切れ毛、パサパサ、色褪せ…。紫外線の影響は髪にも!夏の髪ダメージ対策について

紫外線が最も強くなる8月。
顔も腕も日焼け止めを塗っているので紫外線対策はバッチリ!と自信をもっているあなた!髪の毛のことを忘れていませんか?
紫外線を浴びすぎた髪の毛は、切れ毛が増え、ツヤがなくなり表面が茶色っぽいパサパサ髪になってしまいます。更に、せっかくキレイにカラーリングしたのに早くも色褪せパサパサ髪を増長させていたり・・・。
今回は、そんな夏特有の髪ダメージとケア方法についてご紹介したいと思います。

紫外線は髪の毛にも大ダメージ!

髪の毛はカラダの中で太陽に最も近い位置にあり、たくさんの光を浴びています。髪こそ紫外線の影響を最も受けやすいといえるでしょう。
では、紫外線によって髪の毛はどんな影響を受けているのでしょう。

■枝毛、切れ毛など
髪の毛は主にケラチンというたんぱく質でできています。紫外線を浴びるとたんぱく質を構成するアミノ酸(シスチン、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファンなど)が酸化され、別の物質に変化します。
また髪の毛の強さを保つ構造「シスチン結合(S-S結合)」(雨の日でも広がらない髪に!湿気で髪が広がる原因と対策)までも切れてしまいます。
これらによって髪の毛の構造が変化し、毛髪内部を守っているキューティクルが剥がれてしまい、毛髪内部が乾燥、枝毛、切れ毛、裂け毛などのダメージヘアになるのです。

■褪色
紫外線は髪の毛の内部にあるメラニン(髪の毛を黒くしている色素)も分解してしまいます。これが髪の毛の褪色で、赤茶っぽく、まさに“焼けたような色”になってしまいます。
!海やプールでは特にご注意!
プールや海水浴などを楽しんだ後、髪が濡れた(塩や塩素が付いた)状態で強い紫外線を浴びると髪の毛を構成しているたんぱく質の酸化が加速され、さらにダメージが大きくなります!
海やプールで思いきり遊んだ後は、髪に塩分や塩素がついたままにせずに、しっかり洗い流すようにしましょう。

夏になるとカラーが褪色しやすい!?

髪の毛のたんぱく質やメラニン色素だけでなく、ヘアカラーの色素も紫外線の影響を受けます。せっかく美しくカラーリングをしても、長時間直射日光に あたると、紫外線が髪の中に定着した染料を分解するため色が褪せてしまいます。夏場は特に紫外線が強いため、褪色しやすいのです。
また、毎日のドライヤーやヘアアイロンなどの熱によるダメージも、褪色の原因になります。髪の毛を構成しているたんぱく質は、熱によって変性しやすいとい う性質を持っているため、熱によるダメージを受けるとキューティクルが開きやすくなり、ブラッシングなどの摩擦を受けてキューティクルが剥がれたり隙間が できたりします。
その結果、内部の染料が外に流出してしまうのです。

髪が傷んでキレイなカラーリングも褪色してしまうと、ツヤを失って色褪せた印象になってしまいます。こうなってしまうとパサパサ髪でイメージダウン!なんてことにもなりかねませんので、髪の色についても意識したいところですね!

夏の紫外線対策と色褪せケアはコレ!

夏にオススメの3つの紫外線対策と色褪せケアをご紹介します。

●日傘や帽子で紫外線をシャットアウト!
外出の際は直接、紫外線を浴びないように日傘や帽子でカットするのが効果的です。
特に紫外線UV-Aは、曇りの日でも大量に地上に降り注いでいるため、日傘や帽子は天候に関係なく使用することをおすすめします。
●UVカット効果のあるヘアケア
最近では、体と髪の毛の両方に使えるUVカットスプレーや乳液タイプにとどまらず、髪の毛専用のUVカットスプレーも発売されています。髪のUVカットを出かける前の新習慣にして、髪の毛を紫外線から守りましょう。
●ヘアカラートリートメントで色ケア
ヘアカラートリートメントというと、白髪染めのイメージが定着しつつありますが、明るい髪用につくられた商品もあります。
アルカリ剤を使ってキューティクルを開けて色素を髪の内部まで入れ込むタイプのヘアカラーとは違い、ヘアカラートリートメントは色素をイオン結合させる等の方法で髪の表面に色づけるため、髪の毛にダメージを与えることはありません。
しかも、トリートメントなので髪のダメージをケアしながら色褪せた髪もケアできるので一石二鳥といえるでしょう。カラーバリエーションも豊富なので自分のお気に入りの色を選びながら楽しくケアできそうですね。

まだまだ紫外線が降り注ぐ夏、髪の毛も賢くケアして美しい髪で夏を楽しみましょう!

(キレイ研究室 研究員:西川)

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