30代でも要注意!?四十肩のセルフチェックと予防法を教えます。

ちょっと年上の先輩方から聞こえる「四十肩」「年だから仕方ない」の声。
「もう10年もたつと大変なのね」くらいにしか思っていませんか?

実は四十肩(五十肩)はアラサーになったら、トップトピックスのひとつにすべき事柄。

知って、予防を心がける!
これがいつまでも使いやすい体とキレイなスタイルを保つために欠かせないことなんです。

今回は四十肩(五十肩)のキホンと30代から始めたい予防方法を解説します。

そもそもがわからない!四十肩(五十肩)って何?

よくよく聞く言葉ではありますが、四十肩って何のことか?ここが説明されることは少ないですよね。

ざっくり言ってしまえば、そこまでの使い過ぎやしのびよる老化で、肩関節の動きが悪くなることです。

年とともに、どうしても全身の細胞は再生されづらく、疲れも取れづらくなります。
そのため、肩やそこからつながる腕、手の平などをよく使ううちに、肩関節の筋肉が疲労困憊してしまう。

その疲れを取り切れないうちに、また肩や腕、手の平を使ううちに、ますます筋肉も衰え、動きが悪くなってしまうのです。

放っておけば10代、20代の頃の半分くらいまでしか腕を上げられなくなるのはあたりまえ。
そのまま、まったく腕が上がらなくなり、ドライヤーや着替えの時に苦労される方もいます。

もっとひどくなれば、常時痛みを感じるため、料理や運転、パソコン作業などに支障が出ることも。
早く対処して、疲れがたまらないようにしていけば、予防や進行を抑えることに役立ちます。

なお、四十肩・五十肩と名前が分けられることもありますが、体に起きていることは同じ。
何十代で症状を感じ始めたかによって、使い分けられることが多いです。

なぜ、30代でも気にしないといけないの??

1日の生活を振り返ってみてください。パソコンやスマホを操作する時間、何時間くらいありますか?
また、どちらの操作も手首より先はマメに動く時間が長いはずです。
マメに動く手首より先も、肩関節がその動きを支えています。
特にパソコンを使う方は、入力が多いと肘などに疲れを感じることがあるはず。その肘も肩が支えています。

また、手首より肩に近いところはあまり動いているようには見えません。

ということは、気を付け!でじっと固まっていなさい!と言われるのと同じように、同じ姿勢をキープし続ける時間が長くなっているのです。

立ったまま固まっていると、どこか動かしたくなるし、動かせない部分が痛くなってくることもありますよね。
動いてはいないけれど、無理な状態をじっとキープし続けているので、疲れるんです。

つまり、手首から肩までも、パソコン作業で疲れるということ。
スマホも、長い時間手で持つことが多い方は、持っている方の手首から肩までがガッチガチにコリやすくなります。

ふた昔ほど前の、パソコンを使う人がまだ少なかった頃に比べると、誰もが若い頃から肩関節が疲れやすい時代。
ここに家事や育児が入れば、なおさら疲れがたまりやすくなります。

その自覚がないまま、予防策もとらないままでいれば、40代に突入する前に四十肩になることも珍しくありません。
ある朝いきなり、肩が動かしづらい、背中に手が回しづらくてファスナーが上げられないなんてこともあり得ます。

あなたは大丈夫?四十肩(五十肩)予備軍チェック!

壁から30cmほど離れたところに立ちます。
顔が壁と向き合うのではなく、左右どちらかの手が壁と向き合うように立ちましょう。

まずは、自然に手を降ろして立った高さで、壁に近いほうの指先を壁に触れさせます。
(すべての指先が触れている状態にしましょう)

この状態から、指を壁に這わせます。
上でお話しした位置をスタート地点にして、どれだけ上まで、指を這わせられるかチェックしましょう。

胴体と腕がほぼ180度に近いところまで腕が上げられれば異常なし。
頭の横あたりで上がらなくなったら、立派な四十肩と考えられます。
肩のあたりまでで上がらなくなったら、かなりの重症と考えていいでしょう。

どうすればいいの?!四十肩(五十肩)対策エクササイズ!

ここまでで、危機感を覚えている方もかなり多いはず。
どうやって予防するの?また、起き始めている四十肩を軽くするには?と考えている方もいるでしょう。

ここでは簡単なエクササイズをお伝えします。

先ほどのチェックで、腕が上がらなかった方はもちろん、上がった方も要注意!
やはり、現代の生活は肩をガチッとさせてしまいがちなので、こちらのエクササイズを取り入れるのがおすすめです。

1.肩回し
肩甲骨が大きく動くように動かすのがポイント。
鎖骨の前に、こぶしにした手の平をあてがって大きく回すと、動きやすくなります。

前・後ろそれぞれ5回ずつを1セットに、1日3回ほどやってみましょう。

2.胸開き
左右の腕を曲げ、胸の前(体の正面)で合わせます。(肘~こぶしがくっついている状態)。

ここから息を大きく吐きながら、4.5秒かけて腕を大きく開きます。
腕で、胴体を大きく後ろに引っ張ることを意識しましょう。

3~5回を1セットに、1日3回ほどやってみましょう。

ここに、予備軍チェックで行った動作を加えてもOK。こちらは1日2回ほど行ってみてください。

※痛みが強い時は運動をやめ、医師に相談しましょう。
持病のある方、妊娠中の方は医師に相談してから行い、異常が起きた場合はすぐに受診してください。

普段の生活の中で気を付けること


運動をする以外にも、四十肩(五十肩)を予防するポイントがあります。
ぜひ、意識して四十肩(五十肩)無縁生活を目指しましょう。

1.休憩を入れる
仕事中は難しいことかもしれませんが、極力休憩を入れるのが大切。
同じ姿勢をキープする時間が長ければ長いほど、肩はしんどくなってしまいます。

料理の最中、鍋に材料を入れたら肩回しをしてから洗い物に移る。

洗濯物を1/3干し終わったら、胸開きをするなど、「それまでと違う動き」をマメに取り入れましょう。

2.脱力を意識する
案外、体には力が入っているもの。
特に人と会う回数が多い方や、家に小さいお子さんがいて緊張が抜けない方も多いでしょう。

とはいえ、ずっと緊張しがちな方はやはり、肩周りに力が入りがち。
ベッドに横になった時だけでもいいので、脱力できているか?30秒だけ意識してみましょう。

うまく力が抜けていないと思ったら、肩の上げ下げをするだけでも違いますよ。

できれば、日中も変に力が入りすぎていないか?
トイレに行くときや休憩時間などに意識してみるといいでしょう。

おわりに

四十肩(五十肩)になると仕事はもちろん、料理や育児などもおっくうになってしまいます。
動きが制限されることで、スムーズに作業が運ばないいら立ちが募ることもあるでしょう。

また、手が届く範囲が限られることで髪のスタイリングが決まらなくなったり、着られる服が制限されたりすることも。

元気の素をそいでしまうような四十肩(五十肩)とは無縁の生活でいられるよう、意識して行動を変えていきましょう。


祥月庵 fuu(しょうげつあん ふうう)
リラクゼーション祥月庵店長
[資格] 養護教諭2種免許状・からだゆるめセラピスト・公益社団法人 日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー
・日本総合カウンセリング付属 日本心理カウンセラー養成学院 心理カウンセラー養成講座修了・TCカラーセラピスト

もともと虚弱体質、また人間関係にも悩むことが多かった私。
健康にかかわる仕事を志し、経験する中で「もっと自分らしく健康を育てる仕事をしたい!」と思っていたとき、ちょうど母親からサロンを立ち上げたいという話があり、転身を決意。
サロンではカラーセラピーや、美しい立ち姿を作るセミナー、心を育てるセミナーをメインに活動しています。
[リラクゼーション祥月庵]
長野県飯田市中村の「したい時にしたいことができる体と心」を作るサロン。
公式サイト
公式ブログ

関連記事一覧