ついつい楽しくて、食べすぎたり飲みすぎたりしてしまいがちなこの時季。
翌朝、もたれた胃腸を抱えながら後悔してしまうこと、ありますよね。
今回は、陰陽五行の観点から、今の時期におすすめの食材とその理由について占い師で料理人でもある神原仙六先生にお話を伺いました。
食べすぎのときにはかぼちゃがおすすめ？陰陽五行説の考えとは
これからの時期は忘年会・お正月・新年会とさまざまな場所でお食事をされる機会が増えるかと思います。
食べすぎ・飲みすぎの時の胃の状態は、食べたものが十二指腸に流れなくなり、いつまでも胃にとどまっている状態になり、胃の働きが低下し消化機能が弱くなっていると考えられます。
陰陽五行では「思い悩んで考えすぎると、気は停滞し、脾（胃）を傷つける」と考えられています。
そのため精神的に考えをため込んでいる人も同じように胃の働きを低下させてしまうこともあります。
陰陽五行説で、胃に効くとされる食材は甘い食材・黄色い食材だといわれています。
これからの時期ですとかぼちゃがおすすめです。
かぼちゃは夏と冬に旬があります。
かぼちゃが最も収穫される時期は７月から８月です。
この時期のかぼちゃはねっとりとしていて水分が多く、甘さ控えめなのが特徴です。
これから出回る冬が旬のかぼちゃは、夏に収穫したものを追熟させたかぼちゃになります。
追熟させることで甘さが増し、ホクホクとした食感になります。
かぼちゃがおすすめな理由は、豊富な栄養
陰陽五行の観点だけでなく、含まれる栄養素から見ても、かぼちゃはおすすめの食材です。
かぼちゃにはビタミンＣやビタミンＥ、βカロテン、カリウムなどが含まれています。
カリウムはナトリウムとともに、細胞の水分や浸透圧を調整する重要な役割をしています。
また、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制し尿中への排泄を促進するため血圧を下げる効果があります。
飲みすぎた場合体内のアルコールを分解し尿として排出するため効果があり、むくみを改善する効果も期待できます。
他にもかぼちゃには、腸の環境を整えるのに効果的な食物繊維が含まれています。
かぼちゃには水溶性と不溶性の両方の食物繊維が含まれていることが特徴です。
水溶性食物繊維は、糖やコレステロールの吸収を抑え、体外に排出されやすくする作用があり、不溶性食物繊維は便の量を増加させ、腸を刺激して便通を促進させます。
まだまだかぼちゃにはうれしい効果があります。
ビタミンC・Eは免疫力アップに効果が期待できます。
「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」と古くからいわれています。
昔の人は経験から免疫に効果があるのを知っていたのかもしれないですね。
ビタミンC・Eとβカロテンは抗酸化作用によりエイジングケアが気になる方にもおすすめです。
また血行を改善し陳伸代謝を促す働きもあります。
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要な成分で美肌が気になる方にもぴったりです。
Βカロテンは、皮膚や粘膜の調子を整え、肌荒れや乾燥を防ぐ効果が期待できます。
食べすぎたから・・・と食事を抜かず、何を摂るかを考えて
食べすぎ、飲みすぎの翌日でもしっかりと食事はとりましょう。
食べすぎてもすぐに太るわけではありません。
食べたものが脂肪に変わるまでは48時間かかると言われています。
48時間にどうリセットするかが重要になってきます。
食べすぎた翌日は軽めの食事と適度な運動です。
翌日の食事で最も気を付けなければいけないのは夕食です。
夕食を食べた後は活動量も減り、エネルギーが消費しにくくなります。
食事で気を付けることは２点です。
カロリーセーブと消化のしやすい食事です。
食べすぎとはカロリーをとりすぎていることになります。
成人女性の目安摂取カロリーは2000ｋal位です。
毎日同じようにカロリーを調整することはとても難しいことです。
１週間で14000kal摂取することで、１日平均2000kcalとするようにすればいいかと思います。
カロリーを摂りすぎてしまったらと思ったら、次の日その分を減らすなどして帳尻を合わせれば、太っていくのを防げます。
低カロリーでも満足感を得やすい、おすすめの料理はスープやリゾット、おかゆになります。
野菜や海藻類をメインにすれば不足しやすい栄養素を補えます。
飲みすぎた場合も同じような食事がいいです。
飲み物や体の熱・冷えにも気をつけて
また冷たいものは消化機能を低下させるため常温から温かい飲み物を飲むといいでしょう。
特に飲みすぎたときは脱水症状に陥りやすくこまめな水分補給を心がけてください。
身体のほてりを感じるなら体を冷やす効果のある柿やバナナを摂取しましょう。
柿やバナナには熱を取り、解毒する作用があります。
また、夏野菜と言われるトマトやキュウリにも体の熱を取る効果があります。
飲んだ翌日にお腹を下す方は、お酒により胃腸が冷えている可能性があります。体を温め、解毒作用のある生姜を摂取しましょう。
胃もたれを感じ食欲不振の方は、消化促進効果のある生のダイコンや、梅干しを摂取しましょう。
忘年会・新年会など食べすぎ、飲みすぎになりやすい時期です。
食べすぎ、飲みすぎてしまって次の日は食事をしないなどせず、軽めでいいので３食しっかりと食べてくださいね。
［執筆者］
神原仙六
鳥海流四柱推命鑑定師・認定講師
［占術］
計学に基づく鳥海流四柱推命
相談は恋愛相談や家庭の悩み、人間関係や企業の相談など多岐にわたる。
子供のSOSに対応するため、18才までの相談は無料で行っている。
鑑定は対面から、出張・オンライン・電話が可能。
四柱推命によって導き出された結果や陰陽五行に基づいた食材から導いた料理の提供もしている。
和歌山県御坊市において喫茶店花の里を現在開業準備中。
合同会社翠輝
