【1】あなたはどの骨格タイプ?理想のカラダになるヒントは呼吸にあった!

キレイ研究室をご覧の皆さま、はじめまして。
女性を専門に指導を行っているパーソナルトレーナーの萩原と申します。

パーソナルトレーニングを受ける女性の方々は美意識が高く、トレーニングだけでなく美容やファッションに対してもアンテナを張っている方々が多く見受けられます。
その中でも話題に出るのが『骨格診断』というワードです。

お客さまが初めてご来店される際にカウンセリングを行っておりますが、中には『骨格ストレートと診断されたけど骨格ウェーブのように華奢なカラダになりたい』『骨格ウェーブだけど骨格ストレートのようにグラマラスになりたい!』といったように『似合う服を選ぶのではなく、好きな服が似合うカラダになりたい』と仰る方もしばしば。

パーソナルトレーニングを受ける方の多くは、このように『自身が思う理想のカラダになりたい!』という強い願いがあり、その願いにこたえるのがパーソナルトレーナーのお仕事です。

では、そのようなお客さまの願いをかなえるために私はどのように対策をしているのか。
自分の生まれ持つ骨格から、理想の体型に近づくための運動メソッドをお伝えしていきます。

骨格を理想に近づけるヒントは呼吸にあった!

骨格診断ファッションアナリスト公式テキストによりますと、骨格タイプごとにさまざまな特徴が挙げられます。
その特徴と呼吸における胸郭(胸椎・胸骨・肋骨からなるユニット)の形状の変化が見事に一致するのです。
以下の資料は公式テキストより抜粋したものを私なりの解釈でまとめたものです。

骨格タイプごとの特徴

ストレート

ストレート
重心:上重心
首:短め
首の筋肉により肋骨を引き上げて息を吸うストレートは首が短く、重心が上がる。


二の腕:二の腕の外側に筋肉のハリがある
息の吸い方により肩甲骨と腕の向きが変わり、二の腕の筋肉の力み方や見え方が変わる。


正面から見た腰のライン:ウエストと腰幅の差は小さい
肋骨を引き上げて息を吸うストレートは肋骨が横に開く。その結果差が小さくなる。


胸の厚み:筋肉のハリがあり、厚みがある(斜め前に張り出す)
肋骨を首の筋肉で引き上げ胸を開いて息を吸うストレートは、それによって厚みがでる


鎖骨:目立たない
背中:筋肉のハリを感じる
肋骨を引き上げる筋肉は肩甲骨を寄せる背中の筋肉。
肩甲骨を寄せることで鎖骨を後ろに引くストレートは鎖骨が目立ちにくく、筋肉が発達している。


腰の位置:高い
横から見た腰のライン:骨盤の後ろに筋肉のハリがあり、丸みのあるヒップライン
重心が高くなることでお尻の筋肉を日頃から使いやすくなるストレートはお尻が発達していく。

ウェーブ

ウェーブ
重心:下重心
首:長め
お腹や腰の筋肉を使って息を吸うウェーブは首が伸びて重心が下がる。


二の腕:二の腕が一度へこむライン
息の吸い方により肩甲骨と腕の向きが変わり、二の腕の筋肉の力み方や見え方が変わる。


正面から見た腰のライン:ウエストと腰幅の差は大きく、なだらかな曲線ライン
ウェーブの肋骨は横へ開かない分、差は大きい。その代わりにお腹が前へ膨らみがち。


胸の厚み:筋肉のハリはなく、薄い(一度えぐれるようなライン)
胸を膨らませて息を吸えないウェーブは胸骨が下がりえぐれるラインに。


鎖骨:細く、目立つ
背中:筋肉のハリはなく、薄い
肋骨を引き上げる筋肉は肩甲骨を寄せる背中の筋肉。
肩甲骨を寄せる背中の筋肉が弱いウェーブは鎖骨が前に行くことで目立つ。
ウェーブとナチュラルの差は鎖骨が前にどれだけ出ているか。
鎖骨が前にいくウェーブほど末端の細い部分が露出する。


腰の位置:低い
横から見た腰のライン:立体感がなく、ヒップの肉厚を感じない平坦でなだらかなライン
お腹を前へ膨らませることで息を吸うウェーブは腰が反る位置が通常より低くなる。さらにお尻が使いにくく発達しない。

ナチュラル

ナチュラル
重心:重心の偏りはない
首:太め、筋が目立つ
ナチュラルは呼吸の偏りがないため自然な状態に。


二の腕:肉感的ではない
息の吸い方により肩甲骨と腕の向きが変わり、二の腕の筋肉の力み方や見え方が変わる。


正面から見た腰のライン:ウエストと腰幅の差は個人差
呼吸に偏りがないナチュラルは個人個人の骨の形状に左右される。


胸の厚み:筋肉のハリではなく、骨格自体に立体的な厚みがある(個人差が大きい)
呼吸に偏りがないナチュラルはその方本来の骨の形状によるもの。


鎖骨:太く、目立つ
背中:骨が目立つため立体的
肋骨を引き上げる筋肉は肩甲骨を寄せる背中の筋肉。
ウェーブとナチュラルの差は鎖骨が前にどれだけ出ているか。


腰の位置:個人差
横から見た腰のライン:骨盤の厚みはあるが、平面的なヒップライン
ナチュラルのお尻の高さは個人の骨の形状や筋肉の発達具合に左右される。

 

少し詳しく書いていきますね。

人間が呼吸を行う際、主に横隔膜の動きによって肺が膨らんだり萎んだりを繰り返しています。
呼吸の60~80%の働きを担う横隔膜の働きが何らかの理由で弱くなると、別の筋肉を使って肋骨を動かすことで肺を膨らまそうとします。

その動きのパターンは大きく2つ。
そして適切な呼吸と合わせた3つの呼吸パターンが存在するのです。
それが骨格タイプの特徴を形成しているのではないかと私は考えています。

このように呼吸のパターンを把握し、それに対策を行うことで体型を変えるメソッドを作り出しました。
もちろんこれだけでは説明の出来ない部分(骨の太さや細さ)もありますが、見た目の印象を変えることは十分に可能です。

次回は、骨格タイプごとの詳しい対策をお伝えします!


萩原 智之(はぎわら ともゆき)
パーソナルボディメイクトレーナー
西新宿にて1日5名限定女性専門パーソナルトレーニング指導を行っている。理想のカラダになるためには鍛えるだけでなく整えるが必要と考える。呼吸の仕方と骨格タイプの関係を書いた記事がTwitterにて人気を博している。
[Personal Bodymake Hagiwara]
『体型』で諦めたくないあなたへ
公式サイト
Twitter

関連記事一覧