【前編】若いうちから知っておきたい!投資や副業に関するお金の話~証券会社の扉を開けてみる~
NISAやiDeCoも話題になり、PCやスマホで簡単に投資が始められる現在、株式投資に興味を持たれている方も多いのではないでしょうか?
前編の今回は、株式投資についてRGPでコンサルタントをされる松本雅利さまにお話を伺いました。
預金よりも得?!株式投資について
株式投資は身近な存在になっています。
思い立ったら、スマホ一つで簡単に「投資家」になることができるようになりました。
株式を買うのもスマホをタップするだけ、売るのもタップするだけ。
株式売却の場合はすぐには現金化はできませんが、銀行の定期預金を解約して普通預金に残高を増やす手順と売却に係る時間を除けば、大きな違いはありません。
しかし、預けた、もしくは株式に投資した金額から得られるリターンの金額には違いがあります。
例えば100万円が銀行の定期預金にあったとします。
そこから1年間で得られる利息は2024年11月の市中銀行の利率(0.002%)だと20円です。
株式を買うとどうでしょうか?
東証プライムに上場している企業で配当を実施している企業の場合、2023年9月現在の平均利回りは2.3%。配当の受け取りは23,000円になります。
ただし、株式配当は利益が出た会社が出すわけですし、利益が出なければ当然配当はありませんし、利益が出ても配当を実施しない会社もあります。
現金の配当以外に株主優待という制度もあります。
会社が自社の株式保有者に対して各種ノベリティを提供するものです。
自社製品の提供であったり、自社店舗用商品券などがその例です。
最近は株主優待を基準に株式を購入される方もいらっしゃるようです。
日本の上場企業株式は単位株と言って100株単位が基本の会社が多いです。
これだとまとまった資金が必要になりますが、最近はミニ株など100株未満、1株からでも株式を購入できる商品もあります。
配当金も1株保有の場合でも配当金は受け取ることができます。
ただ、直前に紹介した株主優待については、単位株に満たない場合、制限がかかる場合は多いようでです。
リスクもあるが、面白さもあるのが投資
もちろん、株価は動きますし、投資した会社が倒産すれば株券は単なる紙切れになります。
去年提供のあった株主優待が翌年はない、ということもあります。
したがって、銀行の定期預金と違ってリスクはあります。
倒産しないまでも業績が不振になり、株価が暴落する可能性はゼロではありません。
しかし、長期に株式を保有する視点で見てみるとどうでしょうか?
そして、そこから得られる配当は年に2回、中間月と年度末の計2回、銀行定期預金以上の配当金がつき、投資した株式によっては株主優待も受けることができるのです。
そこにはリスクを考慮する必要はありますが、株式投資の醍醐味と言えるのではないかと思います。
いかがでしたか?
株式投資の魅力が少しでも伝わりましたら幸いです。
後編では、米国株式とNISAについてお話ししたいと思います。
[執筆者]
松本雅利
RGP Japanコンサルタント
早稲田大学社会科学部卒業
米系ゲーム会社の日本法人でキャリアをスタートし、その後、さまざまな外資系企業でFP&Aの分野でキャリアを積む。
また、ビジネスパーソンとしてのSNSでの活動もおこなっており、特にLinkedIn上で情報を発信している。
RGP JAPAN
https://www.rgp-jp.com/