シンデレラ体重は危険?!理想の体型を目指すのに注意してほしいこと。

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「痩せたい」と願う女性はとても多いですよね。

弊所のアンケートでも、ダイエットの必要性を感じる・やや感じると答えた方、ダイエットを現在おこなっている・おこなったことがあると答えた方、ともにおよそ80%にものぼります。
※リンク:どのダイエットが一番効果的??実はコレでした~リサーチレポート~

女性の理想とされている「シンデレラ体重」って聞いたことありますか?

今回は若い女性のダイエット事情と、そこに潜む危険性についてお話ししたいと思います。

 

目指すと危険?! シンデレラ体重とは

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女性の間では「痩せる」と「キレイになる」が同意語だったりしますよね。

久しぶりに会った友人同士で「最近痩せたんじゃない~??」といわれると、悪い気はしないのではないでしょうか?

健康的な体重をに関しては、BMIという指数があり、『体重(kg)÷身長(m)²』で計算することができます。

日本肥満学会によると、BMIが18.5未満の人を低体重、25以上の人を肥満としています。

日本人成人女性のBMI平均値は21.7と、世界的に見てもかなり低め。

肥満とされる人も3%程度しかいません。

日本人女性は、世界的に見てもとてもスリム!

ですが、日本人女性はまだまだ痩せたいと思っているようで、最近の若い女性の間では「シンデレラ体重」を理想としている人がたくさんいるといわれています。

以前は「身長(m)²×22×0.9」で求められていたというシンデレラ体重ですが、最近は「身長(m)²×20×0.9」で求めるよう変化しているそうです。

最も健康的とされるBMI22を基準とした標準体重は「身長(m)²×22」で求められるので、以前のシンデレラ体重では標準体重より10%軽い体重を目指そうとしていたようですが、最近の新しいシンデレラ体重は、BMI22を下回るBMI20にさらに0.9をかけて算出するという、かなり痩せ気味の体重を目指すものだといえます。

実際の数字で見てみると、160cmの人の場合、標準体重は約56.3kgとなるのに対し、シンデレラ体重は約46.1kgと、10kg以上も少ない計算となります!

BMIにすると18となり、標準を割った低体重の数値になってしまうのです。

世界で最も女性のBMIが低いのは、バングラデシュやエチオピアで、どちらも貧困率が高く、国民の栄養失調が問題となる国ですが、それでも平均BMIは19.8程度。

日本人の若い女性が目指すBMI18という数字の危うさが見えてくるのではないでしょうか?

ちなみに最も女性のBMI値が高いのはクエートで31.4!

先進国内では肥満率が高いイメージのある米国人女性は29.0となります。

(出典:WHO Global Health Observatory Data Repository 2015)

 

時代は『ぽっちゃり』ブーム? 実は、『ぽっちゃり』が健康的にもベストだった?!

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肥満になると、脳卒中や糖尿病といった生活習慣病へのリスクが上がるということは皆さんご存知かと思います。

しかし、「痩せてればいい」というわけではなく、低体重、いわゆる痩せ過ぎにもさまざまなリスクが存在するのです。

国立がん研究センターの予防研究グループがおこなったコホート研究(集団を対象として長期間にわたる調査をおこなう)により、BMIと死亡率について興味深い報告がされています。

なんと、追跡開始時のBMI30以上の肥満のグループと、BMI18.9~14の低体重のグループでは、死亡率が同じぐらい高く、最も死亡率が低かったのはBMI23~24.9という、ちょっとぽっちゃり気味のグループだったのです!(出典:International Journal of Obesity volume 26, pages 529–537 (2002))

細くてスタイルがよいとされるグループと、メタボが気になる体型のグループの死亡率がほぼ同じなんて、意外な気がしませんか?

実は、最近は海外で「痩せ過ぎ」に対する警鐘が鳴らされ始めています。

フランスでは、国内で活動するファッションモデルに対して、BMIが標準値以内で健康であることを証明する医師の診断書の提出を義務付ける法律が2017年に施行されました。

さらに、写真の加工をおこない細く見えるよう修正した場合には、その旨を記載しなければならないのです。

マネキンの体型も「痩せ過ぎている」として見直されているのだとか。

こうした痩せ過ぎのモデルに対する規制は、スペインやイタリアといった他のヨーロッパの国々でも広まっているようです。

また、米国の人気ファッションモデルであるアシュリー・グラハムに代表されるような、『プラスサイズモデル(ラージサイズモデル)』といわれるモデルにも注目が集まっています。

BMIや体重といった数字に縛られるのではなく、“Body Positivity:無理なダイエットは止めて、ありのままの自分を受け入れよう”というこれらの動き、あなたはどう感じますか?

残念ながら日本では、いまだにアイドルやアスリートの女性の写真を上げ、その体型の変化を『激太り』『劣化』などと晒すような光景もよく見られますよね。

若い女性にありがちな「痩せたい」という過度な願望について、健康面からはもちろん、女性の本当の美しさや魅力といった面からも、真剣に考えてみる必要があるかもしれません。

 

実は「美しい」とされる体型は、時代や国によってもかなり変わります。

平安時代の美人画を見ると、顔はみんなしもぶくれでぽっちゃりしていますよね?

世界3大美女と呼ばれる楊貴妃も、諸説ありますがかなりふくよかな体型だったといわれています。

美の基準は変わるもの。

流行に踊らされて自身の健康を損なっては、意味がありません。

厚生労働省の報告によると、日本人成人女性の11.4%が低体重、さらに20代女性に限ると20.7%にものぼり、若い女性の痩せ過ぎが懸念されます。

(出典:厚生労働省 平成28年 国民健康・栄養調査結果)

美しくあるためにダイエットやエクササイズに勤しむことが、必ずしも悪いわけではないですが、「シンデレラ体重」に代表されるような、過度な目標を持つのは禁物。

健康的な食事と適度な運動で、自分らしい美しさを大切にしたいですね。

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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