ウイルスに負けない体に!自然治癒力を高めて免疫力UP!

新型コロナウイルスの流行は、いつ治まるか分からない状況。
私たちには、手洗いを徹底したり、外出を自粛したりするなどして自衛するぐらいしかできません。
未知のウイルスに対する恐怖心は誰しも持っていると思います。
しかし、私たちの体には、もともと未知の害から体を守るための働きが備わっているのです。
今日は、自然治癒力についてお話しします。

自然治癒力とは?

自然治癒力とは、私たちヒトや動物などが生まれながら持っている、ケガや病気を治す力のこと。
ちょっとしたケガや病気などは、何か特別な手当てをしたり、薬を飲んだりしなくても、時間が経てば自然に治りますよね?
16世紀フランスにて活躍し、近代外科医の父と呼ばれるアンブロワーズ・パレも「我包帯す、神癒し賜う」との言葉を残していますが、病気やけがは医者が治すものではなく、その人が持っている自然治癒力が大きく働くのです。
自然治癒力は、生体の外部から侵入してくるウイルスや細菌類と戦う「防御機能」と、体がケガや病気で失われた細胞をつくったり古くなった細胞を入れ替えたりする「再生力」の2種類に分けることができます。

外敵と戦う防御機能…免疫力とは?

私たちの体内に外敵が侵入すると、白血球が攻撃したり食べたりすることでやっつけてくれるというイメージを持っている方は多いと思いますが、実は、白血球といっても多くの種類があるので、ご紹介します。
(マンガやアニメが人気の『はたらく細胞』がお好きな方は、既にご存知かもしれませんね)

免疫には、好中球やマクロファージによる貪食や、NK細胞による攻撃などによって体を守る『自然免疫』と、T細胞やB細胞などによる侵入した異物の情報に基づいて特定の異物の排除によってはたらく『獲得免疫』の2種類があります。
自然免疫は生まれつき備わっている免疫の仕組みで、地球上のほとんどの生物に存在し、生体防御の最前線に位置するものといえます。
敵の侵入後すみやかに反応し、全ての敵を攻撃します。
獲得免疫はほ乳類などの高等脊椎動物に存在する免疫の仕組みで、後天的に形成されます。
病原体などの抗原と接触する経験をした際に、その経験をもとに抗体などを準備し、特定の敵を集中的に攻撃します。
皆さんは、生まれた時からさまざまなワクチンを予防接種していると思いますが、ワクチンはこの獲得免疫の仕組みを活用したものです。
先に弱体化させたり不活性化させたりした抗原を体内に入れることで、あらかじめ抗体をつくらせる仕組みとなっています。
今はコロナウイルスのワクチンの開発が世界各地で進められています。
オーストラリアのクイーンズランド大学では臨床試験が進められているとのこと。
一日も早い開発が望まれますね。

自然治癒力を高めるために


①バランスの良い食事
免疫細胞や抗体の材料になるたんぱく質の不足や、体を調整する働きを持つビタミン・ミネラルの不足に注意しましょう。
②適度な運動
激しすぎる運動は免疫を落とすといわれますが、軽く汗をかく程度の運動をする日数が多い人ほど風邪をひきにくいという報告もあります(出典:Br J Sports Med.;45,987-92,2011)。
外出が難しいことが増える可能性もありますが、家の中でできる筋トレやストレッチなどを取り入れましょう。
③良い睡眠
睡眠時間が7時間未満の人は8時間以上の人より2.94倍風邪をひきやすいとの報告があります(出典:Arch Intern Med. 2009 Jan 12;169(1):62-7)。
また、しっかりと熟睡することでT細胞が改善され、働きが高まるそうです(出典:J. Exp. Med. 2019 Vol. 216 No. 3 517-526)。
しっかり眠って心と体を休めましょう。
ただし、長く寝れば良いというわけではありません。
サーカディアンリズムが乱れないように、規則正しくすることも大切です。
④笑おう!
笑うことでNK細胞が活性化したり、CD4/8比が基準値に収まって正常化したりすることが報告されています(出典:Shinshin-Igaku34: 565-571, 1994)。
3時間笑うといいそうなので、コメディー映画や演劇を見た後に、感想を笑いながら語り合うといいかもしれませんね。
⑤ストレスに注意
強いストレスを受けると、自律神経が乱れ免疫力低下につながります。
ストレスが加わると、交感神経による免疫制御のメカニズムが乱れ、感染防御という免疫本来の機能が損なわれる可能性も示唆されています(出典:J Exp Med. 2014 Dec 15;211(13):2583-98.)。
強いストレスを受けた時には、なかなか難しいかもしれませんがストレスの原因(ストレッサー)から離れ、自然に接したり、美味しいものを食べる・映画を見る・音楽を聴くなど、好きなことをしたり……と、自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。

私たちが本来持っている治癒力。
それを最大限に高めて、なんとかこの現状を乗り越えましょう!
[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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