みずみずしくうるおいたっぷりの赤ちゃんのお肌こそ、保湿ケアが重要です!

赤ちゃん

アトピー性皮膚炎の予防には赤ちゃんの頃の保湿ケアが鍵かもしれないって、ご存知ですか?

溢れんばかりのうるおいとハリ、そしてすべすべした赤ちゃんの肌。
思わず触れたくなりますよね。
そのためか、赤ちゃんはスキンケアなどしなくても大丈夫だと思われがちですが、実際はどうなのでしょうか。最近の研究結果から乳児期の保湿の必要性について、ご紹介したいと思います。

生後すぐからの「保湿ケア」が大切!

赤ちゃんの肌は、みずみずしく見えるので保湿とは縁遠そうですが、実際の赤ちゃんの肌は薄く、バリア機能が未熟でとてもデリケートです。実際、外部刺激から肌を守る角層は大人の半分の厚さしかないといわれ、皮脂量も大人よりずっと少ないため乾燥しやすいのも特徴です。

お母さんのお腹のなかとは違い、私たちが生活するこの世界にはホコリや細菌、紫外線など肌にとって刺激となるもので満ち溢れています。赤ちゃんの肌は、一気にそれらの刺激にさらされるのですから、いつ肌トラブルが起きてもおかしくない状態なのです。

このようなことから、保湿剤で赤ちゃんの肌の乾燥を防ぎ、汚れや外部刺激から守ることの必要性がいわれてきました。ここ数年の研究報告では赤ちゃんの時期こそしっかりした保湿ケアが大切だという根拠が相次いで報告されています。

大きな注目を集めたのは、2014年に日本と英米の研究グループが同時に報告した内容です。世界で初めて、新生児への保湿剤塗布により、アトピー性皮膚炎の発症を有意に抑制できたと報告されました。

このうち、日本の研究機関の報告によると、アトピー性皮膚炎を起こすリスクの高い乳児に対して、新生児期から毎日保湿剤を塗布することで、約8ヶ月後のアトピー性皮膚炎の発症率が3割減少したというのです。これは、保湿することによって、乾燥による皮膚のバリア機能低下を防ぐことができたためだと考えられています。

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは関係している!?

2014年の研究報告の中にはもうひとつ驚くべき報告がありました。

それは、アトピー性皮膚炎発症が卵アレルギーの発症と関連すること、つまり、乳児期のアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーなどのアレルギー疾患の発症誘因となることが示唆されたことです。

要するに、生後間もない時期から保湿剤を全身に毎日塗ると、アトピー性皮膚炎の発症リスクが低下し、その発症を抑えると食物アレルギーも発症させずに済む可能性がある、ということになります。

最近の研究では、アトピー性皮膚炎が食物アレルギーやぜんそくなど、さまざまなアレルギー疾患につながる“初めの一歩”とされているため、医療関係者が寄せる期待は大きいのではないでしょうか。

1日1回以上、皮膚が乾燥したと感じる前に保湿剤を!

もし血縁者がアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の症状をお持ちで、子どもにはアトピー性皮膚炎になって欲しくないと望まれているなら、生まれてすぐに保湿剤を塗布することで発症リスクが低減されるかもしれません。

これら研究報告のなかで、「アトピー性皮膚炎の発症を防ぐため、1日1回以上、皮膚が乾燥したと感じる前に保湿剤を塗布する習慣をつけることが大切だろう。」とコメントが出されています。皮膚が乾燥したと感じる前ですから、温かいお風呂上がりの乾燥しやすい時に塗布する習慣をつけるのもよいですね。

もちろん、保湿剤といってもさまざまな種類がありますし、正しい塗布方法も知っておく必要がありますので、皮膚科などを受診・相談のうえ、取り組むのがよいでしょう。

たかが3割アトピー性皮膚炎の発症率が減少しただけだと捉えるのか、そうでないかは個人の考え方にもよります。しかし、保湿剤だけで皮膚のバリア機能を完璧に保つことはできず、完全に予防できるわけではないとしても、かゆさのあまり泣き叫び、毎日血が出るほど掻きむしっている赤ちゃんを見ると、まずは検討の土台には上がってもらいたいと思うばかりです。

もちろんアトピー性皮膚炎予防だけでなく、健康そうな赤ちゃんでも毎日入浴し、冬の乾燥する季節にエアコンで更に湿度を下げている、まるで肌が悲鳴をあげるような環境を好んでつくってしまっている現代日本では、外的刺激に負けない健康な肌を育てるためにも、毎日の保湿ケアは必要だといえそうですね。

手を洗い、清潔な状態にしてから、赤ちゃんの肌へ保湿剤の量が不十分にならないように、やさしく円をえがくように伸ばしてあげてください。

たくさん赤ちゃんのお肌に触れて、親子のスキンシップにするのもよいですね。赤ちゃんに触れるということは赤ちゃんにとって愛情を感じるということに繋がりますので、試してみてくださいね。

(キレイ研究室研究員:西川)

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