
インテリアが睡眠に影響するって本当?質の良い眠りのためのインテリアカラーをお教えします。
1日の疲れを癒し、明日への活力を養うために、質の良い睡眠は欠かせませんよね。
実は、インテリアは睡眠に大きな影響を与えるのです。
今回は、快眠のためのインテリアについて、ネクストイノベーション株式会社の広報課ブランディング室インテリアコーディネーターの鈴木晴江さまにお話を伺いました。
睡眠をリラックスさせるインテリア
良い眠りを得るためには、五感をリラックスさせることが大切です。
特に「色」は視覚的・感覚的な影響が大きく、寝室の雰囲気を大きく左右します。
快眠を促すためのインテリアカラーについて、具体的にみていきましょう。
おすすめの快眠カラー
色は気持ちに作用するため、リラックスできる配色を意識することが重要です。
一般的に、活動的な印象を与える暖色系(赤・オレンジ・黄色など)よりも、寒色系(青・緑・紫など)が落ち着きをもたらし、睡眠前の心を穏やかに整えてくれます。
ただし、濃い寒色系は使いすぎると冷たい印象になりがちなので、バランスを考慮しましょう。
また、暖色系・寒色系ともに「白」を混ぜたペールトーンにすることで、より優しくリラックスできるカラーになります。例えば、
・赤+白 = ピンク
・青+白 = 水色
といったように、柔らかい色調にすることで寝室の雰囲気が和らぎます。
白を基調とした快眠カラーの選び方
白を基調にする場合は、
・ベージュ系ホワイト … ナチュラルで温かみのある空間に
・グレー系ホワイト … シックで洗練された雰囲気に
といったように、インテリアのテイストに合わせた白の選び方も大切です。
自分に合ったリラックスカラーを見つける
最も重要なのは、「自分がどの色に囲まれるとリラックスできるか?」を意識することです。
好きな色を寝室のメインカラーにすると心地よく眠りにつきやすくなります。
もし好みの色が濃い場合は、
・大きな面積(壁・床・カーテン・布団カバーなど)には白を混ぜた柔らかい色
・アクセント(クッション・ピローケースなど)には好きな色を少量取り入れる
といったバランスを取ることで、落ち着いた雰囲気を保てます。
例えば、
・ピンク・水色・アイボリー→ 壁や布団カバーに取り入れても優しい印象に
・紫やグレーが好きな場合 → 「パステルパープル」「グレージュ」をベースにして、クッションなどで濃い紫・グレーをアクセントにするイメージです
配色のポイント
寝室の大きな面積を占めるのは、以下の3つです
・壁
・床
・窓・ベッド
壁紙や床を変更できる場合は、ここからカラーを計画できます。
ただし、賃貸などで変更が難しい場合は、カーテンや布団カバー、ラグなどのファブリックで色を調整しましょう。
最近では、貼って剥がせる壁紙を活用する人も増えています。
まとめ
・大きな面積(壁・床・カーテン・布団カバー)はペールトーンや白をベースに
・アクセントとしてクッションや小物に好きな色をプラス
・使う色は3色以内にまとめると、落ち着いた印象に
色の選び方を工夫することで、より快適な睡眠環境を整えることができます。
自分に合ったリラックスカラーを見つけて、快眠をサポートするインテリアを楽しんでみてください。
[執筆者]
鈴木晴江
ネクストイノベーション株式会社
ブランドマネージャー/インテリアコーディネーター
日本唯一のインテリアソムリエ/カラー心理カウンセラー/カラーセラピスト
空間を色彩と心理的効果からアプローチするデザイナーとして、経営者・著名人のご自宅や別荘を多数手がける。
建築・内装・インテリア・小物までもトータルにプロデュースし、完成や引渡の頃には「鈴木ロス」になってしまうと…その後のリピート物件や紹介案件につながること多数。
注文住宅のトータルデザイン&スタイリング、モデルハウスの企画・デザイン・プロデュースをおこなう。
ネクストイノベーション株式会社
https://nexthouse.jp/