[後半]キムチ好きの方!朗報です!ボディラインに悩む方にとって嬉しい研究結果が!その理由は「食物繊維」と「乳酸菌」にありました!

前回は漬物に含まれる食物繊維についてお話しましたが、今回は身近なキムチと注目株のすぐきについてお話したいと思います。

キムチを食べると体重が減る??

現在人気の漬物といえば、お隣韓国の伝統的な漬物であるキムチです。
独特の辛味と酸味があるのが特徴ですが、もはや日本でもポピュラーな漬物で、家に常備しているという方も多いのではないでしょうか?

実は、キムチに関してはボディラインに悩む方にとって、研究結果が報告されています。

韓国でおこなわれた調査によると、発酵したキムチを食べると、過体重及び肥満の方(BMI25以上)の体重や体脂肪を有意に減少させたとのこと。
代謝を改善させ、空腹時血糖値やコレステロール値の改善も報告されています。
作りたてのキムチより、発酵が進んだキムチの方が良い結果が出たそうです(出典:Nutrition Research Volume 31, Issue 6, June 2011, Pages 436-443)。

キムチには、野菜に含まれる食物繊維の他に乳酸菌が含まれており、さまざまな健康に対する効果が期待できます。
キムチの発酵が進むことで、更に乳酸菌が増えていると考えられます。
これらがお腹の調子を整え、体重や体脂肪の減少に一役買ったのかもしれませんね。

日本の注目株は、すぐき…うるおい肌へ導く?

実は、日本にも注目すべき発酵食品があります。
それは「すぐき」という京都の伝統的な漬物です。
すぐき菜という京都産の野菜を低食塩濃度で乳酸発酵を利用した、独特の酸味をもつ漬物なのですが、このすぐきからはLactobacillus brevis:ラブレ菌としても知られる乳酸菌が発見されています。

ヨーグルトやチーズなどに代表される動物性乳酸菌とは異なり、植物性乳酸菌であるラブレ菌は、腸内に届きやすい乳酸菌であるといわれ、免疫力を高めたり、腸内環境を整えたりと、さまざまな効果が期待されています。
さらには、ラブレ菌を摂取することにより、乾燥肌の女性の肌の水分量を向上させる効果も報告されています(出典:薬理と治療 Volume 48, Issue 6, 955 – 968 (2020))。
ラブレ菌を摂取することにより腸内フローラが調節され、肌の状態が改善したものと示唆されています。
漬物を食べるだけで、肌がうるおうなんて、ちょっとびっくりしますよね。

漬物は、実は食物繊維や善玉菌が豊富で、キレイを目指す女性にとってうれしい食べ物という一面もあるのですね。

今回、特に高い効果が報告された、発酵キムチとすぐきの共通点は、しっかり発酵した酸味の強い漬物であること。
少しクセの強い漬物ですが、お腹の調子を整え、ダイエット効果や美肌効果が期待できるとあれば、試してみない手はないですよね。
ご飯のお供に、ぜひ加えてみましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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