「頭が良くなる」は本当?さんまの栄養素と頭に良いといわれる理由

例年より少し遅れ気味ですが、スーパーにおいしそうなサンマが並びだしました。
秋刀魚と漢字で書かれる通り、秋を代表する味覚のひとつですね。
体に良いイメージの青魚であるサンマ。
今回は、サンマに含まれる栄養素とその魅力についてお話しします!

サンマを食べると頭がよくなる? DHAについて

「魚、魚、魚~。魚を食べると。頭、頭、頭~。頭がよくなる♫」
という歌が流行ったこともありました。
では、どうして魚は頭に良いといわれるのでしょうか。
その理由のひとつが、オメガ3系脂肪酸の一種であるDHA(ドコサヘキサエン酸)です。
オメガ3系脂肪酸には、中性脂肪を低下させたり、HDLコレステロール (いわゆる善玉コレステロール)を増加させたりといった嬉しい効果があることが知られています。
その中でもDHAは脳関門を通過し、記憶力を向上させる効果や脳細胞を活性化させる働きがあることが報告されています。
カナダのAlberta大学のSauveらのチームの報告によると、DHAを豊富に含んだ食事を与えられたマウスは、普通の食事を与えられたマウスに比較して、海馬におけるDHA量が30%程度増加するとのこと。
海馬は、記憶や空間学習能力に関わると考えられる脳の器官です。
海馬のDHAレベルが上がることで、記憶細胞間の伝達が活発になり、記憶力が高まると考えられます。
主任研究者のSauveは、魚の摂取量などを増やすことで、脳のDHAレベルの低下を抑えることができると述べています。
(出典:Appl Physiol Nutr Metab. 2012 Oct;37(5):880-7)
サンマ1尾(約100g)に含まれるDHAは約1.4g。
日本人の食事摂取基準(2010年版)によると、EPAおよびDHAは1日に1g以上摂取することが目安とされているので、サンマを1尾食べると、1日の目安量をクリアできちゃいますね!
記憶力をアップさせたい人は、DHAをたっぷり含んだサンマをしっかり食べるといいことがありそうです。

他にもたくさん、栄養豊富なサンマ

サンシャインビタミンともいわれるビタミンD
その名の示す通り、日光を浴びることにより体内で生成されるビタミンなので、日照時間が減少するうえ、寒さなどが原因で屋外活動時間が減りがちな秋から冬にかけては不足が懸念されるビタミンです。
ビタミンDは食材からも摂取できるのですが、サンマにも豊富に含まれています。
「あまり外に出てないな」「最近日光を浴びてないな」
と思われる方は、食事から摂るように心がけましょう。
ビタミンDはカルシウムの吸収効率をアップさせる働きがあり一緒に摂るのがおすすめですが、サンマにはカルシウムも含まれていて、成長期のお子さまや骨粗しょう症が気になる方にぴったりです。
そしてもうひとつ、サンマに含まれる栄養素で重要なのがEPA(エイコペンタエン酸)
EPAは上述のDHAと同じオメガ3系脂肪酸のひとつで、体の炎症を抑えたり、血液をサラサラにしたりする働きがあることで注目されている成分で、中性脂肪や内臓脂肪を減少させる働きがあることも報告されています。
メタボや生活習慣病が気になる人は、旬のサンマに代表される青魚をしっかり食べましょう!
また、サンマを食べるときに好き嫌いが分かれがちな内臓(わた)。
内臓には、ビタミンAやミネラルが豊富に含まれます。
新鮮なサンマが手に入ったら、ぜひ内臓もいただいてみましょう!
ただし、寄生虫がいることもありますので、しっかり過熱をしてくださいね。

「秋刀魚がでると按摩(あんま)が引っ込む」ということわざがあります。
サンマを食べると体の調子が良くなってマッサージを受ける必要がないぐらい元気になれちゃうという意味だそう。
栄養豊富でお財布にもやさしい旬のサンマをたくさん食べて、元気いっぱいに過ごしましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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