タピオカはダイエットの味方?それとも太る?タピオカのカロリーと栄養について
インスタ映え効果もあってか、大流行のタピオカミルクティー。
ショッピングモールや繁華街で、長い行列を見かけることもしばしば。
モチモチとした独特の食感のタピオカと、甘くて香りの良いミルクティーの組み合わせは本当に美味しいですよね!
でも、そもそもタピオカって何からできていて、どんな栄養があるのでしょうか?
大流行のタピオカについて、お話しします。
タピオカは意外と低カロリー。ダイエット中でも大丈夫??
タピオカは、キャッサバという主に熱帯で栽培されているイモの一種から、でんぷんを抽出したもの。
流行のドリンクに入っているタピオカは、それを球状にしたもので『タピオカパール』と呼ばれています。
タピオカの特徴であるもっちりとした食感は、お菓子や麺類などの食感の調整にも用いられているので、ドリンクに入っているタピオカパールは食べたことがなくても、口にしたことがある方は多いと思います。
糖質を多く含むキャッサバは、主食としても食べられています。
となると、気になるのがそのカロリーですよね!
日本人にとっての主食であるご飯と、タピオカと同じく、でんぷんからつくられる春雨と比較してみたいと思います。
ご覧のとおり、最もカロリーが低いのはタピオカです。
ご飯の1/3程度のカロリーで、ヘルシーなイメージのはるさめよりも、低いカロリー。
ドリンク1杯に入っているタピオカを30g程度とすると、20kcalほどしかないので、タピオカのカロリーはあまり気にしなくても良さそうですね!
さらに、タピオカは最近話題の「グルテンフリー」な食材です。
グルテンは主に小麦粉に含まれるたんぱく質で、パンや麺に弾力を与える特徴を持っていますが、食物アレルギーの原因ともなる成分。
グルテンフリー食は、テニス世界ランキング1位(2019.6.10現在)で圧倒的な強さを誇るジョコビッチ選手がおこなった食事法として注目されました。
グルテンによって引き起こされるセリアック病や小麦アレルギーの人のみならず、健康・美容効果があるとして欧米で人気を集め、日本でも徐々に注目されています。
グルテンフリーが本当に健康に良いかどうかは意見が分かれるところですが、グルテンを避けたい人にとっては、タピオカはぴったりな食材といえます。
また、タピオカ特有のもっちりした噛み応えは満足感があるうえ、レジスタントスターチと呼ばれる難消化性のでんぷんが含まれるため、腹持ちが良いのもうれしいところ……ですが、ドリンクに入っている程度のタピオカの量だと、残念ながらそこまでの満腹感は得られないかもしれませんね。
タピオカは、でんぷんの塊なので栄養なし?! 食べると太る??
タピオカそのものはカロリーも低く、腹持ちが良いので、上手に利用すればダイエットにも有効利用できそうな食材です。
ですが、たんぱく質やミネラル、ビタミンをほとんど含まないタピオカは、健康や美容に特別効果的な食べ物というわけではありません。
食物繊維もご飯の2/3、はるさめの1/4程度しか含まれず、タピオカは良くも悪くも「でんぷん質の塊」で、ダイエットの大敵というほどでもなければ、心強い味方でもないのです。
そのため、タピオカを食べるときに気を付けなければいけないのは、タピオカそのものよりもドリンクの中味やトッピングの方であるといえます。
タピオカミルクティーとして販売されている甘いミルクティーはカロリーも高め。
特にアイスで飲むときは甘味を感じにくいため、甘さも強めにつくられていると考えられます。
そこにアイスクリームやチョコレートソース、生クリームなどをたっぷりトッピングしてしまうと、カロリーはぐんとアップしてしまいます。
糖質であるタピオカと甘さ強めで糖分たっぷりのミルクティーに、糖分や脂肪分を豊富に含むアイスクリームやチョコレートをトッピングして、と考えると……。
デザートとしてたまに楽しむのはいいですが、毎日飲むとなると、健康面から考えてもあまりおすすめはできません。
それでもタピオカが大好き、たくさん食べたい!という方には、スーパーなどでタピオカだけを購入して、自分でドリンクをつくってしまうのがおすすめ。
乾燥タイプはゆでる必要がありますが、冷凍タイプは解凍するだけで食べられるのでとっても簡単につくれちゃいます。
ミルクティーの甘さも控えめに調整できますし、抹茶ラテやほうじ茶ラテ、フルーツヨーグルトに入れるなど、さまざまなレシピで楽しめちゃいますよ~。
ダイエット中でも、美味しいスイーツが食べたいというのが乙女心。
甘いものを楽しむときは、思いっきり楽しむ!
メリハリをつけて、美味しくいただきましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]