目立つ毛穴、どうにかしたい!夏の正しい毛穴ケア方法

湿度と気温が高いこの時期は、なんだかお肌もスッキリしません。
ベタベタして、メイクもくずれやすく、なんとなく憂鬱な気分に・・・中でもいちばん頭を悩ませるのが最近急に目立つようになってきた毛穴!
「夏の毛穴はどうして目立ってしまうの?」
「毛穴ケアってどうすればいいの?」
今回は、この季節に悩む人の多い「毛穴」についてお話しします。

夏の毛穴が気になる、いちばんの理由は?

毛穴の奥には皮脂腺という皮脂を分泌する器官があり、お肌の表面にある皮脂の95%は毛穴から分泌されています(残りは表皮由来となります)。
季節による皮脂の分泌量の違いを調べたデータによると、なんと夏は春・秋の1.3倍、冬の2.1倍もの皮脂が分泌されているのです。
この時期は、過剰に分泌された皮脂によるテカリやベタつきを感じやすくなるだけでなく、毛穴が開きっぱなしになるため、目立ってしまうのです。
中でも額や鼻といった、いわゆるTゾーンは皮脂の分泌が盛んなため注意が必要です。
さらに夏は、強い紫外線の影響などにより、毛包の表皮組織が角化亢進(かくかこうしん/ターンオーバーが異常に速まることによって,角層の過剰形成や角層剥離の遅延が起こること) が起こり、毛穴周囲の角層が堆積し固まってしまいます。
これがあの、鼻の頭によくできる、イヤ~な「角栓」です。
角栓をそのまま放置していると、やがて酸化し黒ずんで、より目立つように…。
また、エアコンによる乾燥や紫外線などの影響で肌のハリや弾力が低下すると、毛穴が重力に逆らえずに縦に伸び、余計に目立つ原因となります。
こちらはよく頬などに見られる、「たるみ毛穴」などと呼ばれるもの。
このように、夏の過酷な気候が毛穴を目立たせていたのです!

こんなダメケアが毛穴を更に目立たせる!

夏のスキンケア、こんな間違いしていませんか?

皮脂や汚れを落とさなきゃ!いつもよりゴシゴシ洗います!!
→皮脂を落とすことは大切ですが、ゴシゴシ洗いはお肌の負担になってしまいます。
たっぷり泡立てた泡で、やさしく丁寧に洗ってください。

夏のお肌はベタベタするぐらいうるおっているから、化粧水だけでサッパリケア!
→夏は、クーラーや紫外線でお肌の奥が乾燥し、その乾燥を防ごうと皮脂量が過剰になっている、いわゆる”インナードライ状態”になりがち。
お肌に合った乳液やクリームをきちんと適量使いましょう。

強い日焼け止めをしっかり使ってUVケアは万全!日焼け止めだけでノーメイクだから、夜は洗顔のみ!
→耐水性の高いタイプの日焼け止めは、専用のリムーバーやクレンジングが必要なこともあります。使い方をしっかり確認して、毎日きっちり落としましょう。
もちろん、日焼け止めだけでなく、メイクもきちんと落としてから休みましょう!

これで解決!夏の毛穴トラブル

では、夏の毛穴はどのようにケアをすればよいでしょうか?
最も大切なのは、基本のスキンケアを丁寧におこなうこと
メイクや日焼け止め、皮脂汚れはそれぞれきちんと落としましょう。
やさしく丁寧が基本!
化粧水だけ、もしくは乳液などはほんのちょっと…なんて使い方はせず、きちんと適量を使用することが大切。
保水後にちゃんと油分でふたをしてあげることが基本です。
きちんと保湿をするだけで、毛穴がふっくらして目立たなくなることもありますよ!
さらにスペシャルなケアをおこないたい方は、ピーリングもオススメです。
ピーリングというと、抵抗がある方もいらっしゃるかも知れませんが、ホエイ(知っていた?お肌にうれしい成分がたっぷり!『ホエイ』とは?)やフルーツ酸などを使った、洗い流しやふきとり不要で、お肌にやさしく角層を整えることのできる製品も販売されています。
毛穴周囲の厚くなった角層を除去することで、毛穴が解放され、詰まった皮脂が取り除きやすくなるのです。
余分な角層がなくなると、その後に使用するスキンケアもしっかり浸透するので、お肌の調子もアップ!
ただし、ピーリングをおこなった後は、きちんと紫外線ケアをするのを忘れずに。

これで、夏の暑さも怖くない!
接近15㎝にも自信が持てる夏のお肌を手に入れましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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