今ひそかに注目されている「ブロッコリー」は冬こそ食べたいスーパーフードでした!

体の内側からキレイに元気になるためには、食事はとても大切です。
今回は、BIO CLINIC表参道の院長で医師の金子先生に冬におすすめの野菜、ブロッコリーについて伺いました。

医師も注目する、ブロッコリーのポテンシャル

冬の野菜といえば栄養価が高く、体を温める根菜類や葉菜類が多い傾向にあります。旬の野菜は、その野菜の栄養価が更に高くなっているので、毎日の食事の中で積極的に摂ることをおすすめします。
冬に旬を迎える野菜の中で、医療や美容の業界でも注目されているのが、ブロッコリーです。
ブロッコリーはその栄養価の高さとカロリーの低さから、最近流行するトレーニングやボディメイクをする人の中でも人気で親しまれている野菜で、スーパーフードの部類に入っています。NCL国立がん研究所の発表では、がんの予防効果の高さで、ブロッコリーが野菜・果実の中でもトップクラスということがわかっています。
また、最近の研究ではブロッコリーは、感染症と戦う抗生物質の抗力回復に役立つ可能性が発見され、医療関係者の間でも注目されています。

ブロッコリーに含まれる豊富な栄養素

ブロッコリーには以下のような多くの栄養素が含まれます。
それぞれについて詳しくみていきましょう。

・ビタミンC 
抗炎症・抗酸化ビタミンの代表格。風邪の予防など、健康や美容面のあらゆる働きにおいてに重要。ほかの野菜と比べても重さあたりの含有量が圧倒的に多い。

・葉酸 
妊活中の女性に必須の栄養素 特に妊娠確立してから2-3週間はDNA以上が起きやすいためとることが重要と言われている。

・スルフォラファン 
ブロッコリーに含まれるファイトケミカルの(植物が外界から身を守るためにつくる成分)一種。抗酸化デトックス作用がある100種類以上の酵素反応と関係する。スルフォラファン以外にもブロッコリーには200種類以上のファイトケミカルが含まれていると言われている。

・NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)
ブロッコリーに多く含まれるビタミンB6由来の成分。ハーバード大学の研究でサーチュイン遺伝子という長寿を司る遺伝子を活性化することが明らかになっている。近年富裕層の間では、NMNサプリや点滴も人気になってきている。

・たんぱく質
100gあたり4.3gのたんぱく質を含む。タンパク含有率は、ほかの野菜と比較してもトップクラスに多い。

・βカロテン 
体内でビタミンAに変換され作用されるので皮膚や粘膜の健康維持や、細胞の増殖や分化に寄与する。抗酸化作用の働きもある。

・ケルセチン  
ポリフェノールの一種 抗酸化・抗炎症のほか脂肪代謝促進作用もある。

・亜鉛
新陳代謝と細胞分裂、性機能に関係するミネラル成分。現代人は不足しやすく特に女性は1/3以上の人で不足しているので補給が必要。

ブロッコリーを食べる前に知っておいてほしい豆知識

ブロッコリーの表面が紫色に変色していることがありますが、それは寒さでアントシアニンというポリフェノールが反応してなる現象。緑のブロッコリーより甘味が増していて茹でれば緑に戻るので避ける必要ないです。
また、ブロッコリーは温度0度、湿度はかなり高い環境が最適なので野菜室は温かすぎます。
袋に入れてチルド室での保存がベストでしょう。
また、ブロッコリーに含まれるβ―カロテンは油と相性が良く、スルフォラファンも油や動物性たんぱく質と一緒に摂ることで効果が増します。
そのため、ブロッコリーは油やお肉と一緒に料理することで、栄養成分をより摂取できます。
油やお肉を使った料理として、アヒージョや野菜炒めなど、なんでも美味しくできると思います。
そして、捨ててしまいがちな茎もおいしく食べることができます。
意外におすすめなのが、茎の部分を乱切りにしてレンチンしカレーに入れてよく煮込むと、ほくほくのじゃがいもに似た食感になり美味しいです。

いかがでしたでしょうか。今回はブロッコリーの栄養や普段の食事への取り入れ方についてまとめました。旬の冬野菜ブロッコリーを摂って、より健康的な毎日を過ごしましょう。

[執筆者]

金子拓人先生

[プロフィール]
横浜市立大学医学部医学科を卒業し、聖路加国際病院他多くの病院・クリニックに麻酔科として勤務する。
2021年には心臓血管麻酔専門医を取得。
西洋医学の現状のあり方に疑問を持ち、分子整合栄養医学を学ぶ中で、予防医療と統合医療の普及の必要性を強く感じるようになる。
2022年、BIO CLINIC 表参道 オープン。
「予防医療と統合医療で皆さんをより健康に幸せにすること」を使命としBIOクリニックでの診療に邁進する。

BIO CLINIC 表参道
https://bio-cl.com

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