気になるけど難しい・・デリケートゾーンのケアってどうするのが正解?フェムケアの取り入れ方についてお伺いしました。

デリケートゾーンのケア、どうしてる?
スキンケアと同様、トラブルが起こってからのケアではなく、日ごろのていねいなケアが大切です。
今回はデリケートゾーンのケアについて、Happiness Aroma 主宰の吉水幸江さまにお話を伺いました。

フェムケアとは?

2020年フェムテック元年よりデパートでもフェムケア製品が陳列されるなど、フェムケア注目され、メジャーになっています。
フェムケアという言葉だけは聞いたことある方も多いのではないでしょうか。
「よさそう!」「みんながやっているから!」というきっかけでケアを始める方も多いですが、ぜひ正しいケア方法や女性のカラダについての知識を知っていただき、美容と健康のために取り入れていただくのをおすすめします。
フェムケアとは、女性のデリケートゾーンのケアをすることをいいます。
女性器周りのお悩みや不快症状などを実は抱え、なかなか人に相談できずに一人でいる方も多いと思います。
特に加齢に伴う女性ホルモンの減少により外陰部の変化が起こり、女性器まわりのトラブルが加速してしまうこともあります。
フェムケアをすることで今悩んでいる不快症状が軽減され、思春期から成熟期、閉経後の更年期、高齢期を若々しく元気に過ごすことが期待できます。
では実際にはどのようにケアすればよいのか、どんなことを心がければよいのでしょうか?

ポイントは洗い方

洗い方を徹底していただくことをぜひ心がけてください。
バスタイムではデリケートゾーンをどのように洗っていますか?
ちなみにお顔はどのように洗っていますか?
何で洗っていますか?
多くの女性はフェイス専用の洗顔料で優しく洗っているのではないでしょうか。
そして洗顔後は鏡でお顔をよく見ているのではないでしょうか。
ではデリケートゾーンはいかがですか?
カラダを洗うついでにボディーソープをそのまま伸ばし、ごしごしと洗っていたりしませんか?
ぜひそれがお顔だったらどんな状態になってしまうか想像してみてください。
デリケートゾーンはとにかく指の腹を使って優しく洗うことが大切です。
お顔のように露出しているわけではなく重なっている部分も多いため、汚れが残りやすく雑菌が繁殖したりしやすい場所です。
そのため、重なっている部分もひとつずつていねいに洗いましょう。
専用のソープを使用してもいいですし、もし専用ソープがない場合にはお湯で丁寧に洗ってください。
摩擦や刺激で傷にならないよう優しく洗いましょう。

自分でチェックすることも大切

お顔は洗い終わった後、保湿状態はどうか、くすみやシミ・しわなどが増えていないか、毎日しっかり確認すると思います。
デリケートゾーンも洗浄後、ぜひ鏡で見てみてください。
乾燥していないか、形・ハリなどはどうか、汚れが残っていないか、くすんでいないかなど普段からチェックする習慣を意識してみてくださいね。
お顔は見ているわけですから。
そうした習慣を身につけると、変化があった場合にはすぐに気づけるようになります。
形や色がいつもと違う、何か突起物がある…などトラブルケアにいち早く対応できるようになります。
また、性教育の観点からも小さなお子さんのいるご家庭などでも、デリケートゾーンのケアを習慣化し、プライベートゾーンについてしっかり伝えることができるといいですね。

意外とできていない!トイレのあとどうしてる?

誰でも1日数回、日によっては10回以上もお手洗いでデリケートゾーンを拭くということがあると思います。
どのように拭いていますか?
先にお話ししたように刺激や摩擦にならないように拭いてあげることが大切です。
雑な拭き方をすると、傷や乾燥、トイレットペーパーのカスが残ってしまう原因にもなります。
正しくは、30cm~50cmのトイレットペーパーを折りたたみ、やさしく抑えて水分を拭いてあげるだけで十分なのですよ。
ゴシゴシこするような拭き方はNGです。
肛門周りを拭く時にも基本的には同じです。
便の状態によっては何度も吹き上げたりこすったりしないといけない状態にある方は、まずは便を良い状態にすることから意識されるといいですね。
良い便は肛門周りにあまり便はつきません。

家ですぐにできる!骨盤底筋を鍛えよう

骨盤底筋群は骨盤の底(下部)にあるハンモック状の筋肉の集合体で、骨盤内の臓器を支え正しい位置に保ち、排尿、排便のコントロールをするなどの役割を担っている重要な筋肉です。
しかし、出産や姿勢、加齢に伴う筋肉量の低下、運動量の低下などから骨盤底筋群が緩んでしまう状態にある方も多く見受けられます。
咳やくしゃみ、ジャンプした際に尿漏れを経験している方も多いのではないでしょうか。
トランポリン、何も気にせずに飛ぶことができますか?
骨盤底筋群を鍛えることで、下がってしまった骨盤内の臓器(子宮、直腸、膀胱)を正しい位置に戻すことができ、尿漏れや子宮脱防止にも役立ちます。
またそれだけでなく、冷え性の方やむくみやすい方にもおすすめです。
骨盤底筋群は外側の筋肉ではなくインナーマッスルのため、トレーニングの継続がとても効果的です。
わざわざジムなどに行かなくても普段の生活の中でできることがありますのでぜひ習慣化してみてください。
おすすめは朝起きた際、ベッドから起き上がる前に膝を立てて、下腹部に腹圧を入れます。腹圧をかけながら膣を引き上げるようなイメージで深呼吸を繰り返します。朝起きて10回からスタートするのがいいでしょう。
通勤時間帯にもできることがあります。
公共交通機関で通勤している方はつり革などにつかまり、肛門を締める、緩めるということを10回3セットやってみましょう。
デスク作業中も座りながら肛門を引き締め、膣を引き上げるイメージでこちらも10回3セットおこなってみてください。

フェムケアを習慣化することで、デリケートゾーンのトラブル改善や防止だけでなく、肌にツヤがでたり、乾燥が改善できたりと、うれしい効果が期待できます。
いつまでも若々しく美容と健康を保ちながら、生き生きとしたライフスタイルを送るためにも、フェムケアをおこなってみましょう。

[執筆者]

吉水幸江
Happiness Aroma 主宰

OL、ベビーマッサージ講師を経て、アロマアドバイザーとなる。
家族や自分のカラダを振り返る機会と共にアロマセラピーの世界へ。
カラダとココロ、美容を内側から整えるbeauty Lifeの提案とサポートを行う。
全国に約600名のコミュニティを構築。

Instagram:𝘀𝗮𝗰𝗵𝗶𝗲 アロマ講師☽アロマでカラダとココロの健康を(@sachie_yoshimizu.aroma

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