコントロールするために食欲をコントロールすることができると思われているかと思います。
しかし食欲は人も動物も生きるための最も強い本能であり、コントロールは容易ではありません。
そのため、必至に我慢してカロリー制限しても、結局はリバウンドするということがおきてしまうのです。
食欲中枢は人が生きる司令塔である脳にあります。

ストレスと脳の変化

人の脳は様々なストレスに対して即時に反応し、正常な肉体と精神を保とうする機能があり、健康にするための司令塔になっています。
ストレスが強い場合には、脳は健幸になるために満腹中枢を満たして食欲を亢進させていっぱい食べさせようとします。
さらに味覚にも影響を及ぼし、普段食べているものよりもっと甘いもの、味の濃いものを欲するようになります。
仕事などで強いストレスを感じたり、失恋などつらい思いをしたりしたとき、甘いものなどがとても食べたくなって、やけ食いややけ酒などをしたことがある方もいるかもしれません。
実は、これが脳の防衛反応で、この時期をストレスの「抵抗期」と言います。

本当にお腹が空いたときに食べる、快食のすすめ

食欲とは、本来生きるために自然におこるもの。
私たちが本来持っている自然な食欲を意識した、「快食脳ダイエット」についてお話ししたいと思います。
本来の食事とはお腹が空いたら食べるものです。
朝食・昼食・夕食という時間で食べる概念をまずは棄てて下さい。
食事はカロリ-摂取でも栄養摂取でもでもなく、「食文化」なのです。

快食とは

1.お腹が空いて食べる事
2.好きなもの・食べたいものを食べる事
3.自分の味覚で美味しく食べる事
4.周りの人と楽しく食べる事
5.心行くまで食べる事

快食の仕方

(1)肝心なのは快食の前に、心地よい空腹感があることです。
時間や習慣、人が食べるからなどで、食べてはいけません。
(2)夕食は夜遅くなっても構いませんから、食べたくなってから食べることです。
(3)そしてその時こそ、健康に関係なく好きな食べ物や今まで食べたいと思っていた物を、たっぷり食べてみてください。
食べたいか食べたくないか、好きか嫌いかで判断して下さい。
(4)但し、「食べてしまった」、「食べすぎた」という罪悪感を貴方が持ってしまうと、逆にストレスとなって、脳は太る方へ傾いたプログラムになってしまいます。
(5)「頂きます」「ご馳走さま」「ああ美味しかった」と言葉に出して言ってください。
快食とは、簡単にいえば「食事をどう楽しもうか」ということです。

朝・昼ごはんにおすすめなもの

朝起きて2時間はあなたの脳も身体の細胞も目覚めていないのです。
だからこそ水分のみで充分です。
水分は紅茶か緑茶がおすすめですが、他の飲み物でも好きならとりあえず良いです。
黒砂糖も食べて下さい。  
眠っている間は食べていないので、朝起きた直後は軽度の脱水状態と低血糖状態にあるといえます。
黒砂糖に含まれるブドウ糖は、脳のエネルギー源となります。
朝起きて2時間位して、きちんとお腹が空いてきたら、朝・昼兼用で食事を摂っても良いでしょう(快食でも構いません)。
夕食(快食)までのつなぎと考えると良いです。
量は夕食の前に心地よい空腹を感じるくらいが丁度良い量です。
おにぎり・そば・うどんなどがおすすめです。
もし足りなければほかに食べても良いです。

間食・空腹時はどうする?

食事の前や中間でお腹が空いたら、ストレスになることがありますので、空腹を感じたら、まずは黒砂糖を食べることをおすすめします。
その後は自分の気持ちに従うことです。
ケーキやお菓子・果物は、快食の後にデザ-トとして食べれば、大きな問題ありません。
但しデザ-トを食べるために食事の量を制限することはおすすめしません。

今すぐ快食を始めましょう!!
今日から幸せになることです。

※このダイエット法は、全ての方への効果を保証するものではなく、結果には個人差があります。無理はせず、ご自身の体調に合わせてお試しください

<参考文献> 1)横倉恒雄・ステップあや共著.心と体が軽くになる本物ダイエット.実業之日本社,2011 2)横倉恒雄. 新しい肥満治療BOOCS法による中高年肥満女性における脂質代謝の変化率. 日本産科婦人科學會雜誌 51 (11), 1059-1063, 1999-11-01 [執筆者]
横倉恒雄(よこくら・つねお)先生
医学博士、医師。

婦人科・心療内科・内科 横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。
東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。
故・日野原重明先生に師事。
病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。
著書『今朝の院長の独り言』『病気が治る脳の健康法』『脳疲労に克つ』『ハッピースイッチの入れ方』他。
<所属学会など>
日本産婦人科学会認定医 /日本医師会健康スポーツ医/日本女性医学学会 /更年期と加齢のヘルスケア学会ほか。

横倉クリニック
https://yokokura-clinic.com/

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